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● 『ちょっとサイエンス』 2004/4/13
No.177
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「細胞の発見から細胞説まで」
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生物体の細かなつくりを見ようとする試みは古くから行われてきましたが、
その方法がなかったため成果が長い間ありませんでした。
1650年代に、ヤンセン父子によって顕微鏡が発明され(これには諸説がありま
す)、人々は自製のの顕微鏡でいろいろなものを観察しました。
イギリスのロバート・フックもその一人で、コルクのせん、木炭、しだの葉柄
などを観察し、コルクの切片でみたハチの巣のような小部屋を「細胞」(cell)
という名を付けて、これらの観察をまとめて「顕微鏡図譜」として1665年に
王立協会に提出しました。
これが「細胞の発見」であり、つづいて、グリュー、レーウェンフック、
マルピーギらによって細胞の観察が行われました。
1833年には、イギリスのロバート・ブラウンが核を発見し、同年、日本の
宇田川が「理学入門植物啓原」という書物を著して、この中に初めて「細胞」
ということばをつかったのでした。
1838年、ドイツのシュライデンは植物について、シュワンは動物について、
それぞれの生物体はその構成の基本単位として細胞をもつことを確かめて
「細胞説」が確立したのでした。
(「生物の核心」(文研出版)参照)
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■ちょっとコメント■
4月に入り入学式・始業式が終わり、そろそろ授業が始まるころですね。
今年は桜の開花が少し早く、入学式や始業式には散ってしまうのかなと思って
いましたが、なんとか大阪では散らなかったのでホッとしているのは私だけ
ではないと思います。
話はそれましたが、この4月の当初に1年なら野草や桜の花の観察などをし、
3年はタマネギやほおの粘膜の細胞の観察をします。
私はその際、いつもこのロバート・フックのコルクの細胞の観察の話をします。
実は細胞壁だけをみていたわけですが、こういう科学者のおかげで科学は進歩
してきたのだよ、と教えたいのです。
今回は、シュライデンやシュワンの「細胞説」までをまとめてみました。
では質問です。ヒトの細胞はおよそいくつの細胞で出来ているでしょうか?
ア、6兆個 イ、60兆個 ウ、600兆個
答えは・・・イの60兆個でした。
1つの細胞の受精卵が60兆個になるのですからすごいですね。
それぞれの細胞が、形やはたらきが違うのですからこれまた「生命の神秘」の
1つだとつくづく思います。
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■「読者のメール」より■
●「てくのぽけっと」さんより 前回の蛍光灯の原理について
「ちょっとサイエンス」N0.176の以下の下り、
・・・蛍光灯も実はガラスの内側に蛍光塗料が塗ってあってそこに
電子(プラズマ?)が当たって光る原理を利用しています。
とありますが、蛍光物質に直接電子が当たるの
ではなく、電子は一度「水銀原子」に当たり、
励起された水銀が紫外線を発し、その紫外線が
蛍光物質を励起し、蛍光物質が可視光線を
発するのです。
つまり、蛍光染料が染みた、シャツと同じ原理です。
→Fujikenより
「てくのぽけっと」さんからは、さらに原子の励起状態から基底状態へ
遷移するときに光を発するという、さらに高度な説明もありました。
その他の方からも同じ様なご指摘がありました。ありがとうございます。
「ちょっとサイエンス」は皆さんからのメールに支えられていますので
これからもよろしくお願いいたします。
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