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●   『ちょっとサイエンス』  2004/10/12   No.203  
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●    発行者 Fujiken      毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「地球窒素の起源について」
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読者の方からこんなメールを頂きました。

●「福原」様より

「ちょっとサイエンス」は楽しく読ませて戴いております。民間人の研究者で

福原といいます。

メンデルの着眼点の面白さについてのコメントがありましたので、私も専門以外

で興味(疑問)を持った「地球窒素の起源」について1つ話題を紹介します。

この論文は先月、イタリア物理学会誌

(IL NUOVO CIMENTO, Vol.27C,p.99-113,2004)で掲載されました。

地球の仲間、特に水星、金星、地球、火星の岩石型惑星がほぼ同時期の46億年

前に形成されたにも拘わらず、何故地球だけ78%もの窒素が存在するのか

(他の太陽系惑星では最大6%。61個の衛星中、タイトン、トリトンのみ窒素

を65-100%含むが、その量は地球の0.0005%以下)。

膨大な論文、資料を読みましたが、何処にもその起源は記述されておりません。

炭酸ガスの急激な減少に反比例して増大する窒素ガス組成にヒントを得て、

多量の水による地球表面に堆積する炭酸塩岩石のC-O原子の温度、圧力の存在下の

吸熱核変換(C+O→2N)を思いついたわけです(一般の核融合は発熱反応)。

生命の起源とされている酸素は20億年前から炭酸同化作用の結果生じたもので、

葉緑体は全て窒素が主成分であることから、窒素こそ生命の起源ではないかと

思っております。

この論文出版後、フランスの科学者からフランスでのInternational Conference

on Condensed MaterNuclear Society(ICCF 11)の国際会議(11月の第1週間)

出席を誘われ、参加することにしました。

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■ちょっとコメント■

福原さんの吸熱核変換(C+O→2N)の発想ですが、私は核反応(核融合・

核分裂)は発熱反応しかないと思っていました。吸熱核反応というのがあるの

ですね。原子番号がCが6、Oが8、Nが7ですから、核反応としても成り

たつわけですね。

詳しくはよく分かりませんが、素晴らしい発想なのではないでしょうか?

福原様ありがとうございます。

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■「読者からのメール」より■

●「30才の会社員」様より  「秋の鳴く虫」について

いつも楽しみに読ませてもらってます30歳の会社員です。
秋の虫の回で、何故か心安らぐと最後に言ってましたが
私も朝の慌ただしい社内で、和ませてもらいました
幼少の頃から虫好きで皆が成長して男らしくスポーツをやる
頃も空き地で鳴き声の元を辿るような事をしてました
さすがに大人になり恋人もできるとそのような話しも
しなくなりましたが、先日伊豆の旅行に二人で出掛けた時
自然の宝庫故、溢れる虫の
鳴き声についレクチャーして呆れられてしまい
あげくのハテには人生で三度目のタマムシとの遭遇の感動
も理解されず手放すハメに(ToT)

作者さんが、こーゆう場で話せる事をうらやましく思いつつ
幼少を思い出し和ませていただいた次第です。

この時期、もっとも身近な昆虫は油の切れた軸のようにリーリーと
大合唱するオマツムシと、すこしの茂みも見逃さすに住み着きギーン
と音波を発するように泣くクビキリスです。
音の発信源を探すの癖に近いのですが、このご時世不審人物がられて
そんな行動を理解も理屈も通じなくて少し残念です

つい、思い立ってメールしてしまいました駄文で恥ずかしいですが
失礼しました(^-^;

→Fujikenより

私よりずっと昆虫に詳しい方ですね。

気持ち分かります。

「○○の昆虫日記」なんていうメルマガ発行されてはいかがですか?

●「野田」様より  「メンデルの法則」について

 202号、穴倉氏の文章

メンデルの法則の話ですが、私が読んだ伝記によると、メンデルがエンドウ
畑でなんとなく観察していると、白い花と紫の花が咲いていて、白い花の
ほうが多い。数を数えてみたらちょうど3倍であった。
広い畑のどの畝で数えてみても、やっぱり約3倍であったところから
生物の形質には何らかの法則性があるのではと閃いたということです。

 ↓

ちょっと疑問と思うのは、
つまり、Aa×Aaの交配のみ優性:劣性=3:1になるのであって、
自然集団ではAAもaaあり、「どの畝で数えてみても3倍になった」、
というのは伝記作者の作った話かと思います。

ともかくも、まだ「遺伝子」という概念もなく、染色体のことも分かって
いない段階で法則の発見であったわけで、その価値と限界とを正しく評価
すべきと思います。

たとえば7組全部が独立の法則に合うためには、7組の遺伝子が違う染色体に
存在しなければならない、ということであるわけです。
それに実験材料を代えたら、実験がまったくうまくいかなくなって、
メンデルはとまどったことでしょう。
その理由も今では分かっているのですが。

以上、蛇足です。

→Fujikenより

野田さんの言われるとおり、純系の雑種第2代(F2)だからこそ、3:1に

なるのであって、見える物全てが3:1になっていたらおかしいですね。

ご指摘ありがとうございました。

●「元昆虫少年」様より  「ミンミンゼミについて」

194号に一文を載せていただきましたが、名古屋および岐阜県東部ではミンミン
ゼミの鳴き音を聴いたことがないと書いたところ、9月の下旬頃に我が家
(岐阜県多治見市)のベランダで洗濯物を干していたら、なんとミンミンゼミの
鳴き音が耳に飛び込んできたのです。

1匹だけの鳴き音でしたが、確かに聴くことができました。アブラゼミ、
クマゼミ、ツクツクボウシのような大繁栄はしていないのでしょう。
一応岐阜県東部では聴いたことがないという言葉は訂正撤回しておきます。
ありがとうミンミンセミ君。  (元昆虫少年)

→Fujikenより

9月下旬にミンミンゼミの声? 季節的には少し遅い気はしますが、岐阜県は

大阪より北部、これくらいの季節のずれはあるかもしれませんね。

それにしてもミンミンゼミの声が聞けたなんてうらやましい〜!

私はもう何年聞いていないのだろうか・・・。

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