健忘録Z   

 まさかまさかの物忘れ改題



 日常の暮らしで体験したモノ忘れを思いつくままに列挙します。そのつど記録しないと、虹の彼方に飛んでいってしまい、永遠に思い出さないからです。

★2003年12月某日★4人と一度に名刺を交わした。あとで顔と名を一致させるのに難儀した。

★2003年12月某日★最寄駅近くにインド料理店が開店したという。興味があるけど、店名が覚えきれない。

★2003年12月某日★年賀状を書く。昨年、誰に出したか、メモの所在がわからない。頂いた年賀状を元に書くしかない。いまや年賀状は「生存証明書」と誰かが言っていた。ほんと、ほんと。

★2003年12月某日★山歩き仲間と忘年登山会。納会は昨年同様の旅館で鍋囲む。うち一人が昨年はこの会場でオミヤゲもらったね、と言い出したが、誰も相槌を打てずじまい。みんな忘れているの、ダ。ご同輩たちも順調に物忘れしていることが分かった一1幕でした。

★2003年12月某日★クルマで出かける。いくつかの用事を片付けなくちゃ。小さい紙片にメモしてる。ガソリンスタンドで油補給。自分用の油も補給(焼酎を買うこと)、郵便局で切手、50円、80円の二種類。銀行の振込み。図書館で本返却。コンビ二で勉強の資料をコピーのこと。いろいろ立ち寄って済ますと、なんだか大仕事した感じ。で、帰宅したら、助手席に葉書。すっかり出し忘れてた。

★2003年12月某日★TVのインタビュー番組。老齢の男性がにこやかにしゃべっている。どこの誰か、分からない。誰かなと首ひねっていたら、出演作品の登場人物の声音をやりだした。とたんに思い出した。エライもんだなー。声で名前を思い出せた。

★2003年12月某日★脳卒中やくも膜下溢血なので、一命を取り留めたものの、失語症になった患者さんと家族の記録をNHKTVがやっていた。丸10年、1語もしゃべらない、しゃべれない夫。苦闘の妻。怖いな、恐ろしいな、すごい世界があるな。

★2003年12月某日★連絡のメールを入れなくちゃ。寝る時になると、朝一番にしなくてはと反省しているのに、一昼夜たって、寝る時まで思い出しいもしない。

★2003年12月某日★映画「アメリカン・ジャスティス」をビデオで見た。主演女優はアカデミー賞受賞者だが、名を覚えきれない。ついでに見たフランス映画「銀幕のメモワール」の往年の美人、ジャンヌ・モロウの年とった面影に衝撃、ああ、トシは取りたくない、っと。しみじみ。

★2003年12月某日★スーパーがバーゲン日。カード提示が条件なのだが、出かける段になって忘れている、な。

★2003年12月某日★東京都神経科学研の調べでは、ハエも物忘れするそうだ。そういうニュースがあった。なんでも、匂いを忘れるとか。若いハエほど記憶しているそうだ。ウーム、万物の霊長類とおなじではないか。ハエ如きと同質とは、さもありなんとも、情けないとも、、。、

★2003年12月某日★行きつけのプールの入り口に、履き間違えた靴がそろえて置いてある。こんどは、女物だ。もう1週間以上。間違えた女性はまだ気づかないのだろうか。

★2003年12月某日★年賀葉書にホームページのアドレスを掲載した。刷ってみたら、間違っていた。アドレスってほんとややこしい。もっとシンプルにならないか。こっちの物覚えの悪さ、棚に上げて腹立てている。

★2003年12月某日★喪中を知らせる葉書二通来る。そのうちのお一人とはよくお会いしているのだが、そのことを忘れていた。

★2003年12月某日★はや師走。今年の流行語は「毒まんじゅう」、「なんでだろう」、「マニフェスト」が選ばれた. しかし、一度も自分で、この言葉を使った覚えがない。いよいよ世間様からズレてきたのかな。



★2003年11月某日★イラクで日本人外交官二人が射殺された。フセインの残存勢力にやられたようだ。アメリカの仕掛けたイラク戦争は、アメリカが一方的に「戦争終結宣言」をしただけで、双方が「終戦」ないし「敗戦」を認め、調印したわけではない。フセイン側にとっては追い散らされただけだから、戦争が終わったという認識はないに違いない。とすると、戦場にいる者は災厄に巻き込まれる恐れが厳然とあることになる。そのことを忘れてはならない。

★2003年11月某日★子守り歌にはブラームスもシューベルトもモーツァルトもある。CDを聞いていて、なつかしく、しみじみ聴いたが、どの人の作品かついに思い出せなかった。

★2003年11月某日★夜、TVのクイズ番組をみていた。回答者の男性よりも、その奥さんの方が有名だったと、名前を思いだそうと努めたが、ムリだった。翌朝、新聞に{小林千登勢、66歳、ガン死}の記事が。なんという偶然、思いだそうと頭のなかで苦戦していたのは、このかつてのお嬢さん女優の名前だったのだ。それにしても66歳か。こちらも長く生きたものだ。

★2003年11月某日★公民館で研修を受けている。その間。胸に名札をつけている。終了後、駐車場からクルマを出していたら、見知らぬ男性が名札を返されたらいかが、とやんわり注意してくれた。名札つけたまま、20分も図書館にも立ち寄っていた。!!

