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● 『ちょっとサイエンス』 2003/9/23
No.148
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「海藻おしばを楽しむ」
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今年の夏休みに、伊勢へ夫婦で旅行したのは以前にも書きました。
その時に、ミキモト真珠島で真珠の勉強(?)をしたことは、No.145で紹介
しました。ミキモト真珠島以外に訪れたのが「海の博物館」という所です。
鳥羽水族館は何回か訪れてたし、「ちょっとサイエンス」のテーマになりそう
な「海藻おしばを楽しむ」という体験学習が出来ると聞いて行ってみました。
すると、「海の博物館」はとても大きな施設で海に関する船などの展示コーナ
ーと、ちょっと奥に「体験学習」のコーナーがありました。なかでは、小さな
木を使って昆虫を作ったりというのやらいくつかあったのですが、何と言って
も「海藻おしばを楽しむ」を体験したいと、先に費用を払うとたった500円
でした。
最初に十種類以上のバットから好きな海藻を小さなバットに好きなだけ採って
きます。紙はしおり大、はがき大、B5と3種類あり、値段もそれぞれ違うの
ですが、私たちはB5で申し込み500円だったのです。
そして、指導員の方から紙を水につけ好きな物を紙の上にピンセットで海藻を
持っていき、ある程度並べてから、水から上げるのですが、ほとんどの海藻が
上に上げると同時に、水と一緒に流れてしまいました。そこで指導員の方が、
最初は欲張らず、形が崩れにくい物だけを水中で紙の上に載せて持ち上げ、そ
れ例外はあとからピンセットで紙の上に載せ、ピンセットやつまようじの先な
どで海藻を拡げて下さいと言われ、器用な妻は上手に配置を考えながら海藻を
紙の上に載せました。それを、木の棚の上に置いて帰りました。
あとは、乾燥するのを待って、パウチをして、家に郵送で送ってくれたのです。
(参考 「海藻おしばを楽しむ」日本ヴォーク社)
体験学習の様子 http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
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■ちょっとコメント■
値段のことを言うのもなんですが、たった500円でB5の海藻おしばが出来
るのですからとても安いと思いました。もしかして半分くらい市か県が費用負
担しているのかなと思っています。
海藻にはアオサやアオノリなどの緑色をした緑藻、コンブやワカメなど茶色を
した褐藻、テングサやトサカノリなどの赤っぽい色をした紅藻の3種類があり
ます。そんな当たり前のこと書かないで怒られそうですが、実は今の中学では
海藻類だけでなくシダ植物など、種子植物以外は教えないようになっています。
内容精選ということで、改訂されるごとに内容がカットされる傾向があります。
もちろん燃料電池など新しい内容がふえることもあります。
この体験で、ふと思ったことを指導員の方に質問しました。「乾燥させていく
うちに、海藻がぺろっとはがれてしまい落ちることはないのですか?」と。
すると指導員の方は「海藻にはデンプン成分が含まれていて乾燥してもその成
分でひっつきます。」と言われ、海藻は「のり」ともいうので当たり前の事か
なと一人納得していました。
パウチされて送られてきた完成品を見て「ワーきれい」と妻はいっていました。
そして、「海藻おしばを楽しむ」という本で海藻の名前を調べてマジックで書
き加え、あと海藻について調べたレポートをつけたら立派な「自由研究」の出
来上がりです。
しかし、これも「海の博物館」だから出来たのであって、あんなにたくさんの
海藻を集めることの方がたいへんなんですよね。よかったら、体験風景の写真
を見て下さい。→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
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