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● 『ちょっとサイエンス』 2003/6/24
No.133
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど！と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「富士山麓の樹海」
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今回は、今年５月下旬に修学旅行で行った富士山をテーマにしたいと思います。
富士山はこれまで何回も噴火して今の形状をつくりあげました。
富士山麓に、木の生えない富士山というイメージ（実はこれは間違っているの
ですが）だったのに一面の林が見えてきました。
これは、富士山史上最大といわれる貞観６年の大噴火で長尾山から大量に噴出
した溶岩流の上に千百余年かけて原生林が形成されたもので、「青木ヶ原樹海」
といいます。
中に入って見渡せば松がところどころにみえるものの、高木のツガ、モミ、ヒノ
キなどに光がさえぎられ元気のない様子でした。
松は先に生える生命力はあるが、競争力に弱い木だそうです。
低木としては、アセビ、ソヨゴなどが元気に生えていました。
火山地形独特の溶岩洞窟などがあり、自然景観は独特のものがありました。
そして、ここはわが国独特の野鳥の生息地でもあります。
歩いていると、「テッペンカケタカ」とホトトギスが鳴いているのが聞こえま
した。
１０下旬からの紅葉は素晴らしく目を見張るものだそうです。
富士山の下記のホームページ参照
http://fujisan.pref.yamanashi.jp/denmou3/contest/s0913/shizen/momiji.htm
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■ちょっとコメント■
千百余年かけても、溶岩流の上に５センチあるかないかの土壌の上に樹海はで
きていました。
薄い土壌の中に根を張り巡らせているんだな〜と思いました。
この樹海の中に入ると昼なのに、夕方のように暗くなり、方位磁針が効かなく
なり、道に迷ってしまう人が多いそうです。
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