★2003年11月某日★バーボン好きなのに、その銘柄の名が浮上してこない。酒呑みが、酒の名を忘れるようなら、もうおしまい、ダ。つくづく、心のなかをうら寂しい風が吹く。

★2003年11月某日★HP作成講座を公民館で習っている。我流では分からないスキルに感心して、なかなか値打ちがある研修だと言っていながら、自宅での復習になると、じつは実行できない。頭と手が一致していないのだな。

★2003年11月某日★トルコで同時自爆テロ相次ぐ。米英仏独露ふうに漢字表記すれば、トルコがどう書いたか。子供のころは得意がって覚えたものだが、すんなり出て来ない。

★2003年11月某日★来年の干支、猿にちなんだ名前の山が岩湧山と、何とか山の間にあるらしい。その何とか山には何度も行き、札所の寺名まで思い出せるのに、山名が出て来ない。イライラ、ウジウジした挙句、地図取り出してみたら、槙尾山だった。なんで、こんな単純なことを記憶喪失するのか、情けない。

★2003年11月某日★いつものとおり登校したら、様子が変。正門の職員に聞いたら、本日は入試のため休校とのこと。そういえば先々週に聞いていたはず。ああ、なんというお粗末。徒労の出勤!!!。

★2003年11月某日★夏山にごいっしょした人の写真を持っている。こんど会ったら渡そうと思っているのだが、山行でその人の顔をみるたびに持ってくることを忘れているのに気づく。手渡しは何時のことになるやら。

★2003年11月某日★先週に行った山の名前がスラリと出てこず、あせった。そこで会った人の話をする積もりだったのに、これでは話の継穂にならない。

★2003年11月某日★読んだ新聞をストッカーに回すのは、僕の朝の仕事。つまり、昨日の朝夕刊を積んでおくところに回すのだが、家人曰く「今朝の新聞も捨てている、、、」。ああ、今日も昨日も区別がつかなくなった。

★2003年11月某日★蓄と畜。一瞬、どっちだったか、迷って、板書を止した。情けない話。

★2003年11月某日★帰宅して着替えていると、ポケットに教卓のキーがあった。また、返し忘れて持って帰ってしまった。

★2003年11月某日★こういうパソコン相手にしてる時は、たいがいCDをかけっぱなしにしている。BGMのつもり。だからお気に入りの曲名をいつまでたっても記憶しない。まさに聞き流しているからだ。それにしても、「ミッドナイト・ブルー」は心地よい音楽。

★2003年11月某日★カバンから、半年前に買った宝くじが出てきた。どこで買ったかさえ、忘れている。もし当選していても、どこで買ったかも分からない様では銀行に疑惑の目で見られるのではないか、なんて取り越し苦労を心配してる。ノー天気なもんだ。長生きするよ、ワレながら。

★2003年11月某日★家人がポリ袋にしまった幾つかのネジを持ってきて、これは何に使われたものか、捨てていいかと誰何する。まじまじとネジを見たが、何のためものかわからないまま、廃棄OKの返事。どうもいい加減でいけない。

★2003年11月某日★水槽に入れる水草をいくつか買ってきた。なかに、こんな名前がある。覚えられるわけがない。ハイグロフィラ・ロザエネルビス・サンセット。ショップの店員さんは、ハイグロと省略していたが、ハイグロなんとかはいっぱいあるから、ややこしい。でも、ハイグロにしよっと。

★2003年11月某日★講義の予習をしていて、ふと疑念がわく。この話、前にやったのではないか。これはしんどい疑念だ。やむなく手帳をめくり、以前の話のテーマを調べる。先月しゃべったか、先学期しゃべったか。ウーム、アーン。

★2003年11月某日★先月はモノ忘れが極端に少なく、一見、喜ばしい事態であったように思える。というのは、書き込みの本数が二本にすぎないからだが、これは数値の落とし穴。実際にはもっとたくさんのモノ忘れを重ねているのだけども、書き込みそれ自体を忘れていた。モノ忘れしたことを自覚した時点で、即座に書かないと、もう忘れた内容が復元できない。事態はいよいよ深刻さを増してきつつあるぞ。




★2003年10月某日★授業が終わって、終了の礼がすんで、何か物足りない。そうだ、出席カード忘れてた。学生を待たして、取りに戻る。面目ない先生やってるな。

★2003年10月某日★歯医者から電話があった。お帽子、お忘れではあーーりませんか。ウーン。




★2003年09月某日★トースターにパンを仕掛けた。ほどなく見に行くと、焼けてない。時間セットを忘れていた。セットして、ほどなく見にいくと、まだ冷たいままだ。なんと、コンセントを差し忘れていた。ウン、モウ、、、と自分に腹をたてている。

★2003年09月某日★フォワグラをパンに塗って食べたとき、うっかり豚が探し出すというトリフと勘違いして、これは豚の肝臓と言ってしまった。鴨の肥大肝臓なのに。キャビアとか、ふだん食べなれないものは、記憶もあいまいだ。

★2003年09月某日★ヤブこぎの登山道を歩いたら、なんとアケビの実がいっぱい。熟れたものが目の前にぶら下がっており、遠慮なくいただいたが、そのときでも、アケビという言葉がすんなり出てこない。おかしなことに、ワサビ、コンビ、アクビなんて音のよく似た言葉が浮沈する。あせるよ。ったくね。

★2003年09月某日★滋賀の養鱒場で知られる醒ケ井へ行った。そこで猛然と若気の至りの失敗を思い出した。友人と二人で車で招待された知人宅でしこたま飲んだ。そのまま前後左右なんにも記憶にない状態で酔っ払い運転。長い道のり。どうして帰宅したのかも分からない。よくまあ、事故をおこさなかったもんだ。思い出しても、寒気がするほど、酷い無頼な話。しかし、こんな思い出さなくてもいいものまで鮮明に思い出せるから、記憶が入っている頭陀袋は不思議なものだ。

★2003年09月某日★月が変わると、プール利用券を更新する。要は、定期券の書き換え。一月分の金を払えば済むこと。ところが、時はめぐり、季節が変わっているのに、月が変わったことに気がつかないで、プールの受付に差し出したものだから、言下に「これはダメ」とやられる。ダメな頭をどやされたようなショック。ああぁ。


★2003年08月某日★有名な性格俳優が脳梗塞で心身障害に陥った。そこから回復途中の話。パンツがパンツであることは、認識しているのだが、その使い方を忘れたという。頭からかぶろうとして、もがいているのを見た奥さんは、もはやこれまで、と思い詰めたそうだ。でも、回復したのだ。生命力というのは、すごい。モノ忘れも回復可能かな。


