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● 『ちょっとサイエンス』 2003/6/10
No.131
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「宇宙に端はある?」
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前回の「1天文単位と1光年」を読まれた読者からいくつかメールを頂きまし
た。
●「NARUYAN」さんより
さて、今回のテーマに「宇宙の端=150億光年」とありましたが、
はたして「端」は存在するのでしょうか?
では、「端」の外は?と、疑問が際限なく湧いてきます。
人智で確認できるもの、考えられるものは、全て「端」「終り」かあります。
人間界では端・キリ・際限のないものは
「欲望」だけかと思いますが、
まさに考え出したらキリがありません。
学術的には一体どのように考えられているのでしょうか。
或いは、どのような「説」があるのでしょう?
●「M」さんより
宇宙は、凄いスピードで広がりつづけていると、
どこかで見ましたが、その宇宙自身が存在する空間は、
どうなっているのでしょうか?
ある物は、何かしらの空間の中に存在します。
例えば、地球は、宇宙と言う空間の中に存在しますが、
その宇宙は、どこに有るのでしょうか?
また、その場所がある空間は…。
→Fujikenより
私が大学生の時読んだ本(確かブルーバックスだったと思います。今はあり
ません)にはこんなことが書いてありました。
1次元に住むアリには「長さ(直線)」は理解できても「広さ(面積)」は
理解できません。
2次元に住むアリには「広さ(面積)」は理解できても「体積」は理解でき
ません。
よって、3次元に住むアリは「体積」は理解できても、4次元時空は理解し
にくい。ということです。
ゆえに、「宇宙の端」はどうなっているかという疑問は3次元に住む我らが
抱く疑問であり、答えは難しい。しかし、4次元時空では、「宇宙は有限で
あるが端がないものである。」という答えが返ってきます。
これは、ちょうど、風船の上にアリが止まっているようなもので、アリはど
こにでもいける(端がない)が、風船の表面は有限なのです。
そして、宇宙の膨張とは「風船が膨らむ」ようなものである。と書いてあり
ました。
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■ちょっとコメント■
宇宙に端があるかのような表現は誤りだったと反省しています。
私の大学時代から宇宙論も発展してきています。わかりやすく、メールで送っ
て頂けたら幸いです。
他にもこんなメールがありました。
●「シー」さんより
毎回楽しみに購読致しております、
今回の天文単位を読んでいて、ふと思い出したのが、
小さい時から父に宇宙・物理・化学など話を聞かされていて
SF小説の話の中で「パセーク」と言う天文単位を聞いたことがあります、
内容は忘れてしまいました、インターネットで検索しましたが該当はありませ
んでした。
ちょっと気になったのですか、ご存知ですか。
→Fujikenより
1パーセクとは年周視差が1秒の恒星までの距離を表す単位で
1パーセク=3.26光年です。
年周視差とは太陽の周りを地球が半年公転したときの、その星が見える角度の
わずかなずれをさします。
しかし、この方法で距離が求められる恒星は100光年くらいまでの近い恒星
だけです。
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