グルメ18 おいしくなるまで待って
ついに始まるグルマンキッズレース決勝。一応コレも雑誌に掲載されていたマンガですので、「この回で初めてグルマンくんを読む読者」のために 前回までのあらすじから始まります。
どうせ打ち切りなんだからそんなもの省けばいいのに・・・。
「(中略)包丁試し 卵試しという2大難関にふるいにかけられとうとう2人のグルマン・キッズだけとなってしまった」
ゴホン。
「関門、たった2つかよ!」「なんで包丁と卵やねん!」「たった2関門でたった2人に絞られちゃったのかよ!」
ええと・・・ツッコミはこんな感じでいいでしょうか。なんせ9ヶ月ぶりの更新だから要領忘れちゃいまして。すみません。

いつもどおりのダラダラしたやりとり・つまんねーギャグは省略します。
司会の多田にうながされ、決戦場に向けてごちそうタワーの階段を駆け上る2人。ええと、コイツ何て名前だっけ?忘れた。ひしお?変換できねえ。「醤油男」といちいち書いてから「油」を消せと?めんどくせーもうエビ男でいいんじゃない。そのエビ男が階段駆け上がりながら
オレは食井家の世継ぎとして一生何不自由ない生活を送るんだー(意訳)
とか言ってます。
毎日朝夕のグルマン鍛錬なんかを強いられる生活はかなり不自由な生活だと思います。
っつーか、お前は今現在一流レストランのオーナーシェフなんだろ? ひょっとして未成年だからとかなんだかんだ理由つけられて薄給で酷使されてるんですか? もしそうだとすると、本当にひどい経営者ですね! 訴えるべきです! まったく、そんな設定をスッカリ忘れるなんて! エビ男が貧乏ってのは過去の設定だろ? 今は貧乏じゃないハズだろ? 少しくらい自分が考えた設定覚えててくれよ、なあ!
・・・あれ?一流レストランを糾弾してたつもりがいつのまにか違う人を責めてた。てへ。なんせ9ヶ月ぶりの更新だから要領忘れちゃいまして。すみません。

長い螺旋階段をのぼり、やっとの思いで第三の食卓にたどり着いた2人の視界に広がるのは・・・

「誰〜〜うるさいな ブタ肉マンスーパーファイトゲームに集中できないよ」
なんでやねん。もう「なんでやねん」としか言いようがない。しかも

「あっ・・・これはスイマセン!」
またまた炸裂! おしるこに塩方式ギャグ!! ゆでたまご先生、天才すぎる!マジで!
間違えてるのは「部屋」じゃなくて「設定」とか「存在」とかもっと根本的なところにあるんだと思います。
ところでこのシーンの2人、とても仲が良さそうに見えますね。すばらしいことです。

しかし、どう確かめてもこの部屋が「第三の食卓」であることは間違いないようなのです。
そこで2人は、おそるおそる再入室。少年お構いなしに食材とキッチンを探すことにしました。
自室を無断でウロチョロされた少年は当然不快感をあらわにします。
「ちょっと静かにしてくれよ! 今ブタ肉マンが敵の首領と対決するところなんだ」
ええと、これ料理マンガですよね。
まあいい。そんな少年のクレームを完全にスルーし、少年の身体が異常に細いことに気づいたカンロは、ゲームのやりすぎは目に悪いだの ごはんはちゃんと食べてるのかだの、田舎のオカンみたいに心配をはじめます。いや、お前もテレビゲームで夜更かししまくりなキャラ設定だろ!中年太りもじゅうぶん不健康だと思います。

・・・は!これ書きながら気づいた!そういえば・・・小学生は・・・特にダメ児童に限って自分のことを棚に上げてものを言うよ!
いつもいつも授業中ウルセー奴に限って、極稀に自分がマジメにしてる時に他の子が話したら、そいつをめちゃくちゃにけなすの。すげえ偉そうに正義漢ぶって。無自覚で。本当に対処に困る。珍走団がまれに安全運転しては一般車両に向かって「制限速度守れやゴルァ」って怒鳴っているというありえない状況を想像していただければわかりやすい感じです。
小学生DQNに見られるあれを表現しているのか! さすがゆでたまご先生! すごいよ! 奥深すぎる!

さておき、そんなカンロの問いかけに、「3度ちゃんと食べてるよ」と返す少年。すると
「うそ言っちゃいけません!」
なんかオバハン入ってきたー!誰やねん(;´Д`)
カンロくんも「わ―――!」と必要以上に驚きます。ちょっと驚きすぎなくらい。ページをめくると、

いきなり自己紹介はじめたーっ! いや、そりゃたしかに「誰やねん(;´Д`)」とは思いましたが・・・
知りたいのは名前なんかではなく、なぜ食井家の敷地内にそびえる食井家の象徴・ごちそうタワー(立入禁止)の中で日常生活を送ってるんだよ!!??ということなのですが。
そんな疑問にはもちろん ちっとも答えてくれません。
ていうか!ていうか!
ダメ代って!やせ夫って! なんて名前だよ・・・・・・うっうっ・・・
ダメ代の親出て来い!お前ら、生まれてきた自分の娘に「ダメ代」って名づけたのか? 正気か? 役所もよくそんな出生届受諾したな!
やせ夫の親出て来い!ってダメ代! お前だよ! お前は生まれてきた自分の息子に(略)
苗字が「くわない」だからって、ダジャレ感覚で名前をつけるのはヒドイと思います。イタズラにしても度が過ぎています。

