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●   『ちょっとサイエンス』  2004/8/10   No.194  
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●    発行者 Fujiken      不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「プルサーマル発電って何?」
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私たちが消費する電力は年々上昇していて、どうやって発電するかについて

様々な模索がされています。その中で三大発電方法の水力、火力、原子力は

その電力の割合が1割、4.5割、4.5割(関西圏)となっています。

火力発電が石油、石炭、天然ガスの化石燃料を使い、発生する二酸化炭素が

地球温暖化の原因になっている事はよく知られています。

さらに、化石燃料はいつまであるか分からない有限な資源なので、火力発電の

割合は将来減少すると見られています。

そこで、最近重要視されているのが、原子力発電のプルサーマル発電です。

原子力発電はウランを核分裂したときに発生するエネルギーを利用した物です

が、一度使った使用済み燃料の9割は再利用できるウランとプルトニウムです。

これを再利用すれば元の燃料の2割から4割くらいのエネルギーを生み出すこ

とができるのです。

プルサーマルの「プル」はプルトニウムのことで、サーマルリアクター

(軽水炉)のサーマルをあわせた造語なのです。

プルサーマルとは、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを

混ぜた物を燃料として再び原子力発電に利用しようというものです。

使用済みの燃料の廃棄の方法に困っている原子力発電なので、プルサーマル

発電はその解決策の一つとして注目されています。

(「電気、今のままで大丈夫?」 経済産業省資源エネルギー庁 参照)

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■ちょっとコメント■

原子力発電の燃料のウランも有限な資源であるので、プルトニウムの再利用は

大切かな?と思います。

しかし、原子力発電は旧ソ連のチェルノブイリ発電所の大爆発後、その信頼性と

放射能の怖さを浮き彫りにしました。技術の発達した日本では安全装置が何重

にも働いて、そんな大きな事故は起こらないとは思いますが、やはり原子力

発電に反対している人が多いのは事実です。

そこで、最近特に注目されているのが、太陽電池発電、風力発電、地熱発電、

潮力発電などと、「ちょっとサイエンス」でも取り上げた水素と酸素から発電

する「燃料電池」です。

これらの環境にやさしいクリーンな発電方法の研究の発達を望むのは私だけ

ではないと思います。

真面目に、将来の日本のエネルギーについて考えた今回でした!

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■「読者のメール」より■

セミについて考えてきた前回、前々回についてまたまた読者からメールを
いただきましたので紹介します。

●「千葉県在住のなかじま」さんより

Fujikenさん

はじめてメールさせて頂きます。いつも楽しく拝見させて頂いております。
さてNo.192で取り上げられたセミの話題ですが、関連した内容を新聞記事で
見つ けましたので、ご連絡申し上げます。既にご存知かもしれませんが。

http://www.asahi.com/science/update/0724/004.html

本新聞記事によれば、この話題に専門家も大変注目しているようです。
他の読者から「クマゼミ数の増加の一因は地球温暖化にある」とのご指摘も
ある ようですが、両者の関係を立証する事は難しい段階にあるそうです。
またクマゼミの生態を探索する実験も開始した模様です。

→Fujikenより

クマゼミの実態調査を専門家がはじめたようですね。採ったクマゼミに印を

つけて逃がし、どこで次に発見されるかクマゼミの行動範囲を調べたそうです。

●「元昆虫少年」さんより

クマゼミについて読みました。私は名古屋育ちで、現在は岐阜県に住んで
いますが、名古屋でミンミンゼミの鳴き音を聞いたことはありません。

初めてミンミンゼミの鳴き音を聞いたのは、二十代の後半に東北へ旅行をし、
仙台の旅館に夜ミンミンゼミが灯火につられて飛び込んできたときでした。
それ以降は愛知県の知多半島で存在を確認し、10月初旬の暑い日に伊勢神宮の
団体旅行の折に聞いたぐらいです。

現在住んでいる岐阜県東部でもミンミンゼミだけは鳴き音を聞くことができません。
一番普通なのがアブラゼミで、以下クマゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、まれに
ニイニイゼミ、他には5月ごろにハルゼミまたはヒメハルゼミ?の鳴き音が聞こえ
ます。名古屋から岐阜県東部ではミンミンゼミが生息していないようです。
私にとってミンミンゼミは幻の蝉といってもいいと思います。

→Fujikenより

そう言えば、私も大阪か山梨か小さい頃はミンミンゼミが鳴いているのをよく聞

いていたのですが、最近は全然聞こえてきませんね。

「セミの割合」調査の目的は「クマゼミの増加とミンミンゼミの減少について」

になるようですね。

でも、8月もお盆近くになると、セミの声が急に減少しています。この前なんか

「ツクツクボウシ」がないて「赤トンボ(アキアカネ)」がとんでたので、もう

すぐ秋なのか〜と感じた私でした。

そこで一句

「お盆すぎ ツクツクボウシと 赤トンボ もう秋なのかと ふと思い」・・・

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