健忘録 Y

 まさかまさかの物忘れ改題




日常の暮らしで体験したいろいろなモノ忘れを思いつくままに列挙します。そのつど記録しないと、それこそ虹の彼方に飛んでいってしまい、永遠に思い出さないからです。



★02年12月某日★テレビで『赤ひげ」のリメイクをやっていた。黒澤明の赤ひげは仲代達矢だったか、三船敏郎だったか。考えていたら、分からなくなった。テレビ版は、導入からしても映画とそっくり。で、チヤンネルを変えた。

★02年12月某日★身辺雑事に物忘れの山を築いている。トイレの消灯を忘れている。風呂上りにガス栓をひねり忘れている。朝、起きて驚くことに、雨戸を閉め忘れている。借りてきた本を2度読みしている。アア、ここは読んだと思ったころは、数ペーシ゜進んて゛いた

★02年12月某日★押し詰まってきた。また新しい年がやって来る。もう少年のときのようにときめくこともない。あのころは、新年がなんで、あんなにときめいたのか、それさえ忘れている。悲しいことだ。

★02年12月某日★来年は未である。二女が未であることを忘れていた。それで長女の干支を思い出そうとしたが、思いつかない。生年は覚えているのに。干支とは、何か意味のあることなんだろうか、と考えた。

★02年12月某日★酢にカキのスライスを漬け込んで、その液を飲むと、血液がさらさらになり、高血圧にもいいという。ところが、これが、旨くない。いつまでたっても、旨くない。それが潜在意識となっているのか、風呂上りに飲む、ことをいつも忘れている。

★02年12月某日★大手紙の新聞勧誘員がきて、一年購読を約束してくれたら五万円の商品券をやるという。断ると、半年契約でも五万円やるという。断ったが、これで新聞社が再販制度の維持を主張しているのは、まったくもって独善である。忘れないで覚えておこう。

★02年12月某日★田舎の実家でできるのだという近所のおばさんが、カキを安く売りに来た。暫くすると、今度はミカンを売りに来た。家人にいわせると、このニ、三年続いている秋から冬のセールだという。このオバサンの名前が思い出せないまま、カキおばさんとか、ミカンおばさんと言っている。

★02年12月某日★トシをとれば、なりふりかまわず暖かく着込むことだと山に詳しい医師が書いた本にある。すぐにマに受ける方なので、首にマフラーをぐるぐる巻きにしていたつもりなのに、帰宅したらマフラーが消えていた。駅から自宅まて゛の間に落としたのだ。いいものなので惜しくなって、道筋をたどって引き返したら、駅近くの歩道の真ン中に蛇のように延びていた。アーアー。

★02年12月某日★家人がデパートに買い物に行くというので、美味しいパンを頼もうとしたら、なんとパン屋さんの名前が出てこない。

★02年12月某日★少しぱかり忙しくしましたら、モノ忘れの数々を書き込むのを忘れていた。そのうち、こういう欄を設けていること自体を忘れてしまうかも知れない。

★02年12月某日★また写真屋に預けた写真を取りに行くのを忘れた。忘れぬように取りに行ったら、こんどは預り証を忘れてた。カウンターのお姉さんに電話番号を言わされ、別の手帳に住所名前を書かされた。ウーム、やむなし。

★02年12月某日★二種類の雑誌を買ってきているが、ともに全然読んでいない。いつでもページを開けると思うと、手につかない。コーヒーなんか飲みながら
読もうと思っているから、余計に読めない。なぜなら、夜はたいていアルコールの方に手が行っているからだ。次の号が出てしまう!!

