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●   『ちょっとサイエンス』  2004/1/20   No.165  
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●    発行者 Fujiken       不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「凝灰岩層に見つかる木の葉の化石」
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地学研修第3回目のレポートです。

地層に見つかる凝灰岩層は主に火山灰が堆積してできた岩石で、大きな火山
活動であれば、広い範囲で同じ成分の凝灰岩層が見られます。

そのマグマの性質から鉱物の組成やガラスの屈折率などから同じ凝灰岩層で
あると判定できるので、地層のつながりや、広大な地域での凝灰岩層ができ
た時代を知る手がかりとなるので、よくこういう凝灰岩層を「鍵(カギ)層」
と呼んでいます。

つまり、凝灰岩層から堆積した時代がわかったり、広い範囲をつなげるポイ
ントとなるのです。

ところで、今回行ったのは六甲山の東条湖畔の有名な凝灰岩層のあるところで、
そこから「木の葉」の化石がたいへんよく見つかるのです。

その化石は凝灰岩の成分分析から1500万年年前と言われていたのですが、
最近修正され、3000万年年前の木の葉の化石であるとされています。

木の葉の化石が見つかったら、その岩石をもう一度軽くたたくだけで、中に
別の木の葉の化石が見つかることが多くあります。

これは、木の葉がバラバラに堆積したのではなく、固まって堆積した証拠であ
り、木の葉の化石が中にあると化石のあるすきまの方向に割れやすいためです。

そして、木の葉の化石が見つかったということから、そこは昔大きな湖であっ
たということができます。

ちょっとわかりにくいですが
写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp

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■ちょっとコメント■

東条湖の近くに「東条湖ランド」という遊園地があって30年前、私の大学

時代、車の免許取り立ての頃、今の妻とよくデートで行きました。

ループコースターといって途中で1回転する大きなジェットコースターが

有名で、私も一度乗っただけでこわくなったのを覚えています。

そして中にミニバスケットボールゲームがあって3球の内入った個数でぬい

ぐるみがあたるゲ−ムがあったのですが、私は中高とバスケットをしていた

ので、いつも3回中2球入ってぬいぐるみをもらって彼女(今の妻)あげて

いました。

その東条湖も今は「オモチャ王国」という名に変わり、規模も小さくなり、

東条湖にも大きな白鳥の船が一艘だけありました。

「あー東条湖もさみしくなったんだなー!」という気持ちになったのが実感

でした。

ところで、本文の「木の葉の化石」は研修に参加したほとんどの人が見つけ

ました。やはり「名所」なんだなと思いました。

それにしても、六甲の山の中が昔は湖だったというのが今までに聞いたこと

があったと思うのですが、改めて驚いたことでした。

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■「読者からのメール」より■

●「たけぞう」さんより

いつもメルマガ楽しく拝見させていただいております。

地球の生態環境と酸素・二酸化炭素量についての素朴な疑問があります。

密閉した部屋に人間だけいると酸素が欠乏しますが、

人間や自動車をはじめ酸素を使ってばかりで植物の少ない東京と

熱帯雨林のような光合成バリバリの場所では

どのくらいの酸素濃度の違いがあるものでしょうか。

→Fujikenより

東京と熱帯雨林の中の酸素と二酸化炭素の濃度の違いですか〜?
これは、あると思います。なかったらおかしいですよね。
しかし、それが測れる装置の精度がどれくらいあるかによると思います。
酸素は空気中の20.8%ありますが、二酸化炭素は空気中の0.03%
しかありません。

中学の教科書にも気体の量を測る簡易装置が紹介されていますが、
まだ詳しくその装置を見ていませんのではっきりとは言えませんが、
酸素の割合はある程度測れても、二酸化炭素の量は測定するのは
難しいと思います。

しかし、もっと精密な機械が手に入れば、都会と山中、日本国内のみ
ならず、外国との比較をする研究なんておもしろそうですね!
機械によっては「自由研究」どころか「大きな実践的研究」になると
思います。

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マガジン名 「さよなら命−くつのひもが結べない−」
      (まぐまぐプレミアムから配信)

マガジンID P0001166

内容  著者の高校時代を中心とした自伝的小説です。受験に悩み、いろいろ
    な恋をし、そして最後は・・・。爽やかさもあり、考えさせられる所
    もある一つの青春小説です。

(補足)17章から20章まで書き直し、なぜMが死んでしまうのか、
    その理由がより明確に表現されました。

発行周期 毎週金曜日(12月5日から第1章配信)

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発行元e-mail fujiken@mvb.biglobe.ne.jp

■ちょっとあらすじ■

1,序章 

高校三年生になる主人公健一の目覚めの様子から始まります。
健一は、高校受験で中学校からずっと夜遅くまで勉強を続けてきたため、
腎炎になってしまいました。
一度良くなったのですが、最近、朝ご飯も食べなくなったので、
母久子は心配します。
実は、またタンパクが降りていたのでした。

2,ファイヤーストーム

高校1年の秋の文化祭で行われたファイヤーストームで、
健一は同じクラスの恵子と手をつないでフォークダンスを踊りました。
そして、暗くなりかけた炎の前でフォークソングを一緒に歌います。
文化祭が終わり恵子を送って帰るとき、健一は映画に恵子を誘ったのです。

3,赤ちゃん戦争

健一と恵子が観た「赤ちゃん戦争」という映画は、ちょうど二人と同じくらい
の年の男女が恋をし、未知の性を経験し、少女の体に新しい生命が芽生え、
二人はまわりの反対を押しきり、赤ちゃんを産もうとするという内容でした。
それを観て泣く恵子を健一は純粋だと思うのでした。
そして、その後喫茶店で話をすると、二人とも相手を意識していた事がわかり、
二人のつきあいは始まったのです。

4,燃える秋

高校に入り、すぐに腎炎だとわかった健一は、好きなバスケット部を
やめることにしました。
そして最後の練習を終えると恵子が待っていました。
二人はもう真っ暗になった中を歩いていると、健一の腰に激痛が走り、
すぐそばの公園のベンチに座ります。
ベンチをさす明かりは薄暗い街灯とビルの明かりだけでした。
そこで二人は、初めてのキスをかわしたのです。

5,腎炎と成績と

健一は腎炎を治そうと夜遅くまで勉強していたのをやめて、早く寝るように
しました。すると、3学期の成績は非常に悪かったのです。
健一は成績のことで初めて悩みました。
勉強すれば腎炎が悪くなる。
腎炎を治そうと夜早く寝ると成績が落ちる。
このジレンマに健一は本当に悩んでしまうのでした。

6,ブーツと大阪城

成績のことで悩んでいるとき、久しぶりにブーツを買いに恵子とデートします。
その後、大阪城の西の丸庭園へ行きます。
でも、恵子に成績のことを聞かれて、ふと我に返ってしまいました。
デートの後、健一は自分がどれだけ成績のことで悩んでいるか、恵子に
打ち明けようかを考えたのですが、それは出来ないと思い、恵子と別れる
決心をしたのでした。

7,オンディーヌ−その1−

高2になって、健一は恵子と別のクラスになりました。そんなある日、
1年の時、同じクラスだった演劇部の良子に文化祭で発表する劇
「オンディーヌ」の主役をやってくれないかと頼まれるのです。
悩みながら初めて演劇部と顔を合わせた健一。部員はみんな女子ばかり
だったのです。

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