★2003年08月某日★深夜、世界陸上のTV中継をみる。子どものころ走っていたので、興味が人一倍ある。水割を飲みながら、いい思い出に浸る。あのころはチェコスロバキヤの鉄人機関車の異名があったザトペック、ジャマイカの疾風、ホイットフィールドたちが心震わせてくれたものだ。昔の懐かしい名前がすぐに浮上してくるから、楽しい。朝原、伊東なんてのは知っていたが、末続なんて知らなかったなぁ。末続はエライ。早々と21世紀を代表するアジア人の一人が誕生した。

★2003年08月某日★プールの悔しい話題を一つ。去る日、受け付けで慌てた。手提げ袋の入っているはづの顔写真つきのパスがない。ポケットもさぐりまくってみたが、神隠しのように消えていた。仕方なく帰宅。家捜ししたものの、やはり出てこない。どこで、どうなったか、思い出せない。受け付けの女性によると、この手の忘れものは、日常茶飯とか。靴下からパンツ、靴まで忘れる人がいるそうな。心強い援軍がいるというべきか、心もとない話というべきか。

★2003年08月某日★プールの話題もう一つ。ロッカーでタオルを忘れてきたことに気ずいた。取りに帰る途中、本屋に寄って、いろいろ立ち読みしていたら、プールのことを忘れて時間がすぎた。ま、いいか。

★2003年08月某日★必要があって高校時代の先生たちの名前を思いだそうとしたが、2、3年共通だった担任以外、誰一人思い出せない。ろくに学校行かなかったからな。それにしても、だ。

★2003年08月某日★さるところに原稿を書いて、半年になる。だが、稿料をもらっていない。だが、あまりにもほったらかしなので、ひょっとしたら、もう稿料はしっかり頂戴して、例によって飲んでしまったのかな。そう錯覚してしまう。どっちだったかな。虚実、漂流状態になってきた。

★2003年08月某日★山頂でラーメンを作るつもりで、コンロも水も用意した。それだけ荷が重くなっていたはづなのに、ビールを飲んで、おしゃべりしつつ,おにぎりを食べた。後片づけをしていて、ふいにラーメンを思い出した。ザックのなかで出番を待っていたのだ、彼奴は、おとなしく。やむなく、デザートのようなというか、あまりお呼びでない、タイミングのずれたラーメンを作りました。フッ。

★2003年08月某日★思い立って、図書館から四冊借りてきて、猛烈な勢いで三冊読んだ。暮夜、寝る前に三冊の印象に残った部分を抜き出すように思い出してみようとしたが、見事に思い出せなかった。ときには面白く夢中で読んだところもあったのに、この始末。読書の効用を生かす、ということは、もうムリなんかなっと。しみじみ。

★2003年08月某日★夜中に一度起きて、トイレに行く。ついでに水を少し飲む。こんど目覚めたら、8時半を回っている。こんなふうでは世間様と波長があわない。サプリメントの記事を読んでいたら、ノコギリヤシのエキスがいい、と書いてある。でもね、なんでノコギリヤシなんかな。耄碌したもんだ。

★2003年08月某日★地名や人名を忘れて、アレ、アノと言ってるうちは忘却の第一歩。次の段階は「綺麗な」とか「いやな」とか、要するに形容詞を忘れるようになるらしい。第三段階は、恐ろしい。「食う」、「寝る」、「投げる」といった動詞が出てこなくなるという。これで、ほぼ正常なコミュニケーションはダメになるだろうな。「アレ、アレが、アアナンヤな アレするわけや」。通る道理がない。

★2003年08月某日★医院でもらった薬を,指示されたようにきちんと飲んでいない。忘れるから薬が溜まる。なのに通院先でまたもらってくる。飲み忘れたと医師に言いにくいからだが、困ったものだ。

★2003年08月某日★かつて勤務したことがある田舎の鉄道の車窓から、風景をながめた。約40年も前の仕事に関わることが次々と思い出された。駅名と仕事が結びついたのもあった。逆に地名に既視感があるのに、どうしてもやった仕事が思い出せないのもある。歳月はほぼ同じなのに、記憶の違いが生まれるのは、その仕事のインパクトの差かな。

★2003年08月某日★山行の同行者の数だけ、インスタントラーメンを調達しておいた。間際になって一人参加者が増えた。当然、ラーメンも増やしておかなければ、、、、。そこまでの気遣いはあったのだ。しかし、山中で袋を開けている最中、追加することを忘れたのに気づいたね。

★2003年08月某日★モノ忘れするのは、そのことを忘れてもいいものだと頭の記憶装置が自動的に選別しているからだ、という説がある。忘れるには、それだけの理由があるとすれば、これは随分、気がらくだ。

★2003年08月某日★例年よりも冷たい長雨の梅雨が明けた。炎暑の夏到来を思わす八月のオープニングは、車のキーを掛け忘れていたことで、あけた。朝一番の失態。車上狙いが頻発しているとの地域紙を読んだばかりというのに、この不用心。




★2003年07月某日★部屋の壁にビルや住宅が密集している風景の写真一枚をピン止めしている。もうだいぶ前からだ。しかし、いまとなっては、なんでこの写真を貼ったのか、分からない。

★2003年07月某日★米映画「フライド・グリーン・トマト」をビデオで見た。終わり近くになって、この映画は前にみたことを思い出した。結末が意外だからだ。それに触発されてよみがえった。

★2003年07月某日★北アルプスの登山ガイドブックを家中探したが、ついに出現せず。そうなると、いつ破棄したのか、なぜ処分したのか、と問い詰めてみるが、どうこうした覚えがまるっきりない。

★2003年07月某日★モノの本(「あなた、アレコレ症候群になってませんか」平塚秀雄、小学館刊)によると、物忘れには二種類ある。一つは「健康な物忘れ」。健康な、というのはヘンだが、ようするに正常な老化現象、年齢相応の範囲というもの。これも基準がむずかしけど、ま、いいか。

 もう一つは「病的な物忘れ」。具体的には、たとえば、体験したことを総て忘れる、食事したことを忘れる、人の顔を忘れる、いまいる場所、年月日を忘れる、忘れたことを自覚しない、生活に大きな支障が出る、それらが進行している、、、、。、ウーム、実に恐ろしいな。メニューまでは覚えていないが、昨晩食事をしたことを覚えているなんてのは、健康な部類らしい。ほっ。