★02年12月某日★クルマのカギを持って、クルマのところに行ったら、あら不思議、カギが無かった。運転席の下やら車の下やら、大騒ぎしたが、あら不思議、見つからなかった。距離にして十数メートル、時間にして1分のマジックだ。
やむなくスペアキーを捜して、間に合わせた。半日後、なんとコートのポケットからキーが出てきた。重症だな。

★02年12月某日★市民病院へ月に1度、健康診断に行っている。糖尿とか痛風とか高血圧とか、色々な成人病のメニューがそろっている体のチェックであります。当然、予約を入れており、忘れないように手帳にも壁の二種のカレンダーにも印をつけているのだ。なのに、すっぽりと忘れた。この種の病は、このごろは成人病といわず生活習慣病というそうだが、この健診の生活習慣が抜け落ちるようでは、前途は暗い。




★02年11月某日★「間隔を置いて」覚えて、覚えたら「すぐ寝る」、そして「思いだし訓練をする」と、記憶力が高まるのだと、テレビ番組が言っていた。これは受験勉強や大量のモノを記憶するには、いいかもしれない。しかし、一回きりの明日やること、メモみたいな情報ことなんかには向かないな。なにしろ、ド忘れするようなことは、そういうことが多いのだ。

★02年11月某日★昔、ここはうちの実家でんねん、と役所の広報マンと歩いていて急に教えられたことがある。其の前を何年ぶりかで通ったら、広報マンのことを思い出したが、その人物の名前は雲か霞か。

★02年11月某日★久しぶりに通った交差点の風景がすっかり変わっていた。角にあった何かが撤去されて、視界が広がったからだ。しかし、そこに何があったのか、全然思い出せない。分かるのは、変わった、と言うことだけだ。

★02年11月某日★「秋刀魚の味」。小津安二郎監督の名作を何十年ぶりかで再見したら、なんとなんと、あのころから劇場映画にも広告とタイアップしていたのだ。これには驚いた。前半に少しばかりくどいほど、サッポロビールの瓶や広告塔が出てくる。あの赤い星のマーク。いやー、気づかなかったな、昔は!!

★02年11月某日★貯蓄と蓄と畜生、牧畜の蓄とは違うのだ。記憶があいまいで間違えそうになったので、とっさに平仮名で書いて置いた。カッコ悪い話。

★02年11月某日★銀行で対面した窓口嬢の名前は今日子、というそうだ。だれかの名前と同じだと思ったが、全然思い出せなかった。帰りの電車で、突如、2人の名前が出てきた。そうなんだ、岸田今日子やキョンキョンがいたのだった。

★02年11月某日★集団的安全保障論と集団的自衛権について説明するとき、いつも混線しないように気をつけている。聞いている方も、なんのこっちゃ、となると困るので、気が張る。気が張ると、忘れないから不思議だ。そこそこのストレスは、プラスになるということか。

★02年11月某日★ペネロペ・クルス。目鼻立ちのすきっりしたアメリカ映画の女優さん。ギリシャ系なのかな、こんな覚えにくい名前。連続して出演作三本を
みたが、いまだにスカッと覚えきれない。ああ、じれったい。

★02年11月某日★妹からタネを持っていくとの電話。はて、あのー、タネとはなにか。そうだった。ヨーグルトを自家製でつくる元を頼んでいたのだった。

★02年11月某日★高校のクラス会の案内がきた。この手のことは、好きでないので、かつて若死にした同級生をしのぶ会以外に出席したことがない。しかし、熱心に、懲りずに案内してくれる有志がいる。さて、忘れ放っしになっているのは、往復ハガキできた出欠の返事。カバンの中に入ったまま、もう六日も自宅を出たり入ったりしている。

☆02年10月某日☆プールで出会う常連の女性から聞いた貴重な?な話。クッキングしたあと、外出すると、ガスを切ったかどうか。これが気になって、クルマを引き返して確認することがあるという。戻ってみると、決まってガスの消し忘れということはないというから、これはモノ忘れしていないか、していないか、の強迫観念に違いない。

もう一つ。一万円札を買い物のメモ書きとともにゴミ箱に捨てたと言う体験。娘さんとの話に夢中になっていて、ついつい何気なくメモとともに捻りつぶしてゴミ箱に捨ててしまったという。あとで一万円札そのものがないことに気づいて調べまわったが、見つからなかった。まさかと思ったゴミ箱にあったという珍事。これってモノ忘れなのか、注意散漫なのか。ご当人も苦笑していた。

