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兵庫の巨樹・巨木【ひょうごの杜】 > 篠山デカンショ街道・沿道巨樹
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安田の大杉 (2009.6.28) |
池田市(大阪府)から綾部市(京都府)へ抜ける能勢/綾部街道(国道173号)とデカンショ街道の交わる
安田の地に、その大杉はそびえています。 |
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↑中央の少し黒っぽい部分が安田の大杉です。街灯や隣の民家など周りの景色と比べてもらえれば、
大きさをイメージしてもらえると思います。 |
所在地 篠山市安田 幹周り 約 8.4m、樹高 約33m 根周り 約13.2m、樹齢 推定800年 県指定天然記念物(S45.3.12) ![]() |
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かつて、川原の住吉神社の末社・貴船大明神の社叢が生い茂っていた頃、この大杉は境内を覆って
いたのでしょう。遠くから見ると森のように見えた事から「甚七森」と呼ばれているそうです。 |
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根周り13.2mの迫力の根の周辺です。 |
注連縄が掛けられておりますから、この大杉はご神木なのでしょう。
大杉の右手奥に祠があり、ちゃんと貴船大明神が祀られてありました。 |
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熊野神宮神社の大杉 (2009.6.28) |
安田の大杉からデカンショ街道を西に1km程走った辺りに、熊野神宮神社の小さな標識があります。これを
北へ数百m程入ると二之坪の集落があり、ここの熊野新宮神社の境内にも大杉があります。 所在地 篠山市ニ之坪 幹周 約6.25m、 樹高 約45m 右のように遠目には2本に見えますが、地上3m程の辺りで2本に枝分かれしている1本の巨樹です。 この神社は大宝2年(702年)に紀州熊野三山の新宮をこの地に勧請したものが残ったもので、 毎年8月31日と9月1日に行われる八朔祭(はっさくさい)の造り山は有名です。 八朔とは旧暦の8月1日のことで、八朔祭はその年の豊作を祈るお祭りとして全国各地で行われているそうです。 |
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辻の四本杉 (2009.6.28) |
熊野神宮神社から西に1.5km程のところにある辻の集落の南数百mに、四本杉と呼ばれる杉の巨樹があります。
辻集落の鎮守の森にある、稲荷大明神が祀られる稲荷神社の境内に、四本杉はあります。 |
![]() 鳥居の奥、写真中央に二股に枝分かれしているように見えるのが、四本杉です。 |
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入り口付近とは言え森の中にあり、また境内には湧き水も流れている為、辺りは森の外より涼しく感じました。
神聖な佇まいも手伝ってか、たっぷりのマイナスイオンに体が癒されたような気持ちになりました。
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![]() 幹周 約9.0m、 樹高 約30m 枝張 東西約33.2m、南北約18.5m 樹齢 推定800年 県指定郷土記念物(S54.2.13) |
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波々伯部(ほうかべ/ほほかべ)神社の大杉 (2009.6.28) |
辻集落からデカンショ街道に戻り、旧街道を西へ1km程の所に、街道に面した大きな構えの波々伯部神社が
あります。その創建は千三百以上も前の白鳳六年(680)と云われる古い神社で、京都の祇園社(現八坂神社)
から勧請したという伝承から、「丹波の祇園さん」として親しまれています。 |
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(上)鳥居の両脇にも巨樹が並んでいます。ケヤキでしょうか。 (下左)150m程の参道には、ご覧の通りの見事な杉並木が続きます。(下右)右手には枯死して切られた のであろう巨樹の切り株があります。ケヤキでしょうか、ムクノキでしょうか。名残を残す為に3〜4m辺りの 高い位置で切られており、人も切り株も傷つく事のない様に柵で囲まれてありました。 |
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境内には大杉が4本ありました。本殿左手に3本並んでおり、最も奥の杉が一番太く古い樹だと思われます。
幹には注連縄が掛けられており、この杉がご神木とされているようです。 所在地 篠山市宮ノ前 幹周 約6.7m 樹高 約45m |
(下左)本殿左手の3本の大杉です。真っ直ぐに天に向かって伸びた幹は見事で、まさに杉らしい美しい
姿をした杉と言えるでしょう。(下右)こちらは境内に入って直ぐ左手にある杉です。この杉にも注連縄が
掛けられていました。本殿から振り返ってのアングルです。 |
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上宿の六本柳 (2009.6.28) |
波々伯部神社を後に旧街道を西へ進むと、上宿で旧街道とバイパスが交差します。ここに1本の柳の巨樹が
あります。 |
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この柳は、源頼光の大江山の鬼(酒呑童子)退治の伝説にまつわる樹です。かつて六本あった柳の、
唯一残る子孫の木だそうです。 篠山の民話集≫ 大江山の鬼退治と六本柳 所在地 篠山市上宿 幹周 約3.0m 樹高 約13m |
(左)1本しかありませんが、六本柳。(右)やっと見つけました、「デカンショ街道」の看板。
東から走ってきたので、これが最も東の看板? |
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磯宮八幡神社/日置の裸榧(ハダカガヤ) (2009.6.28) |
上宿の六本柳から西へ500m程の所に、磯宮八幡神社があります。ここに、世界に1本だけという大変珍しい
国指定天然記念物のカヤ(榧)の巨樹があります。 |
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ここのカヤの木は、その種子に一般のカヤのような堅い殻がなく、突然変異種と見られます。堅い殻がなく
渋皮のみという種子の外見から、「ハダカガヤ」と呼ばれています。この種子を蒔いても堅い殻を持つ普通の
カヤしか生えて来ません。京都で敗れた足利尊氏が九州への途中に参拝し、差し出されたカヤの実の皮をむいて
境内にまいたのが成長したものと伝えられています。 鳥居の右手に大きなカヤの木が3本並んでいますが、真ん中のカヤの木が「ハダカガヤ」です。 |
所在地 篠山市日置 幹周 約4.0m 樹高 約20m 樹齢 推定600年 国指定天然記念物(T14.10.8) カヤ(榧)はイチイ科カヤ属の常緑針葉樹で雌雄異株、東北から九州の山地に生育します。 材は腐りにくいため、建築や造船材として利用され、種子からは油が取れます。 |
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(下左)境内正面を真南から望みました。高く伸びた杉の巨樹が鳥居を囲んでいます。街道は北側を通っています。
(下右)神社の西側に、一際高く聳える杉の巨樹があったので、八幡神社の鎮守の森を背景に西から撮りました。
鳥居を囲む杉の巨樹たちが低く見えます。 |
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磯宮八幡神社 日置小学校の隣に鎮座し、応神天皇・上筒男命・天児屋根命の三神が祭られています。その創建は 承平三年(933)、京の石清水八幡宮より末社五十社とともに分霊されたことに始まると伝えられています。 五十社にちなんで「五十之宮(いそのみや)」と呼ばれるようになったとも、曽地川の水辺すなわち 磯の守護神ということから「磯之宮」と呼ばれるようになったとも云われています。 |
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