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● 『ちょっとサイエンス』 2004/8/31
No.197
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● 発行者 Fujiken 毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「下弦の月と明けの明星」
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私は、この夏休み少し困った習慣がついてしまいました。
それは、夜9時ごろ寝て、朝3時か4時に目が覚めてしまい、しかたなく
近くの24時間営業のファミレスへ行き、お茶しながら「ちょっとサイエンス」
の原稿を考えたり、テーマについて考えたりするのです。
こんな習慣は早く止めないと、2学期が始まってから体力的に困ると思ってい
るのですが、この習慣のおかげで初めての光景を目にしたのです。
それは何かというと・・・
朝3時4時は真っ暗です。ふと東の空を見るとポツンと一つのとても明るい星が
見えたのです。私は、その明るさから恒星ではなく惑星だと思い、科学雑誌
「ニュートン」を開いて見てみると(私は星の観測にはいつもニュートンを使っ
ています。その他科学の情報はニュートンによるものが多いです)金星だと
分かりました。日の出前に東の空に見える金星を「明けの明星」といいます。
実は、私が「明けの明星」を見たのはこれが初めてだったので、とても感動しま
した。そして、月が近くに見えたので、一枚の写真におさまる絶好の日に写真を
撮りました。
以前にも紹介しましたが、最近のデジカメはシャッターを押すだけで月くらいの
明るい星は撮れます。(当然フラッシュはたきません)
さて、この時の月は東の地平線側が丸く、半分かけている月でこの月を
「下弦の月」といいます。
月の形を表すのに上弦、下弦という言葉をよく聞きますが、どのような時をそれ
ぞれ上弦、下弦というのかというと、まず、数学では円を切った切り口を「弦」
といい、丸い部分を「孤」といいます。
上弦とは、図に描けないので想像力を働かせて頂きたいのですが、上が弦、
つまり上が切り口になっていて、下が丸い月のことなのです。
この上弦の月は、夕方から夜にかけて南西の方向に見える月なのです。
(太陽の光が当たる方向を考えれば分かりやすいと思います。)
一方、下弦の月はその反対で弦が下で、孤が上ということになりますが、
実際は、これは夜中から日の出前にかけて東の空に見える月のことを指します。
もし、その月が西の空に行ったときには、弦が下になることから名前がつけら
れたようです。
月の満ち欠けを簡単に示すと、新月→三日月→上弦→満月→下弦→新月と
なります。
では、下弦の月と明けの明星の写真をご覧下さい。
写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
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■ちょっとコメント■
あと数週間は「明けの明星」が東の空にとても明るく見えますので、ちょっと
早起きして見てみませんか?
私は20倍〜100倍までズームできる双眼鏡を1万円で購入し、明けの明星
を見てみたのですが、残念ながら点にしか見えませんでした。(100倍の
倍率でピントがきちんとあえば、金星の満ち欠けは見えるはずですが、どうも
私の双眼鏡では駄目なようです。)
上弦の月と言えば、若い方はご存知ないと思いますが、吉田たくろうさんの
「旅の宿」という曲の中に、「上弦の月だったっけ久しぶりだね、月見るなんて」
というフレーズがありますが、上弦の月は割と見やすい月なのです。私たちが
半月と言って見てるのはほぼ100%上弦の月です。
一方、下弦の月は見るのは難しく(見えるのは深夜から日の出前なので)あまり
身近ではないと思っていたら、最近の曲で柴咲コウ(RUI)の歌った
「月の雫(しずく)」の中で、
「下弦の月が浮かぶ 鏡のような水面(みなも)」
「下弦の月が歌う 永遠に続く愛を」
と歌われています。
私も大好きな「月の雫」ですが、この曲の時間的背景が「深夜から日の出前」で
あるということを知ることによって、また一層奥深さを感じるのではないでしょ
うか?
では、今回のテーマについてはこの辺で失礼します。
さて、「ちょっとサイエンス」でお願いした「セミ調査」の件ですが、やはり
多忙なためか、なかなかメールが届いていません。もうセミの鳴く声も聞こえな
くなり、夏も終わりに近づいていますが、セミを採った調査だけではなく、
何県何市では○○ゼミの鳴き声が聞こえたとか、ミンミンゼミの鳴き声を聞いた
とか、なんでもいいですので、皆さんからの情報をメールして下さい。たくさん
の情報をお待ちしています。「ちょっとサイエンス」で「セミ調査」のまとめを
したいと思います。
メールはこちら→ fujiken@mvb.biglobe.ne.jp
それから、前回の「ウランの半減期による地球の年齢の測り方」が分かりにくか
ったというメールも届いていますので、今、分かりやすく説明しようと奮闘中で
すので、また後日、テーマとして取り上げさせて頂きたいと思います。
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