★02年10月某日★朝、ハブラシを咥えていたら、突然、本日は定期健診の予約日だ、とひらめいた。実にもう奇跡的に素晴らしい記憶のよみがえり。われなが゛ら感心しつつ、一時間半あとの予約時間に間にあった。モノ忘れと対極にある意外や意外の大健闘を祝って、ここに例外として記載する。ふだん、万事にかくありたいものである。

★02年10月某日★山歩きの写真の焼き増し分を仲間に手渡したつもりで、話をしていたら、まだ貰っていないという返事。渡したつもりなのに。調べてみたらちゃんちゃんと、引出しに残っていた。面目丸つぶれ。このような思い込み、他にもあるかもしれず、マイッタ、参った。

★02年10月某日★家人がよく言う。便座のフタを使用後は閉めろ、と。言われても言われても、守れない。

★02年10月某日★見たいと思っていた映画が近隣のホールで上映されるというので、その案内の記事を部屋の壁に貼り付けておいた。あるとき、ふと気づいて記事を見直したら、とうに上映日を過ぎていた。

★02年10月某日★いくつかの片付けないといけない懸案が重なると、いつもメモに書き出して、片付け優先順位をつけて処理していくことにしている。しかし、その優先順位メモがどこに行ったのか、それが思い出せない。


★02年10月某日★来週は休講にする、ということを講義の終わりに学生たちに連絡しておかなくては、と気をつかっていたのに、忘れてしまった。二限目にも忘れてしまった。

★02年10月某日★外出先の写真屋さんに現像を出した。一時間半後にできるという。いまどきで、30分でできるのにねと内心愚痴っていたのに、すっかり忘れてしまった。帰宅後、胸のポケットの預り証を見つかるまで、カンペキに忘れてた。

★02年10月某日★処理しなくてはならないが、期日が過ぎている大事な書類を、何処に置いたか、それが思い出せなくて、せつなく、腹ただしく、イライラと家宅捜索をしている、きょうこのごろの私です。

★02年10月某日★コンビニに着払いの件で、行った。ポン、ポンと領収書にハンコを威勢良く打ってもらって、いざ払う段になると、三千円足りなかった。金額を読み間違えて、それしか所持していなかったのだ。バイトのお姉さんに詫びを入れて、自宅に引き返した。ああ、恥ずかしや、ああ、二度手間や、、、。


★02年10月某日★玄関の錠にキーを差し込んだまま家の中に入っていた。いつもキーを置くことにしているところに行って、ポケットをさぐり、キーの無いことに気づいた。決まったところに置くといういい習慣のおかげでであった。ホッ。それにしても重症だ。

★02年10月某日★モノ忘れ癖がつくと、強迫観念が起きてくる。つまり、すぐに忘れ物をしているのではないか、と気になりだす。カバンに書類を入れ忘れたのでないか、と気になりだすと、クルマを止めてまで点検するハメになる。こりゃもう、ビョウーキだ。

★02年10月某日★このごろ部屋の電気をよく消し忘れていると家人が言う。トイレの水を流し忘れているとも言う。いよいよ、深刻だな。

★02年10月某日★久しぶりに血圧を測定したら、意外なことに、かなり高かった。降圧剤を欠かさないのに、なぜだ、これは。理由になるような生活習慣の変化、食の変化が思いつかないだけに、イヤな感じ。

★02年10月某日★シャツのポケットからメモ紙が出てきた。しかし、何度読んでも、数字の意味が思い出せない。

★02年10月某日★たくさんの本を必要があって読む。それこそ忘れないように
肝心なページには付箋、 ポストイットをつけるのだが、これがやたらに増えすぎて、何処に何が書いてあるのか、結局分からなくなる。過ぎたるは及ばざるがごとし、だ。

★02年10月某日★取材協力してくれた留学生に会いに某大学に行った。キャンパスにクルマを入れるのに遮断機つきのゲートがある。受け付けで名前と用件を記入して、カードをもらう。二度来ているので、使い方を問われて「知っている、知ってる」と二つ返事。ところが帰途、立ち往生。カードを抜いて持っていなかったのだ。受け付けに行ったら、さっきの係員が言った。「わかってまへんでしたな」。クヤシイ。悔しいったら、ありゃしない。

