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●   『ちょっとサイエンス』  2004/11/9  No.207  
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●    発行者 Fujiken     毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「トンボの話」
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季節も11月に入ると、だんだん寒くなって「なんでトンボやねん?」と

思われる方も多いと思いますが、テーマにしようかなと考えていたのが、大部

前だったのですが、こんなに遅くなってしまいました。

私は現在大阪に住んでいますが、小さい頃、父の仕事の関係で愛知県、茨城県

長野県と転々としていて大阪に住みだしたのが小学校3年生の時でした。

母方の田舎が山梨県という事もあって、小学校の時は夏休みによく山梨へ行った

ものでした。今から30数年近くも前でもあり、自然は回りにいっぱい広がって

いて、小さいときはよく昆虫採りをしたものでした。

そこで、トンボと言えば秋の赤トンボ、正式名は「アキアカネ」といいます。

6月〜11月ごろまでよく見かけますが、夏の終わりから秋にかけて稲の穂が

重たくなって、穂を少したらしているその上を、赤トンボが小さな群をなして

飛んでいる風景が目に浮かんできます。

今では学校のプールの監視で8月の終わり頃にプールの水面をスイスイと三、四

匹飛んでるのを見て「もう夏も終わりかなあ〜」と感じるようになりました。

20数年前「あのねのね」というコンビがギター片手に「赤トンボ 羽根を

とったらトウガラシ」と歌っていたことも思い出します。

赤トンボの色が秋が深くなるほど赤みをおびてくるのは、成熟してくるからだ

そうです。

次によく見たのが「シオカラトンボ」です。胴体が灰色であることから付けら

れた名前です。私のような名前を覚えるのが苦手な者でもすぐに覚えてしまい

ます。

しかし、若いオスの体は黄灰色で、メスも同色で、これらは「ムギワラトンボ」

と呼ぶのだそうです。やはり、水田の近くでよく見かけるトンボです。

そして、なんと言っても日本で最大の「オニヤンマ」を忘れることは出来ません。

胴体は黒と黄色のまだら模様で、腹長が8センチくらいあります。

私が小さい頃、小学校の頃、夏休みに山梨県で虫網を手にこのオニヤンマを採ろ

うとしたものです。最大であることは知らなかったのですが、「でかいトンボが

オニヤンマだって」といいながら、山や平原を歩いて探しました。

今、図鑑で調べてみると、ヤブヤンマとか、オオヤマトンボなどオニヤンマに

似た体をした種類も多く、ほんとに自分が採ろうと探していたのがオニヤンマ

だったのか疑問に思っています。

「ギンヤンマ」というトンボもいるのですが、体は銀色をしているのではなく、

美しい淡緑色をしています。

それから、体が細い糸のような「イトトンボ」もよく見かけました。川の近く

や水面を飛んでいました。正式名は「カワトンボ」とか「オオアオイトトンボ」

という名称のようです。

イトトンボとカゲロウの成虫は間違いやすいですが、カゲロウの方が胴が短く

少し太くて、羽根が長いという違いがあります。カゲロウは主に夜活動し、燈火

に集まってくることが多いそうです。

ちなみに、ウスバカゲロウの幼虫がアリジゴクだってこと知ってましたか?

(標準原色図鑑全集 2昆虫(保育社)参照)

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■ちょっとコメント■

小学校の頃、トンボの捕まえ方のひとつに、草なんかに止まっているトンボを

見つけたら、手の人差し指ででトンボの前で円を何回かかいて、トンボが目を

回しているところを手で採るという方法を誰かに教えてもらってやってみまし

た。トンボの目が複眼でよく見えることを利用した方法ですが、なかなかそう

簡単には捕まりません。そこで、小学校高学年になって、最初は大きくゆっく

り円をかき、だんだん円を小さくして、速さもだんだん速くしたらどうだろう

と自分で考えてやってみたら、トンボが採れたのです。あの時はとてもうれし

かったのを覚えています。

一つ今でも、分からないことがあります。それは、トンボ二匹がおしり

(胴体の先)をくっつけて飛んでいるのを何度も見かけたのですが、あれは

何なんでしょうか? もしかして交尾かな?と思っているのですが、詳しい

ことを知っておられる方からのメールをお待ちしています。

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最近ではトンボをなかなか見ることが出来なくなりました。

私が都会に住んでいるのも原因だと思いますが、水田や湿地がどんどん減っ

ているのが原因だと思います。トンボ採りをしている子供達の姿を見かける

環境にあこがれてしまいます。

最後に一句

「スイスイと 稲の穂先に アキアカネ」

季節がはずれてますが、どうでしょうか?

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