★2003年07月某日★知らなかったなあ。病院によっては、「物忘れ外来」とか「記憶外来」という診療科があるという。ところによっては「記憶障害センター」、「メモリー・クリニック」とも。ズバリ「シルバー外来」ともいうらしい。どの科目名も行きたくないね。

★2003年07月某日★夜更けに珍しく目がさめた。単調なクーラーの音だけが聞こえる。なにか心身の奥の方から要請のようなものあって目覚めたはずなのに、それがなにか見当がつかない。声を聞いたが、振り返ると、誰もいない。そんな感じ。やむなく、水割りをつくり、寝酒とする。これって、なんだ。

★2003年07月某日★有料駐車場から車を出そうとしてあわてた。駐車券がない。ポケットと車内の総てを捜索したがない。「駐車券を紛失した場合、紛失代500円いただきます」と張り紙がある。うーん、同病者がいるってことだが、捜索10分、なんと運転席の真ん前にあった!!! 裏返って真っ黒の方(磁気を感知する側)を向けて、黒いスリップ止めの布の上に置いていたため、まるで保護色のようになって見分けられなかったのだ。メまで悪くなったな。

★2003年07月某日★「アメリカン・ビュウティー」でアカデミー男優賞をとったケビン・スペイシーは、ハリウッドの俳優らしからぬ地味な風貌、演技がいい。「シッピング・ニュース」もよかったけれど、ついこの間、借りてきたビデオ版の映画がどうしても思いだせない。ったく、深刻だな。

★2003年07月某日★「今落ち」という恐ろしい言葉を知った。たった今したこと、聞いたことが、すぐにスッポリ抜け落ちることを指す。過去のこと、遠い日のことは、それなりに覚えているのに。あるなー、この現象とみに最近増えてきたな。

★2003年07月某日★頼まれた原稿を連日書いているが、どこまで書いたか、その記憶があいまいなので、いつも最初から読み直し。結局,読み直しだけで、前に進まない。

★2003年07月某日★マイカーの車内に掃除機を掛けたら、百円、十円のコインがいくつか吸い込まれた。落としたことも思い出せない。

★2003年07月某日★7月4日はアメリカの独立記念日。トム・クルーズの映画「7月4日に生まれて」というのもあった。韓国と北朝鮮の統一3原則というのが「7・4共同声明」。もう30年も前の話。どうだ、よく覚えているだろうと言いたいところだが、そんなことより、仕事の打ち合わせをするのを、すっかり忘れていた。

★2003年07月某日★プールに機嫌よく体を沈めていたら、背後から「もしもし、帽子を被ってください」と注意された。ロッカーまで持参していて、忘れる魂胆が憎い。我がヘッドながら情けない。



★2003年06月某日★若い時分のアメリカ映画の話をしながら知人と歩いた。アカデミー賞をもらった、あの、あれ、その、ナンテ、イウタカナア、あの映画、ストリーの概略を話してくれるのだが、もう一つ要領を得ない。こちらも必死で弱っている頭のハードディスクをフル回転したが、話は進展しなかったね。

★2003年06月某日★山歩き。いつも万全の構えで行こう。そう考えているが、この日は水を忘れていた.幸い、補給できるところがあったからいいが、油断大敵。

★2003年06月某日★学生の出欠を取らない主義できたが、あんまり休む連中が多い。ショック療法をかれらに、と急に出席をとることを思い立ち、出席カードをポケットに入れて教室に行った。控え室に戻り、一服してたら、ポケットのカードに触り、あっあっ!!。なんのことはない、すっかり出席をとることを忘れていたのだ。

★2003年06月某日★ケータイの電話代、結構高い、何にに使っているの、と家人に言われた。何にって言われても、答えに窮するな。

★2003年06月某日★古い事に触れたエッセイを読んでいて、フイに思い出した。ロッキード事件はじめ、疑惑の事件で国会に証人喚問された連中が肝心な点を追求されるや、「記憶にございません」と逃げた。当時、こちらは若かったから、その答弁は「みえみえの逃げ口上」と思い、非難していたものだが、この年になると、なるほど「記憶にございません」には、いくらかの真実があったかもしれないな、そう思い直している。何しろ、昨夜のご飯のメニューさえ思い出せないのだから。三年、四年も前のことなんか、、、。

★2003年06月某日★久しぶりに所用で、ボランティア仲間と会った。ところが、そのうち、お一人の名前が浮上しない。お顔はよくよく覚えているのに。参った、参った。内心、大慌てで故障がちの我が頭内記憶再生装置の復旧に励んでいたら、他の人が、その人の名を呼んだので氷解した。ああ、やれやれ。

★2003年06月某日★家庭菜園で今年初物のキュウリ。酢のものに4種類ものキュウリが入っていると、名前をあげて家人が説明した。どれも同じに見えて、そのうえ味も変わらないから、どれ一つ名前を覚えていない。せいのない話やな。

★2003年06月某日★夜間、ふとマイカーを見ると、車内灯がつけっ放し。いつからつけ放しにしたのか、つけたこと自体忘れていた。バッテリー上がってしまうよ。ったく。

★2003年06月某日★同業他社の元記者たちと某所で一泊二日の懇親会。ウン10年前、富山でトクダネを競った連中。みんな還暦を過ぎているが元気いっぱい。しかし、昔話に移ると、みんな、たちまち地名、人名が出てこない。ド忘れ、物忘れは「だいたい二時間後くらいに、ひょいと思い出す」という声にみんな共感。このあと、話がつかえるたびに「二時間後、二時間後」が合言葉になって、人名、地名を吹っ飛ばして懐旧談が弾んだ。おかしいやら、わびしいやら。

★2003年06月某日★山歩きの途中、雨。傘を差して歩き出して、すぐに柄の握りの部分の金具がなくなったことに気付き、引き返したら、ちゃんと登山道に落ちていた。当たり!!。それから40分、頂上に着いたら、また金具がなくなっていた。もうどのあたりで落としたのか、探す気力がなく、引き返しはあきらめた。

