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● 『ちょっとサイエンス』 2004/3/30
No.175
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「春の大曲線と大三角形」
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冬の星座として有名な「オリオン座」「ふたご座」は、4月になると夕暮れ時
には、大部西の空に傾いています。
生命の息を吹き返す暖かい春が訪れると、北の空にはひしゃくの形をした
「北斗七星」を含む「おおぐま座」が大部高いところに見えるようになります。
そのひしゃくのカーブをたどっていくと「うしかい座」のアークトゥルス、
「おとめ座」のスピカが見つかります。
この大きなカーブが「春の大曲線」です。
そして、この二つの一等星と、「しし座」のデネボラをつなぐと
「春の大三角形」が描けます。
文章だけでは、分かりにくいでしょうから、星座早見盤や科学雑誌Newtonに
載っているその月の星図などを参考にしてぜひご覧になって下さい。
「おとめ座」は、農業の女神アストリアの姿であると言われています。
その左手にもつ麦の穂先に輝く青白い星「スピカ」は「収穫の星」と
言われています。
今年の4月には、西には宵の明星(金星)が明るく輝いています。
また、ふたご座の所に土星が、しし座の所に木星が見えるはずです。
(大津市科学館パンフレット 参照)
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■ちょっとコメント■
冬の大三角形は有名で、よく見ることが出来るのですが、今回紹介した
「春の大曲線」「春の大三角形」はプラネタリウムなどでは、よく話しを
聞くのですが、なかなか見えません。
その第一に星図を持って見ていないこと、大阪では星が見にくいことなどが
あげられると思います。
さて、20倍の双眼鏡で宵の明星を見てみました。果たして半分の形に
見えるか?
結論のはNO!でした。手で持っているのが関係してどうしても一点に止ま
りません。そして、点にしか見えないのです。
月のクレーターは見えるのに、双眼鏡ではそれぐらいなのでしょうか・・?
四季の星座の覚え方はバックナンバー109号にありますので、参考にして
下さい。→ http://www5a.biglobe.ne.jp/~fujiken1/
冬は「オリオンはふたごだった」春は「美女と野獣?」でしたよね。
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■読者からのメールより■
●「匿名」さんより
172号について意見を述べさせていただきます。
本筋とは関係のない話の部分なのですが、明石と豊橋が時差一時間と
いうのに違和感を感じました。神戸と名古屋で時差が1時間だと、
北海道から沖縄ではかなりの時差になってしまいますから。
で、地図帳を開いてみたところ、明石と豊橋の経度の差は約2.5度で、
時差は10分ほどでした。そこで、フランスについても調べると、イギリスと
の時差は国際的に1時間と決められていますが、パリの経度は実際には
東経約2.5度で、正確には約10分の時差しかない、といえるようです。
→Fujikenより
経度を調べて下さってありがとうございました。
言われてみると、ちょっと神戸と名古屋で1時間の
時差は大きすぎますね。
でも、イギリスとフランスも経度2.5で1時間の時差。
これはどうしてなのでしょう?
不思議ですね。
誰か何か知っておられる方の情報をお待ちしています。
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