ダイヤモンド・ヘッド

=米国・ハワイ(232m)(2000/3)

(詳報は、こちらにもあります)

ハワイ観光のご愛敬ついでにワイキキ定番のビューポイント、ダイヤモンドヘッドに登った。4年前にも登ったことがあるが、そのときと基本的には何も変わっていない。ただ、登る人たちが非常に多くなって賑わっていた。それを目当てに頂上直下の要塞で「登山証明書」をジュースなんかとともに売っている白人がいた。様変わりは、それだけで、あの素晴らしい大海原の展開を眺める心地よさは、少しも変わりなかった。              

ダイヤモンドヘッドは、白浜の林立するホテルの建物を手前において、海岸線にせり出すような低い山、絵ハガキなどでおなじみだが、この山は、百万年以前にできた火山の噴火でできたクレーター跡。内側はスープ皿のような形状をしており、一部はハワイ州兵の基地があるからか、中に入れるのは、朝六時から夕六時までと制限されている。この山は、戦前をずっとさかのぼり、まだレーダー設備がないころは、米海軍の太平洋海域の哨戒基地とされていたため、往時の名残をとどめる堅牢なトンネルや要塞がある。                                        

登山道は最初、低木の林の中に舗装されている。地道に変わると、鉄柵でしきられた山道となり、九十九折りに登っていく。振り返ると、クレーター内部が、よく見渡せる展望のよいところが二カ所ある。軍の大型の輸送車がいっぱい並んで居るのが見えたりする。                     

しかし、ここの山の圧巻は、頂上だ。コンクリの要塞跡から眼下にワイキキのホテル群を見下ろせる人工的な都市景観も素晴らしいのだが、なんと言っても、紺碧の空と海が凄い。水平線の彼方まで見通せて、地球が丸みを帯びている事が歴然とわかる大展望が開けている。垂直の山の大きな景色も偉観といえるが、このような果てのない水平線の景色もなかなかものものだ。常夏のさわやかな風に吹かれて、すがすがしい景観に浸る。これはこれで、実に楽しいハイキングであった。                



なお、トンネル通過には懐中電灯が必要。登山口までバスがある。今回はやらなかったが、四年前の経験では、最寄りのホテルで5ドル払うと、懐中電灯を貸してくれる。山頂の要塞の刻印をなぞって紙に写し、ホテルに持ち帰ると、登山証明書を発行してくれた。5ドルのうち何割かはホームレスへの寄金にされるという話を聞いた。