★2003年06月某日★授業が終わった、人気のない教室。忘れもの傘三本。バスケットボール一個。ボールペン一本。忘れ傘は、コンビニなんかで売っている白い透明のヤツ。忘れたというよりも、雨上がってしまえば、無用の長物とばかりの置き捨てか。若いヤツはモノを大切にしないし、体裁がりだし、、。遠い日、傘がないままに他所の軒下で長い間、雨宿りしたことを思い出した。あのころ、こんな簡便な傘なんてなかったな。

★2003年06月某日★イラクの戦争の原因の一つだった「大量破壊兵器」の保有問題。米英の開戦理由なのに、イラクはもっていたか、持っていなかったのか、この重大な基本が未だにはっきりしないが、「大量破壊兵器」って、英語でどう言うのだったかな。

★2003年06月某日★金剛山に登ったら、山上に大助・花子がいた。ミーハーだから、写真を撮っていいか、と花子にたずねたら、「ノーメーク」だから、「ノー」と言われた。一度言ってみたいセリフだから、忘れないように書いておこう、、、。とはいっても、しかし、使うチャンス、あるわけないな。

★2003年06月某日★キム・ヨンジャが歌う映画「ボディガード」のテーマ、I will always love you は絶唱。なんともいい気持ちで聞けるが、映画で歌っていたアフリカ系アメリカ人の歌手兼女優の名前が出て来ない。

★2003年06月某日★メールで送られてきた写真をプリントする手順を思い出せない。あれこれやったが、うまく行かない。まず写真の転換で行きずまった。3時間後、プールにいたら、フイに思い出した。思い出したことが消えないように急いで帰宅してトライした。大成功でした。なに、捨てたもんじゃないな。

★2003年06月某日★もし事実なら、衝撃的、致命的ともいうべきモノ忘れをした。外出から帰宅したら、家人いわく。「朝、トイレの水、流してなかったよ。大をね」ーーーーウーン、ウーン。ウソかマコトか。一瞬たじろいだが、反駁すべき明確な覚えがない。そんなこと、いちいち覚えているものではないんだ、と言い張ったが、いよいよ、ここまで来たか。

★2003年06月某日★紙切りハサミが姿を消した。新聞の切り抜きをするので、三丁もあちこち置いているのだが、一斉に消えた。まるで示し合わして逃げたみたいに。ナゾだな。

★2003年06月某日★寒いのは苦手。一日中、Tシャツでもよい気候になった。去年着ていたTシャツはどこ。どこにしまってるの。こんなことが、すんなり分からない。

★2003年06月某日★あれが○○さんだ。山上で出会った知人と立話していて、側を通り抜けた人物の名前を教えてもらった。なのに、ピンとこなかった。言われて見れば、当方も書いた同じ特集雑誌の執筆者。面白い体験を書かれていて、読んだばかりなのに、ね。

★2003年06月某日★金剛山へクリンソウの自生地を探しに出かけて、おりよく見つけた。足場の悪い斜面をノバラに刺されながら、花のそばまで降りたった。喜び勇んでデジカメを向けたところ、なんとメモリーカードを入れ忘れていた。電池の充電までやってきたのに、お粗末なこと。登り返す斜面がひときわ、きつかった。



★2003年05月某日★はやりのカスピ海ヨーグルト。うちでもやってる。朝、これを食器にとりわけて食卓につくのだが、よく忘れるのだ。トースト、コーヒーと定番を飲み食いしていて、何か足りないという違和感がわくと、ああ、そうだ、ヨーグルトだ、ということになる。たいがい、取り分けたものが台所に置きっぱなしになっている。新しい習慣は身につかないようだ。

★2003年05月某日★孫娘がペットにイヌを飼うといってから、いくつかのの流行の洋犬の名前を覚えたが、公園にいくと、いっぱい見慣れぬ小型犬がいた。どれがどれやら、区別がつかなった。

★2003年05月某日★台所の窓側に赤い花がさしてある。「なんだ」と聞いたら、「バラだ」という。バラもわからなくなったようだ。寝るしかない。

★2003年05月某日★パソコン・ソフトの使い方なんて、必要なときに当座の事だけマニュアルから利用して済ませているから、時間を置いてやり直すとなると、なんにも身についていない。賽の河原の石積みだ。いつまでもビギナーで、徐々に中級者、ベテランに成長するということはない。もう成長は頭打ちだな。

★2003年05月某日★プールの入り口にゴム草履が飾ってある。わざわざ椅子を持ち出して、その上においてあるから、いやでも目につく。というのもこの草履、だれかが履物を間違えて、別人のモノを履いて帰ったらしい。そこで「持ち主ヤーイ」と展示して呼びかけて、はや二週間。むなしく置いてきぼりにされているが、何より感銘するのは、間違えた人物が、間違えたことに気が付いていないことだ。あすは、わが身を思うなあ。

★2003年05月某日★ニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞を取ったのは、「バースデイ・ガール」とばかり思い込み、人にも話していたが、新聞広告をみていたら、「めぐりあう時間たち」だった。おお、恥ずかし!!

★2003年05月某日★今日はコーヒを何杯飲んだか、胸中で考えてみたら五杯も飲んでいた。しかし、なにか足りないと思っていたら、あとになって缶コーヒも飲んだことを思い出した。計六杯だった。

★2003年05月某日★デジカメが一夜、行方不明になった。散々、狭い家中を探していたが、翌日学校へ行くためクルマに乗ったら、そこに忘れていた。

★2003年05月某日★玄関で靴を履いた。そのあと、うろうろしている自分に気がついた。ハッとしました。靴ベラを探していたのです。ちゃんちゃんと先に靴をはいているのに、です。

★2003年05月某日★プールに行こうと、水着とか用意した。念のために休館日を調べたら、ズバリというか、案の定というか、お休みだった。用意なんかするなよ。そう言って自分に腹を立てている。

★2003年05月某日★お世話になった編集者が会社を辞めると手紙がきた。なのに裏書の名前を見て、とっさに思い至らぬ名前だな、と感じた。冷たいもんだ。その鈍感さを恥じた。なんでまた、こんなに鈍くなってきたのかな。

