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●   『ちょっとサイエンス』   2003/8/5   No.139  
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●    発行者 Fujiken        不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「カーボンナノファイバー・ナノチューブその2」
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●島津製作所にお勤めの「F」さんからつづいてこんなメールを頂きました。

カーボンナノチューブ(CNT)と、カーボンナノファイバー(CNF)とは
少し違いがあります。

CNFは、いくつかの種類があるのですが、紙コップを重ねて底を抜いた形を
しており、直径は数nm〜数百nm、長さマイクロmとなっています。

私が検討しているのは、このCNFの方で、廃物からの発生ガスを原料として
います。

つまり、食品工場から排出される、生ゴミは発酵槽で処理されますが、その際
メタンガス、二酸化炭素が発生します。そのメタンガスと二酸化炭素からCNF
を製造するプラントを考えております。

もともと、NASAで宇宙船内の呼気からの炭素を固定しようと始まった研究
なのですが、NASAの場合二酸化炭素と水素を利用していました。その技術
を地上に降ろしたのですが、水素は高価であるためメタンを使用する事にして
炭素の固定化を検討したのです。その際、生成した固定化炭素がCNFでした。

現在、島津では、CNFの用途を検討しております。
導電性を有している事を利用して、種々の材料に練り込み、導電性材料とする
事、若干の磁性を持つことから電磁吸収の用途などです。

CNTの場合、半導体としての性質を示すらしく、それらを応用すると、現在
の半導体サイズが2桁以上小さくできる事も可能になり、それこそ技術革命が
起きます。但し、その前には、CNTを思った所に、思った形に、思った性質
で作る必要があり、その生成法の検討が現在注目を集めております。

色々と騒がれている物質ですが、我々から見ると「この使い方は無理やろ」と
いうものが多いですが、それも将来可能になるかもしれませんね。

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■ちょっとコメント■

すこし違いますが、ニュートン7月号にこんな記事が書いてありました。

半導体の電子回路の基板上の配線の幅、配線同士の間隔は20nmおよび、

60nm(1nmは10億分の1m)で、さらに細かくする技術が開発された

ということです。

CNF、CNTとも今は極極微小の世界が注目を集め、ナノテクノロジーと

呼ばれているのですね。

昔(20数年ほど前)は、ナノという言葉はあまり使われず、原子・分子の

大きさを表すのに、オングストローム(Å)がよく使われていました。

1Åは百億分の1mのことで、1nm=10Åになるのですね。

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「ちょっとサイエンス」の読者のみなさんに、お知らせいたします。

このたび、Fujiken作の「さよなら命」は、『まぐまぐ』の無料サイトからの
配信をやめ、『まぐまぐプレミアム』から有料で配信させていただくことに致
しました。

「途中までしか読んでなかったのに・・! それはないよう〜!」

という声が聞こえてきそうですが、私としては有料でも読者が集まるよ
うな作品であると自負している「さよなら命」なので、決心させて頂き
ました。

できますれば、下記アドレスから、購読申し込みをしていただければ、
幸いです。

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マガジン名 「さよなら命−くつのひもが結べない−」

マガジンID P0001166

内容  著者の高校時代を中心とした自伝的小説です。受験に悩み、いろいろ
    な恋をし、そして最後は・・・。爽やかさもあり、考えさせられる所
    もある一つの青春小説です。

創刊日 2003/08/01(金)

発行周期 毎週金曜日

購読料 300円/月

登録はこちら→http://cgi.mag2.com/cgi-bin/magpre/frame/P0001166

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