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● 『ちょっとサイエンス』 2003/10/28
No.153
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「森林浴って何?」
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よくピクニックなどで、森に入ってリフレッシュすることを「森林浴」と言い
ますが、これっていったいなんなのでしょうか?
森林中に入っていくと、かすかな香りを感じたことはありませんか?
この香りの正体は、樹木や葉から放出されている揮発性化学物質で
「フィトンチッド」と呼ばれているものです。
この「フィトンチッド」には、リフレッシュ効果、抗菌効果、防虫効果、消臭
脱臭効果などがあると言われています。
<リフレッシュ効果>
感情のホルモンを抑制安定させる効果があり、自律神経の安定に効果があると
言われ、血圧や心拍数を安定させ、ストレスを緩和させることが明らかにされ
ています。
<抗菌作用>
ヒノキヤヒバの「フィトンチッド」は院内感染などを引き起こすMRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の増殖を抑制することがわかってきました。
また、ヒノキやヒバの精油がカビの増殖を抑えることも明らかになっています。
<防虫作用>
気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、皮膚炎などのアレルギー疾患の原因にな
っているダニの繁殖を抑制するはたらきがあることがあることがわかりました。
また、木の香りをダニが嫌うことも明らかになっています。
<消臭・脱臭作用>
森林の中にはいると爽やかな空気が広がるのはフィトンチッドの消臭・脱臭
作用なのです。
ヒノキの家や製品には防虫効果や防カビ効果があり、腐りにくく長持ちすると
言われています。
ヒノキ風呂はその「フィトンチッド」で心身がリラックス効果があると言われ
ています。
笹の葉、ヒバの葉等は殺菌効果があり食品を包んだり添えられたりしているの
です。
(ホームページ http://kabu2000-web.hp.infoseek.co.jp/ 参照)
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■ちょっとコメント■
もう十数年前、定年退職される先生の言葉の中に「好きな山に入り森林浴で
いつまでも健康を保ちたいと思います。」と言われた時に森林浴という言葉を
初めて知りました。
すぐに、森の中に入ったときの爽やかな空気、目に優しい緑を見て心をリフレ
ッシュさせることなんだなと想像がつきましたが、それが「フィトンチッド」
という化学物質の影響が大きいというのは今回調べて初めて分かりました。
最近はおうちで気軽に森林浴グッズという物が何種類か市販されているそうで
す。入浴剤はもちろん、ウッドチップ、芳香スプレー、森林浴マスク、竹炭
製品、ひのき枕などなど・・・。
季節は秋、(少し寒くなってきたかな?)家族や恋人同士で近くの山にお弁当
持ってハイキングなんていいんじゃないでしょうか?
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■読者からのメールより■
●前号の「逆さ富士の影?」に関して「ミカの赤い服」さんより
FujikenのHP掲載の写真→http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
を見て、
■結論■
たぶん『プロッケン現象』の一種と思います。
■ブロッケン現象■
『プロッケン現象』は、高山で時々みられる現象です。
太陽\人\雲海や霧
の位置関係にあるとき、雲や霧がスクリーンになり、人の巨大な影が
出来ます。
■今回は■
早朝の低い位置にある太陽から出た光が、何か尖塔のようなものに当たり、
その影が前夜から低くかかっていた雲に映ったものと思います。
太陽/尖塔?/雲海や霧
■さいごに(宣伝)■
私は、天気や自然に関するものと、金子みすゞさんの詩を紹介するものの、
メルマガ2誌を発行しております。
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以上、乱文で失礼しました。 <m(__)m>
→Fujikenより
「ブロッケン現象の一種」ですか・・。ブロッケン現象については
No.84,85で取り上げ少し勉強したのですが、光の回折による現象で
明るい輪が出来る特徴があり、高山や飛行機などから太陽を背にし
たとき雲を見たときなどに見られる現象と理解しています。
この影をブロッケン現象としたら、少し拡大解釈しなければならない
ような気がします。
しかし、わざわさメールで回答を送って下さった「ミカの赤い服」さん
ありがとうございました。
うれしくて、メルマガの宣伝まで載せちゃいました。
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■ちょっとお知らせ■
「アジア太平洋交流会」(小田村四郎会長/元拓殖大学総長・久保田信行代表
理事/学習院大学教授)の方から国際会議へのお誘いがありましたのでご紹介
いたします。
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副題:科学技術の未来を担う人材育成
主題:国際会議「日台科学教育の今後」
日時:11月6日(木)10時00分開場
場所:学習院百周年記念会館
基調講演:芝浦工業大学学長 江崎玲於奈博士
他シンポジウム一部・二部
共催:日本工業新聞社 産経新聞社
参加費:4千円(資料,昼食費,懇親会費含む)
学生は聴講無料(お弁当なし)
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追伸:
ご出席の際は昼食の準備等ございますので事前にご招待者名簿に
入れさせていただきます。メールかFAX等でご返信ください。
(団体名・ご出席者名・連絡先)
アジア太平洋交流学会事務局
日台科学教育国際会議実行委員会
事務局長代理 吉原宏威
台東区上野3−2−1エクセレントビル3階
JTCI内
電 話:03−5816−1293
FAX:03−5816−1294
******* APIS ・アジア太平洋交流学会 *******
THE ASIA PACIFIC INTERCHANGE SOCIETY
〒110-0005
東京都台東区上野3-2-1エクセレントビル3F(株)JTCI内
アジア太平洋交流学会事務局
代表幹事 吉原宏威
Koichi Yoshihara (Chief Secretary)
yoshi@beepam.net info@dentoubunka.com
apisjimukyoku@excite.co.jp
●ご案内ホームページ→http://www.traveltown.com/APIS/(国際会議案内)
→Fujikenより
意気盛んな学生・研究者・社会人の方、参加されてみてはどうでしょうか?
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8月から「まぐまぐプレミアム」から有料で配信していた「さよなら命」です
が、次のようなキャンペーンを行います。11月1日〜30日までに購読登録
された方全員に8月1章〜10月14章までのバックナンバーを無料で配信い
たします。小説は11月末に完結しますので、ぜひこのキャンペーンをご利用
下さい。
(補足)17章から20章まで書き直し、なぜMが死んでしまうのか、
その理由がより明確に表現されました。
マガジン名 「さよなら命−くつのひもが結べない−」
マガジンID P0001166
内容 著者の高校時代を中心とした自伝的小説です。受験に悩み、いろいろ
な恋をし、そして最後は・・・。爽やかさもあり、考えさせられる所
もある一つの青春小説です。
創刊日 2003/08/01(金)
発行周期 毎週金曜日
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