★2003年05月某日★居間の壁に槍ヶ岳の写真とマチャプチャレの絵を飾っているが、某夜、ふと眺めていて、マチャプチャレのほうの名前が出てこないのに慌てた。ほんと動揺したな。あれほどナマで見て感動したのに、この有様だ。

★2003年05月某日★中国映画の巨匠、チャン・イーモ監督の作品に凝っている。だが、「初恋の来た道」の主演女優の名前が覚えられない。くやしいたっら、ありゃしない。

★2003年05月某日★朝、牛乳をのみながら、朝刊を読んでいた。途中から前日の朝刊と気づいた。それにしても、朝からドジな話。まだ朝刊を取りに行っていなかった。

★2003年05月某日★レンタルビデオ屋で、自宅の電話番号を問われた。とっさに出て来ない。同じ市内だから、市外局番は要らないのだが、まず市外局番から全部言わないと、言えないのだ。これって、なんだろうか。

★2003年05月某日★チンに牛乳を温めるためにコップを置くのだが、このところ、時間設定を忘れている。いつまでも温まらないことよりも、チンに置いたことを瞬時に忘れているのだ。

★2003年05月某日★鍵忘れの翌日、こんどは出かける際に鍵束が所定の場所になかった。探しまっくたら、靴のそばに置き忘れていた。

★2003年05月某日★皐月は大失意の幕開けだった。外出から帰り、疲れたのでひっくり返っていたら、買い物帰りの家人がわめく。なんとなんと扉の錠に鍵束を差し込んだままでいた。「不用心きわまりない」。ウーン、ここまで耄碌したか。




★2003年04月某日★朝寝坊していたら、家人が「病院に行く日でしょ、起きろ」とわめく。ソウカ、そうだったか。起きだしてカレンダーを見たら、なんだ、四日先ではないか。まったく、家人ともども、日付けの感覚がボケてきた。

★2003年04月某日★山中、向こうからよく見た顔がやってくる。こちらは上り、あちらは下り。しかし、すぐに名前が浮かばない。その距離、数メートル、名前、名前と必死に記憶の引き出しをひっくり返して、間にあった。「○○さん、お久しぶりです」。

★2003年04月某日★情けない。大ショック、これは、ズシンとこたえた。じつはプールに行った。車で自宅に帰った。じきに水着のパンツとキャップを水洗いして、干す。それが慣わしだ。ところが、ところが、なんと言うことか、
パンツもキャップも忘れてきていた。呆然、、、、。気を取り直して、もしや家中を見て回り、やはり忘れたことを確認して、車でプールに引き返した。ロッカーの足元に主人に置いてきぼりされたパンツとキャップがあった。あああ、こんな失態は初めてだ。

★2003年04月某日★孫娘と「なぞなぞ」をする。悔しいので、本を買ってきてネタを仕入れるのだが、おしいことにというか、バカな話というか、いざと
なると、ネタそのものが記憶の棚から引き出せない。

★2003年04月某日★兵庫リレーカーニバルをテレビで見て懐かしかった。中学三年間、ずっと専念したのは、なにを隠そう(というほどのことでもないが)陸上競技だった。あのころ中距離に励んでいたのに、400m、800mをどんなタイムで走っていたのか、さっぱり思い出せない。いまの子どもたちの方がずっと早いようだ。

★2003年04月某日★プールに行くべしで靴を履いた。クルマに乗ってから、なにかおかしいと感じた。そうでした。靴をはいたときに手を放した水着の入った袋を忘れているのだ。なんということだ。ったく。

★2003年04月某日★病院の隣の診察室から、浮かぬ顔して出てきた中年女性、どっかでお会いした顔と感じたが、分からずじまい。これって、気色悪りィよね。もちろん女性が、ではなくて、こちらの曖昧模糊の記憶が、ね。

★2003年04月某日★歯医者の帰り道、車窓からかつて通った内科医がジョギングしているのを見た。医師の不養生を回避しているらしいのに感心したが、医師の名は思い出せなかった。ごめん。

★2003年04月某日★家の中の小物の行方不明事件は、頻発する。こんどは愛用のキッャプが消えた。飛行機の模様が付いた夏用なのに。

★2003年04月某日★朝、ミルクを飲む際、黄な粉を入れる。永く継続している食習慣。ところが、黄な粉がよく切れている。家人に伝えると、二つ返事で買い置くというが、これがまた、よく忘れられる。

★2003年04月某日★小2になった孫娘が、ときどきおしゃまな、うれしいことを言ってくれる。なのに、おしいことに思い起こそうとすると、もう忘れている。残念、メモって置かないと。 

★2003年04月某日★スリッパがなくった。狭い家のなかで、どこに隠れてしまうのか、この日常の小物の、ふいの神隠しには、ほんと往生する。

★2003年04月某日★「バンド オブ ブラザーズ」というアメリカ映画シリーズのレンタルが面白い。トム・ハンクスとスピルバーグの共同制作で、もとはテレビ用らしい。5巻10話あるDVDのうち3巻目を二度借りしてしまった。よかったからの再見ではなくて、実は何巻目を借りたか、それをわすれていたからだ。ヤレヤレ。

★2003年04月某日★パソコンの横、ベッドの横、机の前、みんなカレンダーを貼り付けて、忘れてはいけない予定を注意喚起している。そうすると、書き込むだけで安心するのか、よく見ないんだな。

★2003年04月某日★昨年、吉野山に花見登山をした。もう何年も同じ春を迎えている。しかし、いつからかなと改めて思うと、思い出せない。今後いつまでサクラの春を迎えることができるか、心もとない。

★2003年04月某日★新学期、いつからと手帳を確認したら、11日からだった。10日とばかり思い込んでいた。

★2003年04月某日★いつも行くプールの音響装置は最悪。学校の朝礼用にも使えないほどのスピーカー。例の「タイタニック」の曲が流れている。耳ざわりな音に舌打ちしながら、歌手の名前をと思ったら、これが出てこない。悔しい。やむなく気になって、それとなくプールサイドの女性に尋ねたら「セリーヌ・ディオン」。ああ、くやしい。

