予定利率の変遷と72の法則
生命保険については
1.予定利率が高いと、保険料は安い。
 (同じ保険料であれば 保障金額も大きくなる。)
2.生命保険は、長期運用の金融商品である。

という事がわかります。

当然、予定利率が高いと言う事は 貯蓄性のある
終身保険や養老保険、年金保険などにとっては
支払ったお金よりも戻ってくるお金が多くなるという事も
ご理解いただけると思います。

そこで、ここでは 予定利率と 72の法則について お話しましょう。
有配当保険 利差配当保険 無配当保険 簡易保険
1981.4.2〜1984.9.1 5.0〜6.0 5.0〜5.5
1985.4.2〜1990.4.1 5.5〜6.25 6.0
1996.4.2〜1999.4.1 2.75 2.9 3.15 2.75
1999.4.2〜2001.4.1 2.0 2.15 2.35 2.0
 2001.7.2〜 1.5 1.65 1.75 1.5
予定利率の推移表(抜粋)
数値は、全てパーセント。
無配当保険は、株式会社のみで販売。
この数値を見ると、結果的には 現在が低金利の時代であると
おわかりかと思います。
また、1985年あたりはバブル期であり、最も 保険がよかった時代です。
「養老保険」や「年金保険」が 沢山売れたのもこの頃です。
また、「変額保険」という保険も、運用面のみを強調して販売されていた事を
私も覚えています。(変額保険は あくまでも保障重視です。)
しかし、当時の保険を販売していた各社は その高い金利を運用しきれなくなり
国内中堅生保を中心に「経営破綻」が相次ぎました。
そこで、考えて見ましょう。
100万円の元金があったとします。
これを 2倍に増やすには 一体 どれくらいの期間が必要でしょうか?
1% 72年
2% 36年
4% 18年
6% 12年
と、なります。
さて、予定利率の低い保険は 貯蓄性も
低い事が おわかりですね?
ですから、終身保険など 貯蓄性のある商品は
その事も 充分考えて加入しましょう。

方程式は

72÷(利率)=元金が倍になる年数

となります。