**************************************************
★
● 『ちょっとサイエンス』 2000/10/20
No.4
★
● 発行者 Fujiken
毎週金曜日発行
★
**************************************************
毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
----------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ 「それでも地球は回る」
----------------------------------------------------------------------
太陽が東から昇り、西へ沈んでいくのを見ていると、
地球のまわりを太陽が回っていると思うのは当然です。
その天動説を根本からくつがえしたのが、コペルニクスでした。
コペルニクスは「太陽のまわりを地球が回る」という地動説を唱えたのです。
それを知っていたガリレオは自分で作った望遠鏡で木星を観測し、
木星のまわりを回る四つの衛星を発見したとき、地動説を確信したのです。
でもその発表には慎重でした。
なぜなら、ジョルダノ・ブルーノが地動説を支持したからと
宗教裁判にかけられ火あぶりの刑に処せられたからです。
そこでガリレオは、あくまで仮説であるということでローマの図書閲覧係から
許可を得て、1632年に「天文対話」を出版しました。
しかし、翌年、教会の怒りを得て宗教裁判にかけられたのです。
そして彼は地動説を真理とは認めないという宣誓文を書かされ、
謹慎を命ぜられました。
その判決の後にガリレイが
「それでも地球は回る」
とつぶやいたということです。
-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-
■ちょっとコメント■
天動説といえば古代ギリシャの「プトレマイオス」ですね。
天動説はキリスト教との関係で千年もの間支持されてきたのです。
それをくつがえしたのが、コペルニクスの地動説でした。
なにしろ、まったく発想が逆なのですから、きっとその当時はみんな
びっくりしたでしょうね。
だからまったく違った考え方をすることを、「コペルニクス的転回」なんて
いうことがあります。
なぜコペルニクスは宗教裁判にかけられなかったかというと、彼の論文
「天体の回転について」は弟子のすすめで、彼の死後に発表されたからです。
ガリレオがその当時発明された望遠鏡を自分でも作っていたようです。
それでみつけた木星の四つの衛星を「ガリレオ衛星」といいます。
その四つの衛星の名前は イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト です。
ところで、ガリレオの名前はガリレオ・ガリレイですよね。
これって人の名前なのであまり言わない方がいいのかも知れませんが、
日本人だったら、「藤原富士夫」 というような名前なのでしょうね。
さて次回ですが、今まで科学者ばかりなのでちょっと話題を変えます。
次回は No.5「BTB溶液とリトマス紙」をお届けします。
======================================================================
■お知らせ■
私(Fujiken)はもうひとつのメールマガジン
『さよなら命−くつのひもが結べない−』を発行しています。
私の高校時代を中心とした自伝的小説です。
受験に悩み、いろいろな恋をし、そして最後は・・・。
爽やかさもあり、考えさせられるところもある青春小説です。
途中から読まれる人のために、「これまでのあらすじ」や
バックナンバーも用意しています。
よかったら登録して下さい。もちろん無料です。
登録はこちら→ http://www5a.biglobe.ne.jp/~fujiken1/index.htm
======================================================================
■登録・解除は下記のホームページで行えます。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~fujiken1/
■質問、感想などはEメール、または掲示板でお願いします。
Eメール:fujiken@mvb.biglobe.ne.jp
掲示板 :http://www62.tcup.com/6216/fujiken1.html
■バックナンバーはHPまたは下記URLへ
HP :http://www5a.biglobe.ne.jp/~fujiken1/
URL:http://bn.lib2.com/backnumber/frame.cgi?id=0000046152
======================================================================
このメールマガジンはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。 http://www.mag2.com/
マガジン名:ちょっとサイエンス マガジンID:0000046152
======================================================================