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●   『ちょっとサイエンス』   2003/7/29   No.138  
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●    発行者 Fujiken        不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「カーボンナノファイバー・ナノチューブ」
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■読者の「F」さんより、こんなメールを頂きました。

昨日、NHKで哺乳類についてのBBC制作の番組を放送していたのですが、
その中で、コウモリについて少し触れられておりました。
コウモリはなんと高度3000mまで上昇するらしいのです。その上昇は、餌
となる蛾を捕食ためのものらしいのですが、3000mを飛行する蛾、それを
捕食するコウモリ、これはすごいですね。
アメリカの話ですが、コウモリが集団で飛行し高い高度まで上昇すると、気象
用のレーダーに反応が起こり、ストームと間違う事もあるそうです。

続いて、今回のテーマについて、こんな事が書かれていました。

現在私はS製作所で、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブを研究
いたしておりますが、この素材は非常に面白いですね。
20世紀後半はシリコンの時代と呼ばれましたが、21世紀初頭はカーボンの
時代と呼ばれるかも知れません。
思ったところに、思った形状のカーボンナノチューブを生成する事が出来れば
すごい事になります。コンピューター、電池、センサーなどの分野に、たぶん
革命が起こります。今までより2桁以上小さく出来ます。

■そこで今回のテーマは「カーボンナノファイバー・ナノチューブ」としまし
 た。

2002年2月6日、北川工業、セイコーインスツルメンツ、昭和電工、信州
大学工学部の遠藤守信教授らによる産学連携ユニットは6日、現行の生産技術
レベルでは、世界最小レベルとなるナノコンポジットナイロン樹脂製歯車を作
成し、実際に動かすことに成功したと発表しました。

開発したナノ複合材歯車は、歯車直径が0.2mmで軸径が0.09mmで、
使用されているカーボンナノファイバーは直径(100〜200nm)
(1nm=10億分の1m)です。
製造された歯車は機械的にも強化されており、体摩耗性、帯電防止、熱的機能
に優れているとしています。

炭素で出来た直径数nmのチューブであるカーボンナノチューブは、その構造
によって金属にも半導体にもなる。半径や構造の違う任意の2種類のカーボン
ナノチューブがつながる場合、接続部分の構造は一意的に決まり、計算によれ
ば、金属と半導体のナノチューブの接合部は通常の金属−半導体接合の特性を
示し、望みの構造のカーボンナノチューブをつくり、つなげる事が出来れば、
ナノメートルサイズのデバイス(LSIなどの素子)が実現されるだろうとい
う段階まできています。


参照 http://ascii24.com/news/i/tech/article/2002/02/06/633402-000.html

   http://flex.ee.uec.ac.jp/japanese/lab/forum98/s-lab/nano-tube.html

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■ちょっとコメント■

「ナノテクノロジー」という言葉がよく使われてきた昨今ですが、私はフラー

レン(C60 炭素のサッカーボールのような形をしたもの)のような新しい

構造の物質を作ったり、応用したりする研究のことだと思っていました。

でも、今回のカーボンナノファイバーやカーボンナノチューンブのように、と

ても小さい新しい半導体や機械を作ろうとする研究も発達していることを知り

ました。今回紹介できたのはまだまだ、その一部だと思います。これからも、

読者の方からの情報をお持ちしています。

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■お知らせ■

「ちょっとサイエンス」の読者のみなさんに、お知らせいたします。

このたび、Fujiken作の「さよなら命」は、『まぐまぐ』の無料サイトからの
配信をやめ、『まぐまぐプレミアム』から有料で配信させていただくことに致
しました。

「途中までしか読んでなかったのに・・! それはないよう〜!」

という声が聞こえてきそうですが、私としては有料でも読者が集まるよ
うな作品であると自負している「さよなら命」なので、決心させて頂き
ました。

できますれば、下記アドレスから、購読申し込みをしていただければ、
幸いです。

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マガジン名 「さよなら命−くつのひもが結べない−」

マガジンID P0001166

内容  著者の高校時代を中心とした自伝的小説です。受験に悩み、いろいろ
    な恋をし、そして最後は・・・。爽やかさもあり、考えさせられる所
    もある一つの青春小説です。

創刊日 2003/08/01(金)

発行周期 毎週金曜日

購読料 300円/月

登録はこちら→http://cgi.mag2.com/cgi-bin/magpre/frame/P0001166

(注)各種クレジットカードで、会員登録し、パスワードを取得
   しなければなりません。

発行元e-mail fujiken@mvb.biglobe.ne.jp

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