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● 『ちょっとサイエンス』 2003/1/16
No.110
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど！と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「飽和水蒸気量」
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前号の「読者からのメール」で「飽和水蒸気量はどうやって求めるのか」と
いう質問がありました。
そこでいろいろ調べたところ、「原色図解実験大辞典」（全教図出版）に
実験で空気中の水蒸気量を測定する方法が載っていました。
その方法とは、
１，乾燥した大型プラスチック製注射器（３０ccくらいのもの）の外筒にカット
綿と青のシリカゲル、または、乾燥用塩化カルシウムを軽く詰め、カット
綿、ガラス管はゴム栓をして「吸湿管」を制作する。
２，吸湿していない状態で、吸湿管の質量を精密はかり（感量１０mg）で測定
する。
３，エアポンプ（水槽に空気を送るポンプ）の単位時間あたりの通気量を測定
する。（エアポンプを電源にさしこみ、大きなメスシリンダーに水を入れ
さかさまにし、水上置換で空気の量を測り、時間と通気量の関係を求める）
４，エアポンプを吸湿管にセットし、通気後の質量を測定し、時間と増加した
質量から、大気１立方メートル中に含まれている水蒸気量を求める。
（これをＡとする）
５，コップにくみおきの水を入れ、小さな氷を少しずつ入れてかきまぜ、
コップの表面に水滴がつく温度（これを露点という）を測定する。
６，５の温度（露点）における飽和水蒸気量（Ａ）が求められる。
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■ちょっとコメント■
要するに、現在の空気中の水蒸気量を吸湿管とエアポンプではかり、その空気
の露点を測ることで、露点における飽和水蒸気量が求められるということですね。
「原色図解理科大事典」（全教図）という本は２０年ほど間に発行されたもの
ですが、探せば載っているものですね。
インターネットの検索でも難しいときは図書館へ行ってみることも必要かなと
思いました。
いくつかの情報をメールで頂きありがとうございました。
「誕生日の星座と太陽の位置の関係」については次号でテーマとしてとりあげ
ます。
「陰極線はマイナスから出た後どこへ流れるのか（プラス極が下にあるとき）」
についての情報をお願いします。
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