★02年10月某日★図書館に本を一冊返した。自宅に置いてあるもう一冊の返却日を尋ねたら、「もう期日を過ぎております。早く、カ・エ・シ・テ・ネ」と言われた。その言い方が,幼児を諭すような調子だったので、大いにキズつけられた。小さな胸が痛むよ、まったく。

★02年10月某日★北朝鮮による拉致の手口。いきなり頭から袋をかぶせて連行、という新聞記事を読んでいて、やはり、そうだった。この話,もう何年も前からヒソヒソと語られていた拉致のやり方と同じなのだ。各地で未遂事件が多くあることから,北の犯行にまちがいないと。しかし、誰に聞いた話なのか、其の誰が今となっては思い出せない。


★02年10月某日★プールに行った。なんとも悲惨、深刻なモノ忘れ、ドジな事が続いて、失意、呆然, 暗然。ここに書くのもしんどいな、こんなことはーー。

 プールにいて、すぐに例によってよくあることなのだが、サイフを忘れたことを思い出した。これでは帰りの駐車料金が払えない。そのことを話したら、親切な常連女性がわざわざロッカーから持ってきてお金を貸してくれた。ありがたく御借りしたのに、その後、着替えのロッカー室に戻ると、なんとお金がない。

 情けないことに、プールの底に落としたらしい。自失呆然だ。今度は、泣く泣く受け付けに行って係りの人に電話代を借りて、家人に応援を求めた。ところが、まずいことに家人は買い物に出ているらしく、留守電になっていた。

 ツイていない日は、こういうことが起きる。今後もあるのかもしれないが、助けて、助けての自己嫌悪。。

★02年10月某日★ぼんやり芸能人のモノマネテレビを見ていたら、昔よくみた女性歌手が現れた。百恵とか麻田めぐみとか、なつかしい名前が出てきたら、あざやかに当時のことが脳裏に浮かんできた。ああ、昔のことは覚えているが、新しいことには、ね

★02年10月某日★新聞報道によると、若年性健忘症というのが昨今多いそうだ。パソコン操作中になんのためにしているのか、分からないとか、「何か考えてくれ」とビジネス上の知恵や創意を求められると、何も思い出せずにぼんやり
しているという。で、結論はできるだけ脳を刺激するため他人と会話する機会を作ることた゜という。そんなものかな。僕なんか1日中、ダレとも話ししないことがよくあるのだが、、、。

★02年10月某日★雨で開けた十月。気分転換にクルマでプールに行ったら、なんとサイフを忘れていた。億劫なことながら、自宅に引き返したが、先行き暗い幕開きの秋です。



★02年09月某日★リハビリのプールで山歩きの話を常連の女性と話しをした。そのとき、ここの欄に書いてある、エピソードの一つは私のことではないかと尋ねられた。ウーン、そういわれても、とっさに思い出せない。

★02年09月某日★酷い忘れ方をした。図書館に行くべしでズボンを履き替えた。そしたら、ポケットの小銭とサイフを移し替えることを忘れていた。図書館で本を選び、カウンターに持って行って、アッと思った。貸し出しカードを忘れてきていたのだ。あまりの落胆に気づいたのか、係りの女性が名前と生年月日を書けという。、登録済みの名前を確認してくれて、ともあれ本を貸してくれた。ホッとした。

★02年09月某日★九州の祖母山に登った。1758メートル、かの地では五番目に高い山とのこと。それでこの夏に登った高千穂連峰の韓国岳は、高さ何メートルだったか。それが正確に出てこない。1300メートルくらいだったかな、という程度だ。山の高さを忘れるようでは、もう違う山に登って見る値打ちがないかとガッカリ。

