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● 『ちょっとサイエンス』 2004/4/6
No.176
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「ブラックライトで白い服が光る?」
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前回に引き続き、大津市科学館での展示の一つに不思議なものがありました。
それは、小さな部屋にはいると暗いのですが、私の着ていた白いジャンパーが
光って見えるのです。
その色は不思議な色で、青紫っぽい白色というのでしょうか?
とにかく、なぜ光っているのかが分かりませんでした。
そして、展示の説明文を読むとこうかいてありました。
これは、ブラックライトと呼ばれる紫外線を含むライトがあたっているからで、
紫外線は目には見えないのですが、蛍光塗料などにあたると光って見えるので
す。
白い服が光るのは洗濯で使う洗剤の中に蛍光剤が入っているためです。
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■ちょっとコメント■
赤から紫までの可視光線の外側には、赤色より波長が長い赤外線と紫色より
波長の短い紫外線があります。赤外線は、おもに熱を伝えるので熱線とも
呼ばれます。一方、紫外線は化学作用を起こすはたらきを持っています。
赤外線、紫外線とも可視光線の範囲を超えているので、目には見えません。
よく、赤外線こたつが赤い色の光を出しているのでは、赤色の可視光線と
共に赤外線を出しているのと、不思議なもので暗い、赤外線だけより人は
赤い色を見ているだけで暖かく感じるという心理効果もあるそうです。
さて、今回のブラックライトで白いジャンパーが光って見えた時は、ビッ
クリしたのですが、説明を読むとなるほど蛍光塗料が光っているのを知っ
て納得しました。
蛍光灯も実はガラスの内側に蛍光塗料が塗ってあってそこに
電子(プラズマ?)が当たって光る原理を利用しています。
余談ですが、蛍光灯が割れると大きな音がするのは、蛍光灯のなかは電子が
飛びやすくするために真空にちかい状態にしているため、割れると外圧との
差で激しくガラスが割れるからであるという事はご存知だと思います。
エジソンが白熱電球を作ったときも、炭素をフィラメントにした時にすぐに
切れてしまうのは電球の中の酸素による酸化が原因だということで電球内を
真空に近くする工夫をしています。くわしくは、No.25でエジソンについて
取り上げていますので、バックナンバーを参考にして下さい。
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(補足)17章から20章まで書き直し、なぜMが死んでしまうのか、
その理由がより明確に表現されました。
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