★2003年03月某日★本を読んでいた。昼下がりの午後。突然、本とは無関係に、きょうは何かあったぞ、ひらめいた。そう、歯医者の予約時間を20
分過ぎていた。遅いぞ、インスピレーション。

★2003年03月某日★店頭で、いかにもうまそうな名前の発泡酒を見つけた。かねてお気に入りのメーカーだし。それで買って帰って、飲んでみたら、それほどでもなかった。そうなると、不思議なもので、名前まで忘れてしまった。

★2003年03月某日★1100字の原稿を書いた。何度数えても、字数はぴったり。安心して送稿したら、少なかった。あと20ないし30字書き足してほしい、といわれた。計算能力も衰えてきたか。

★2003年03月某日★家人の兄弟の葬儀にいくため、クルマを走らせた。娘たちが幼かったころは、よく送り迎えに通った道。だが、何度も間違えた。ハイライトは、途中から行き先と逆の道を走っていた。ロスタイム25分のお粗末ドライバー。

★2003年03月某日★今日が何日だったのか、それが怪しくなってきた。まさに本物の痴呆が迫ってきた。

★2003年03月某日★日本百名山を書いた深田久弥。いつもこの名前を話しているのに、ぜんぜん頭にでなかった。登山について話すことがためらわれるね。この分だと。

★2003年03月某日★プールに行った。スイミング用のキャップ、しっかりわすれていた。

★2003年03月某日★ある席でUNHCRの緒方貞子さんの名前が、とっさに口に出ず、残念な思いをかみしめた。田部井淳子さん、緒方貞子さんは、現代日本を代表する世界レベルの女性なのに。

★2003年03月某日★古い写真が机の引出しから出てきた。仕事中のまじめくさった顔、ネクタイ締めて澄ましているもの。自分の写真ながら、年齢の見当がつかない。すべて忘れてしまって、ただ「若いころもの」としか言えない。ああ、忘却の彼方の歳月!

★2003年03月某日★壁にピン留めしているカードは、なにをするためのものだったか、其れが思い出せない。

★2003年03月某日★冷蔵庫に見慣れぬ錠剤があった。家人になんの薬かと聞いたら、せせら笑われた。なんと、ボクが足痛のとき、病院からもらってきたものだった。喉元すぎれば、なんとやらのお粗末。

★2003年03月某日★ハワイに行く前にホットメールのアドレスを再取得しようとしたら、手順をまったく忘れていた。なんというこっちゃ。

★2003年03月某日★ホノルル空港で靴まで脱がされ検査された。テロ、イラク対決と厳しいおりだが、白人たちは男女ともに裸足にされていた。そのあと自動小銃を抱えた兵隊の近くで股間まで金属探知機でさぐられていた。これは厳しい。忘れないように特筆しておこう。

★2003年03月某日★一年ぶりにハワイに行った。一年前、米ドルをいくらで換算したか、すっかり忘れていた。気楽なもんだ。




★2003年02月某日★税務署から確定申告の書類が来た。昨年は特設事務所で親切に書き方を教えてもらったような気がしているのだが、書類を開けてみると、こりゃまったく、初見の難読書であった。気が進まないことは覚えていないのだ。

★2003年02月某日★駅前で待ち人をクルマの中からしていたら、前方の街路樹に冬鳥が枯れ枝に残る木の実をしきりついぱ゛んでいた。それがあまりにも、ありきたりの鳥なので,タカをくくっていたら、なんと恐ろしいことに鳥の名前が全然浮上してこない。これには参った。かなり、あせった。待ち人と会えて用件をすませて帰る途中、不意に思い出した。あれは、ムクト゛リだったのだ。残念ながら、やはり進行しているな。

★2003年02月某日★アルツハイマー痴呆と物忘れの初期とは、とても似ていると、新聞報道に有る。不気味な話である。モノ忘れしたことを思い出せるのは、いい。きのう知人と会ったことが思い出せない、きょうの日付や曜日がわからない、というのは、かなり具合が悪いとのことだ。ア、ア

★2003年02月某日★朝からサイフがないと騒ぐ。それでもって、昨日の行動を逐一振り返る。かくして温水プールに行った際の袋のポケットに放り込んであることを知る。

★2003年02月某日★節分だ。巻き寿司と豆だが、家人がぼそっと言う。とても60いくつも、豆を食べられない。そりゃそうだな。かくて長生は、悲劇に変わっていく。

★2003年02月某日★パスポートの発行期日が以前の記録では、10月ですが、今回のお申し込みには8月とありますが、どちらが正しいのでしょうかと旅行社の慇懃なお姉さんから問い合わせがあった。なるほど、確認したら10月であった。こんなことをミスするとは、どういうことか!!

★2003年02月某日★クルマに乗る前に何か忘れ物があったような気持ちがして、自分の部屋まで戻った。ぐるり見渡してから、クルマに乗って走っていたら、そう寒いから毛糸の帽子をかぶらなくっちゃ、と思っていたことを思い出した。遅いわいな。

★2003年01月某日★写真屋さんにデジカメのスマートメディア二枚を持っていった。注文したのは、一枚だけ。なにか忘れているような気がしたが、思いあたらず、そのまま帰宅したら、なんともう一枚のメディアがポケットから出てきた。これで二度足になった。




★2003年01月某日★出先で英語で「引越しする」というのは、どういうのか。いきなり尋ねられて、ドキマギした。あてずっぽうに答えて、帰宅後、しらべてみたら、半分当たっていた。それにしてもアタマは固くなるばっかり。柔らかアタマに戻りたい。

★2003年01月某日★ダイアナ・レインの映画「運命の女」でダイアナが本のセールスをする青年と最初に知り合ったとき、青年が本を紹介するくだりがあった。「ジャック・ロンドン」だと言って、本をかざすシーンである。ジャック・ロンドンなどいう古い名前が突然出てきたのには驚いた。あちらでは今も人気が有るのかな。環境問題などと絡んで、カムパックしているのかな、と思ったが、それにしてもジャック・ロンドンの名著は「野生の呼び声」だったか、「荒野の呼び声」だったか、それが思い出せない。