★02年09月某日★亡兄のお墓を分骨することになり、墓地にお坊さんを呼んで脱魂式をした。お坊さんがお帰りのときに、義母はお車代を手渡した。あとで食事をしているとき、渡した袋にはお金を入れてなかったことに義母は気づいた。朝、新札が手元にないので、銀行で換えてからと思い、そのまま袋を改めなかったからだという。なんという不手際。さぞかしお坊さん、開けてびっくり仰天したことだろうな。

★02年09月某日★ワカメの味噌汁がうまかった。夏は暑い味噌汁はかなわないという思いこみから、「久しぶりだな、ミソ汁は」とつぶやいたら、家人が言う。
「昨日もでした」。ウウーン。頭だけではなくて舌も味覚を忘れている!!

★02年09月某日★温水プールに行った。いつも多い自転車の駐輪がないな、と思いながら扉の前に立つと、「本日休館」の看板。月曜は定休だったのに、もう何度も空振りを繰り返しているのだ。駐輪のないのを見て、ピンとくるべきなのだ。ピン、とこなくなった。老年、たそがれ、落魄の思いだな、これは。 


★02年09月某日★原稿を渡す期日を約束したのに、相手は現れなかった。やむなく電話したら、アッと言って絶句した。そちらの都合で時間調整した経緯も忘れて、よく言うよ、と言う感じだった。モノ忘れに関して、久々に優位に立った一瞬でした。わが記憶力は、いまだ健在なり、か。


★02年09月某日★映画「チョコレート」で初の黒人でアカデミー賞主演女優賞を取った、肝心の女優の名前が出てこなかった。せっかく、その映画を見たという女性がいて話題にしたのに、固有名詞が使えないと、どうもリアリティに欠けるものだ。

★02年09月某日★山靴が痛んだ。くるぶしの後ろ側に穴があいた。靴ずれの元だ。山道具屋さんは持ってくれば修理可能といってくれたが、二度、三度、電車に乗るたびに忘れたことに気づく始末。


★02年09月某日★早いものでもう九月。歳月は早馬のように駆け抜けていく。往年の名画「タクシードライバー」をみてたら、12歳の少女娼婦の役でジョデイー・フォスターが出ている。いまやアメリカを代表する大女優のデビュー作でもあったのだ。この映画はロバート・デ・ニーロが鬱屈した運転手の役で主演しているだが、みるからに若者なのに、驚きました。過ぎてしまった年月の長さもしみじみ省みました。



★02年08月某日★今夏は特別暑いと知人に話したら、気温の記録によれば、昨年と変わらないといわれた。そして知人はいう。なに、一つトシとって、かなり体力が落ちたからですよ。ほんま、順調に老いているのだ。


★02年08月某日★「衒い」という文字がかけなくてギクッ。「魑魅魍魎」もかけなくなった。読めるけれど、書けない。これはパソコンの転換になれたせいか、はたまた、はっきりモノ忘れしたからにすぎないのか。


★02年08月某日★エアコンを寝る前に少し温度を下げるぺきだと思いなか゜ら毎晩、そのまま寝てしまっている。覚醒から睡眠へ。メリハリがなくなった。これも老化かな。


★02年08月某日★仕事にかかわることで、人様のお世話にならなければ、前に進まないことがある。リストを作り、手紙か電話かと思っているのに、いつも忘れている。記憶力もさることなか゜ら、できれば人様のお世話にならず、という意識があるからだろうか。これは一種の傲慢でもあるか。


★02年08月某日★外出する際、ドアのキーをしょっちゅう忘れている。出かける前に指呼しなければならない。電車の運転手のように。そう思っているのに、そのことを忘れているのだ。


★02年08月某日★「マーシャル・ロウ」というデンゼル・ワシントン主演のビデオを再び見て驚いた。これはほとんど同時多発テロが起こりうる状況がアメリカ国内にあることを予期しているような内容であった。テロを起こしたイスラム教徒をニューヨーク戒厳令下に強制収容するという。こんなリアルな映画があることをすっかり忘れていた。


