ふ〜ちゃんの写真室

季刊誌 新そば

新聞情報

「新そば」は全国の老舗蕎麦屋さんに置かれている小さな「蕎麦の文化誌です。」
全国新そば会は現在100店が加盟され、発行は名古屋市の北白川書房
創刊は昭和35年(1960年)で55年の歴史があります。151号からのフォトペ−ジに「幸ノトリ 再び」が始りました。
NO.151
 但馬の人口巣塔では2月中旬頃から巣作りが始り、産卵後約35日でヒナが孵化、子育てが始ります。コウノトリは1〜2時間の間隔で、夫婦交代で生きた餌や水を運んできます。お腹をすかして親の帰りを待っている、ヒナのしぐさが愛くるしく、孵化から約65日で巣立ちがやってきます。
NO.152
 但馬盆地にある百合地の人口巣塔では、ヒナが親の愛情をいっぱい貰い、すくすくと育ち、親と同じくらいに成長してほぼ4キログラムになりました。6月の中旬、孵化から約65日余りで巣立ちを迎えた兄弟が、最初に降り立った農道で「初めての散歩」を経験しました。巣立ちの当日、カメラを兄弟に向けても全く恐れず、慌てて後ろに退りながらシャッタ−を切りました。これから地域の人々との共生が始ります。
NO.153
 但馬盆地は夏暑く、冬は寒い。年の瀬のコウノトリの郷公園にも初雪が降りました。ことし巣立ちした幼鳥も故郷の公園に餌を求めて里帰りをします。公園では飼育コウノトリに毎日午後3時過ぎ、生き餌を与えます。その餌を求めて帰ってくるのです。公園の池に舞い降りてくる姿は優雅で感動的なシ−ンです。
NO.154
 但馬盆地も田植えが始まり、百合地の人工巣塔で孵化したヒナも約65日で巣立ちを迎えました。6月上旬、田植えの終わった初夏の田んぼに親子が降り立ち「初めての水浴び」を経験。水浴びをする我が子を見つめる親鳥の姿は、情愛に満ちており、胸に熱いものがこみ上げてきます。これから自然の中で懸命に生きて行く姿を想像しながらシャッタ−を切りました。
 NO.155  
      コウノトリは食欲旺盛で成鳥になれば、1日に500グラムから1キログラムの生き餌を食べます。7月上旬の晴れた日、農道で餌を探していた幼鳥の目の前にカエルが....。
 長いクチバシでパクリ。エサ取りは視覚ではなく触覚で行います。50mの距離から400ミリ望遠レンズでシャッタ−チャンスを待って撮影。田植えの終わった初夏の田んぼには、カエル・バッタ・カニ・エビ・トンボ・ドジョウなど、生き餌が自然環境の改善で少しずつ50年前に近づいています。カエルを捕食する瞬間は「いのちの共生」が感じられ、感動的な一瞬でした。
 No156    
     但馬の里も晩秋を迎え、コウノトリの郷公園近くの木々も冬支度に入った
祥雲寺の郷公園の前にある人工巣塔設置後、今年初めて巣を作った。
 見物に訪れる多くの人たちのすぐかたわらで、子育てがうまくいくのか心配で見守っていたが、幸いにも2羽が6月中旬、無事に巣立ちを果たした。巣が取り除かれた人巣塔では、3羽のコウノトリが晩秋を優雅な姿で遊んでおり、これから厳しい冬を迎えます。
 優雅な姿を400mmレンズで10枚ばかり連続シャッタ−で撮影。何とか3羽のコウノトトリがファインダ−に収まり、対角線構図の伸びやかで広がりのある作品が出来上がりました。
NO.157
 豊岡市百合地の人工巣塔で巣立ちしたコウノトリ、田植えが終わった畦道をすまし顔で散歩。今日は近くの新田小学校の課外授業です。先生の指導でコウノトリの生態を勉強、自然環境の大切さを身近に感じながら子供たちは成長して行きます。
巣立ちしたばかりのコウノトリは人間を恐れず、子供達との距離も5〜6m、熱心に観察する 姿からコウノトリとの共生が見られる光景は、私たちの心を癒してくれます。
NO.158
 子育て中の光景です。親鳥は夫婦交代で餌や水を運んできます。
 撮影したのは6月中旬の暑い日でした。親鳥は水をいっぱい飲み込んで巣に戻り、周りの安全を確認してから、大きくクチバシを開けて待っている雛に、いっきに吐き出して飲ませます。 このシ−ンを見て考え去られることが人間社会にもありますが、一生懸命に生きる姿は素晴らしいものです。
NO.159
12月中旬、早朝から雪を背景にした写真を求めて、わが家から150km離れたコウノトリの郷公園に行きましたが、中々降りそうにありません。あきらめて帰り支度を始めた午後3時頃、にわかに今年初めての雪が降り、慌てながら、カメラを取り出し仲睦まじい2羽のシ−ンを撮影することができましたた。1時間後は大雪になり、降り始めの10分間が勝負ところでした。左ののコウノトリは大陸から飛来、愛媛県で初めて確認されたことから愛称が「エヒメちゃん」として親しまれいる野生のメスで、豊岡へ移住、今でも豊岡で過ごしています。




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1997〜2004年作品