★2003年01月某日★ハワイに4000メートル級の山が二つある。マウナ・ケアとマウナ・ロア。どっちが最高峰だったか忘れた。が、むしょうに行って見たくなった。

★2003年01月某日★前からチャン・イーモー監督の名作「活きる」の上映案内の切り抜きを壁にピン止めしていた。其の日の朝、歯ブラシを咥えて、何気なく、その前に立って眺めると、なんとその日が上映当日ではないか。まさに神がかり的インスピレーション、あるいは、御みちびきではないか。

★2003年01月某日★年賀状のクジを確認するのを、急に思い出した。同じ月内に気が付いたのだから、ヨシとするか。

★2003年01月某日★答案を採点していたら、「小泉首しょうが、やすくに神社を放門した」とか「かん国と朝せん」などという文字知らずや誤字だらけの文に出会う。これで大学三年生だというから、信じられない。記憶力以前の問題だな、これは。

★2003年01月某日★「スクリーン・ミュージックの歴史」のCDを聴いていたら、かつてのイタリア映画「鉄道員」や「道」のテーマ曲が有った。ピエトロ・ジェルミやジュリエット・マシーナの名前と顔が、即座に浮かびあがったから、嬉しい。かれこれウン十年前の映画少年だったころの記憶がよみがえった。やたら古いことには、強いのだ。

★2003年01月某日★朝、食後に錠剤を三種飲む。食事と新聞閲覧などをやっていると、飲んだか、飲まなかったか、それがはっきりしないので、とても不安になる。もちろん、不安を増すのは、事態を把握しきれていない「わがお粗末な脳力」に対して、なのだ。

★2003年01月某日★元全国精神病院協会会長で、高名なエッセイスト、斎藤茂太さんのエッセイにこんなのがあった。二泊三日の講演旅行へ行くために空港についたとき、入れ歯を忘れていることに気づく。時に71歳。自宅に電話すると、洗面台にあった。それから奥さん動員してのドタバタ劇があるのだが、そうか、入れ歯も忘れるのか。ウーン、つらい話である。

★2003年01月某日★月曜のその日は、朝は市民病院で健診、午後からは歯医者の予約が入っていて、1日医者通いの日、ああ年寄りくさい話だなあ、と慨嘆したことをすっかり忘れて、午後一時からの会合に出る話を約束してしまった。ったく、バカみたいだ。

★2003年01月某日★阪神大震災のこと、ツイこの間のことのように記憶したいたら、もう8年目だという。中高年になってからの歳月は、恐ろしく早く流れているのだ。

★2003年01月某日★遅れて来た年賀状。さて、こちらが出したからの返事なのか、それとも、、、、と考えだすと、分からなくなる。

★2003年01月某日★資料を探しに某大学の図書館へ行くつもりだったが、なんの資料だったか、それを思案している。

★2003年01月某日★ボールペンとかハンコとか、メモ用紙とか買い置きの電池とかは、必要な時に限って身の回りにない。まるで生き物のように身を隠すから困ってしまう。

★2003年01月某日★風邪が峠を越したのか、少しラクになった。ほっとしたら、成人の日だという。かれこれウン十年前、ボクはどうしていたのか。成人式に出席した覚えはないものの、さりとて、なにをしていたのか。それも覚えていない。茫々漠々の人生だな。

★2003年01月某日★早々に風邪を引いた。薬、クスリと騒いで、冷蔵庫からクスリを探し出して飲んだ。日付をみると、昨年夏に手渡されたものだったが、診察してもらった覚えがない。

★2003年01月某日★友人に山歩きの写真を手渡さなければと前夜まで記憶していたのに、当日、当人のお顔を見るまで、完璧に失念していた。どうしたものか、この頼りない記憶力さん!!。

★2003年01月某日★いつも行くプール、新年はいつから再開するのか、とんと忘れてしまった。

★2003年01月某日★自転車のキーがないので家宅捜索しても見つからなかった。こうして身辺の小物たちは、僕の管理下から抜け出していく。

★2003年01月某日★初風呂に行ったが、石鹸を忘れた。やむなくボデイシャンプーで髭をそったら、いつまでも顔が赤く、ひりひりして困った。

★2003年01月某日★初登山を金剛山南尾根縦走で計画。時節柄だからアイゼンは必携と連絡しておいてくださいよ、と山仲間にお願いしておきなか゜ら、言い出し兵衛の自分が忘れていた。行き先のバスの中、それに気が付いた。ひそかに赤面、汗顔の至り。

★2003年01月某日★昨年の大晦日、年越しソバを食べに行ったら、金剛葛城山系が黒々と立ちはだかっていて、いい眺めだったが、山麓に広がるク゜リーン色の照明が斜めに並ぶところが、どこか分からなかった。

★2003年01月某日★ロバート・デ・ニーロの「アイリスへの手紙」を見たら、あのジェーン・フォンダが主演女優だった。ベトナム反戦運動たけなわのころ、人気があったものだ。それにしてもジェーンのお父さんの名優の名前が出てこなかったのが、残念至極。

★2003年01月某日★矢代静一さんの本「快老」(php)を読んでいたら、いいこと、書いてありましたので、年頭にあたり引用します。矢代さんも他の著作からの引用でした。忘れないうちに書き留めて置こう。

 人間には三通りの年齢がある。
 生活年齢 誕生から今までのトシ
 生理年齢 健康状態に左右されるトシ
 心理年齢 気のもちようで変わるトシ
 
 生活年齢にだけとらわれて年寄りっぽくならないことが肝心。心理年齢が大切だという。まあ、そりゃそうだね。

 また曽野綾子さんは、こう書いているそうです。
 「六十才まで生きれば、もう人生の、”いいこと”はあらかた生きてしまったのだから、いつ死んでもいいと思っている」

 なるほと゜。”いいこと”、あんまりなかったと悔やんでも、時の流れを止めることはできません。一体、もう何年過ぎたことか。嗚呼。