★02年08月某日★長くこの欄に記入することを忘れていた。モノ忘れがなくなったのではなくて、なんと、この欄に書くことさえ忘れていたのだ。なんとなんと物凄い勢いで記憶が失われているのだ。慄然、慄然。

★02年07月某日★Eメールを知人に送った。あとで再読したら、署名を忘れていた。これでは、誰から送られたものか、受取人は分からない。


★02年07月某日★市内の出先で買い物をした。電話番号を問われて、フッと出でこない。はじめの市外電話番号から言わないと、出でこないのだ。困るのは、即座に電話番号が言えないと、店員さんが不審そうな目付きになることだ。


★02年06月某日★キナバル登山記を書きかけては、休んでいる。休んでいる
方が長いくらいだ。資料を探しているのだが、なかなか見つからない。以前、キナバル公園で働いたことがある青年海外協力隊員が、なんのそれがしであったのか、思い出せない。

★02年06月某日★温水プールによく行く。腰痛再発を予防する、というのが大義名分。インストラクターのお姉さんたちとあいさつを交わす。みんないい娘さんばかりだが、いつまでたっても名前を覚えない。山歩きが好きだというオバサンとサウナで話しをする。こういうとき、何が困るといって困るのは、名前を名乗らないまましゃべることにある。オバサンにどう呼びかけたらいいのか、それが分からない。


★02年06月某日★街に出たとき、腕時計を忘れていた。こんなことは珍しい。サイフと腕時計は条件反射的に身に付けるものなのに。店の壁や駅の時計を
探して時間を確認していたが、ふと気がついてケータイをみたら、ちやんとデジタル時計があるではないか。それに気づくことさえ、忘れていたのた゜。情けない。

★02年06月某日★定期健診で市民病院に行った。そこでのニ題。内科の先生、かなり御年を召している。患者の私は診察室に入るや、すぐにベッドに。血圧測定と触診をするためだ。ついで血液検査からのデータをみながらの診断。たいがい、これでオシマイなのだが、きょうは違ってた。「はい、横になって」とベッドを指さしたのだ。先生、最初にしたことを忘れてる!!すぐ気がついて、はい結構でしたと、言い直していた。


 もう一つ。薬の処方箋などを会計の窓口に出してから、お尻のポケットを探って仰天、サイフを忘れてた。外は折からの雨。ああ、うっとしいったら、ありゃしない。二度手間に泣いた病院でした。


★02年06月某日★W杯サッカーが終盤に近づいた。乗り合わせた車中のおばさんたちの話。あのあの九州の、あの、あの村にきていた、なんというたかいな、あのチーム負けて、あっさり帰ってしもたねえ。イギリスの、頭のカッコイイ、なんやったかなあ、あの人も帰りはった、、、。かくて、にわかサッカーファンの胸中からカメルーンもベッカムも再び浮上してこないだろうな。

★02年06月某日★スズキムネオなる国会議員が、あっせん収賄罪の容疑で逮捕。こんな連中が跡を絶たないが、こんな議員をのさばらせている国民にもツミがある。利権を議員を使って得ようとしている国民が大勢いるわけで、どっちもと゜っち。そのことを双方とも忘れたふりをして、また懲りずに繰り返す。


★02年06月某日★落語家の米丸さんが前ふりにこんなことを話ていた。人様の名前を忘れるようになったら、モノ忘れの第一期。忘れたことを忘れるようになったら、第二期だ、と。一期と二期の間には、もっと多くのステップがあるような気がするのだがね。

★02年06月某日★何か重大なことを忘れていたことを、電車の座席で思い出したが、いま、それが思い出せない。つらい、もどかしい、情けない。これは深刻な事態が到来してきたようだ。

★02年06月某日★「非核3原則」の見直しについて官房長官、福田某が言及したそうだ。トンデモナイ男だ。忘れないで置こう。

★02年06月某日★W杯サッカーで世が沸いている。なんど聴いても、ああ、オフサイドの仕組みが分からない。

★02年06月某日★辻仁成なる人物が中山美穂と入籍した、という短信を新聞で読んだ。この男性、作家だったのか、タレントだったのか。はたまた、以前タレントの女性との結婚歴があったはずなのに、それも、ようとして思い当たらない。

