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●   『ちょっとサイエンス』   2002/11/21   No.102  
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●    発行者 Fujiken        不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「タイムマシーン」
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読者の方からこんなメールを頂きました。

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この夏『タイムマシン』という映画を観ました。

19世紀も終わりに近づいた冬、暴漢にに襲われて死んでしまったフィアンセ
を何とか救おうと考えた科学者が「タイムマシン」を作って過去を変えようと
する内容です。まっ、過去に行くと言うより未来で大暴れするお話だったんで
すけどね・・・。

その作品に登場した「タイムマシン」がツッコミどころ満載でした!
デザインは良しとしても、時空を越えるのに「蒸気機関」じゅあ、どう考えて
も無理でしょう(笑)

「時空」がどういう構造になっているのかは知りませんが、「蒸気」で過去に
行けるのなら、お茶を沸かしただけで昨日に行けそうです(笑)

それに四つの力の中で一番弱い「重力」で時空を越えられるほど莫大なエネル
ギーが得られるとは思えません。

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四つの力とは「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」のことで、

「強い力」とはクォークを結びつけ陽子や中性子をつくり、陽子と中性子を

まとめて原子核をつくる力のことで、「弱い力」とは、原子核を崩壊させる力

のことです。(詳しくは「ちょっとサイエンス」N0.71,72の「物質の究極の姿」

をご覧下さい。)

この中で、重力が一番弱いとありますが、それは物質の密度によって変わるも

ので、ブラックホールを作り出すのも重力ですし、最近は耳にしないですが、

ブラックホールが吸い込み口とすれば、吐き出し口のホワイトホールという物

も存在するのではという記事を読んだことがあります。

さらに、ブラックホールとホワイトホールをつなげたものが出来れば、時空を

行ったり来たりできるタイムマシーンができるということも書いてあったよう

に記憶しています。

私は、ブラックホールは実在しますが、ホワイトホールは数学でいう「虚数」

のようなもので実在しないと思っています。つまり、タイムマシーンは出来な

いと言うのが私の結論です。

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■ちょっとコメント■

自由に過去や未来に行ける「タイムマシーン」は実際に出来るのだろうか?

これは、昔から議論されている事ですが、歴史が変わってしまうなどの矛盾が

生じ不可能という意見が圧倒的です。

しかし、過去や未来に行けるとしたら・・と考えるだけで楽しくなるので、

よく映画の題材に使われます。私の大好きな映画「バック・トウ・ザ・フュー

チャー」もその中のひとつです。

ところで、このメールを下さった方は「ちょっとサイエンス」創刊当初から、

いろいろな話題や情報、感想などをメールで送って下さっている「ローソン

店長」さんこと勝山達也さんで、創刊100号を記念して久しぶりに頂いた

メールです。

現在、勝山さんは「リラ咲く街から映画通信」というメールマガジンを発行

中です。新作・旧作映画情報満載のとても面白いメルマガです。興味のある

かたはアクセスしてみて下さい。→http://www.h3.dion.ne.jp/~t-kat/

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■読者からのメールより■

前号NO.101「ガスで冷暖房」についてたくさんのメールを頂きました。

まず、フロンガスは現在はエアコンに使われていないと書きましたが、

フロンガスにも何種類かあり、オゾン層の破壊につながるフロンガスは使用

されていませんが、別のフロンガスが現在も使われているようです。

そして、ガスエンジンについてですが、自動車のガソリンエンジンでエアコン

を駆動させているのと同じように、ガスを燃料としてコンプレッサーを駆動さ

せているものだそうです。

たくさんのメールありがとうございました。

一人一人には返事が書けませんでしたので、この場でお礼申し上げます。

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