★02年06月某日★昨夏、何を着ていたのか、衣替えの季節なのに、さっぱり思い出せない。

★02年06月某日★自転車に乗って帰宅したあと、カギが行方不明になった。玄関開けたら裏にでるようなプチ家なのに、なぜかモノが次々と消える。我が家にブラックホールがあるようだ。

★02年06月某日★久しぶりに自転車にのって駅前にいったら、寸分もすきのない自転車置き場があって、やっとこさ置くには置いたけど、用事を済ませてきたら、何処に置いたか、これが分からない!よっぽど目立つ色に塗り替えるか、赤旗でもたてるか。


★02年05月某日★電話局の前を通ったら、遠い県に住む人の電話番号を電話帳で調べておこうと思いつつ、何回通過しても忘れている。この分だと、まずこの下調べがモノになる日はないような気がする。

★02年05月某日★山歩きが終わり、下山最寄り駅で一服したあと、電車に乗った。一行の男性が「アッ」と叫んだ。駅のベンチにスティックを忘れたのだ。次の駅で降りてバックした。幸い見つかって、一行の反省会場に現れた。其のときの話。彼はこれまで電車の中、駅などで以下のものを忘れていると淡々。メガネ、タオル、靴、靴下、帽子、サイフ、、、、。よくしたもので、気づくのが比較的早いので、すぐ駅に連絡するなどして回収しているというから恐れ入る。彼は物忘れの大家である。

★02年05月某日★マイカーのキーを一晩掛け忘れた。この車上荒らしが頻発している時局に、いい加減なものだ。

★02年05月某日★朝飯のあとに降圧剤を飲む。もう三年以上、続く習慣である。このごろ深刻なことは、飲んだか飲まなかったか、それが分からなくなることだ。メモを用意して,飲むたびにチェックすればいいのだが、今度はそのチェックを忘れるに違いない。アア、物忘れのアリ地獄だな。

★02年05月某日★朝はトーストを食べる。それが習慣である。したがって、それがないと不機嫌になる。案の定、不機嫌になった朝、やむなくしぶしぶゴハンを食べた。昼、なにげなく冷凍庫を開けたら、食パンが入っていた。そうなんだ、気温が高くなってきた、アシが早くなると心配して冷凍庫にいれたのは、ボクだったのだ。

★02年05月某日★久しぶりに南港の野鳥園に行った。まず道筋を間違えた。ついで、そこに置いてある鳥の名前と姿を書いた冊子をみて愕然とした。バンの名前さえ忘れていたのだ。知識の蓄積ということがなくなったな。

★02年05月某日★デンゼル・ワシントンは今年のアカデミー賞男優主演賞を取った黒人俳優。「タイタンズを忘れない」、「トレーニング・デー」、「アメリカの敵」。もっと多く見ているはずだが、思い出せない。「夜の捜査線」でアカデミー賞を最初に取った黒人俳優の名前が思い起こせない。ありありと顔と振る舞いが心にやきついているのに。

★02年05月某日★パソコンを使っていると、これは入力、記録保存、出力からなっていることが分かる。人間の記憶も同じに違いない。モノ忘れをするのは、この三つのプロセスが正しく機能していないからに違いない。バソコンなら廃棄処分ものだ!

★02年05月某日★カレンダーに備忘のために日付を○で囲んで印をつけている。これが、なんのために付けたのか、それが分からない。どうなっているのかな、この頭。

★02年05月某日★山歩き二題。登山口で゜荷物が多いという女性から行動食をあずかった。無事,山行が終わり、帰宅してザックを整理していたら、なんと出てきた。完璧に失念していた。預けた方もまるっきり忘れてた。

別の日、駅のホームでウイスキーの小ビンを女性から預かった。どうせ飲むのは、こちらの方なので早々と手渡してくれたようなものだが、これも帰宅したあと、ザックから現れた。ああ、なんというパーフェクトの忘却。自己嫌悪深し、だ。