まあイマサラゆで先生のネーミングセンスに怒ってもしょうがないか。続けます。
ダメ代さんの解説によると、やせ夫くんはどんな食べ物にも体が拒否反応を起こし、わずかに大丈夫な玉ネギと食パンをひとかじりするだけの食事を3食毎日続けているそうです。いや、こんなごちそうタワーなんぞにいないで病院行けよ。そもそも「やせ夫」なんて名前つけるからそんなことになるんですよ。名前というものは、わが子の幸せを願う親の思いなんかがいっぱい詰まったものであるべきだと思うのですよ。そりゃあ、「やせ夫」なんて名づけられたら痩せるってもんですよ。言霊パワーですよ。

む。また名前の話になっちゃった。話を戻します。この後、やせ夫くんの異常な偏食ぶりを心配したカンロは、牛肉がいかにすばらしい食材なのかを力説しはじめます。そうだっけ?俺はあんま詳しくないが、栄養的には豚肉も鶏肉もそんな大差は無いと思うんですが・・・まあ天才少年グルマン様がおっしゃるのだからそうなんでしょう。とにかく牛肉はすばらしいそうです。しかし超偏食家やせ夫くんの最も嫌いな食べ物は牛肉なんだそうです。はあ。とってつけたような伏線なのでとってつけたように解説しています。

ここでイキナリ、司会進行の多田タケシさんの声が天空から流れてきます。
多田「ハッハハ さしもの天才グルマンキッズのキミたちも その少年の偏食ぶりには驚いたろう」

ハッハハじゃねえよ。やせ夫くんや加内家の人にとっては深刻な問題なのに・・・。たしかに他人事かもしれませんが、本人に聞こえるように笑う神経がわかりません。
醤男「次の決戦場はどこですか?私たちは部屋を間違えたようです」
多田「安心したまえ醤男くん キミたちは部屋を間違えてはいない」
食井「とすると・・・やはりここは・・・」
多田「そのとおり グルマン・キッズ・レースが行なわれる第三の食卓だ!」
ゴゴゴゴゴ・・・揺れる床!倒れる壁!地震か!?

いったいどうなってんだ
いや、地震じゃない! 四方の壁が倒れ・・・
・・・子ども部屋がキッチン大魔境に早変わりだーっ! ウオォーッ! あの、俺 帰っていいか? 客がいっぱいいるよ?いつのまに?本当に魔境だよ・・・魔境にも程がある。ゲゲゲの鬼太郎妖怪大魔境なんか コレに比べたら魔境のうちに入らない。

そしてなんと、第三の食卓の最終決戦の課題は、
 “この極度の偏食少年加内やせ夫くんに大嫌いな牛肉を腹いっぱい食べさせること” だったのです。
名づけて「やせ夫くん偏食直し試し」
いや、伏線とか露骨すぎだから。もうちょっとさりげなく!ネ?
ところで、加内家の家庭の事情とかプライバシーとかやせ夫くんの人権とか思いっきり蹂躙されてる気がするのですが、そのあたりは食井家の金満パワーでスカッと解決といったところでしょうか。

こんなことになってもテレビゲームを黙々と続けるやせ夫くん。理由は二つ考えられます。
一つ目の可能性。彼はスゴイ大物である。
二つ目の可能性。それほどまでにブタ肉マンスーパーファイトゲームとやらは面白い。
その疑問を解明するため、われわれ編集部が命がけで入手したブタ肉マンスーパーファイトゲームの貴重なゲーム画面を徹底検証したい。
ついに 敵の首領とたいけつだ! 衝撃のゲームオーバー画面 もちろんフルボイスだぜ! 貴重なポスターも入手したぞ!

・・・前者だな。
ぜひブロッケンシニア先生にはマッスルファイトにて「ブタ肉マン」や「敵の首領」を作ってもらいたいなあ。
ごめんなさいウソです。

話を戻します。
この やせ夫くんに牛肉を食わせる、という課題を聞いて「グムー」と難しい表情を見せる茶屋料理長。さすがの彼も、この難関に緊張の色を隠せません。
そんな醤男とは対照的に、余裕の大笑いをかますカンロ。
「決勝の課題がこんなに簡単だとは思わなかったから」とかほざいています。
さらに、「そんなことならレースの課題にしなくてもボクがやせ夫くんの喜ぶ牛肉料理を作ってあげますよ!」
とか言い出し、誰の返事も聞かずに「レースとは関係なしに」勝手に料理を作りはじめます。
ちょっと待てよ! 誰か止めろよ!
なんだか高そうな名前のソースとかを使って作った
カンロ特製サーロイン・ソース天ぷらは、展開上予想通り、やせ夫くんに一口食っただけでゲロゲロ吐かれてしまいました(笑)
牛肉の臭いは完全に消す工夫をしたのに・・・ガクリとヒザを落とすカンロ。せせら笑う醤男。
どうやらやせ夫くんの牛肉嫌いの理由は、匂いではなかったそうなのです。
しかしそんなことはどうでもいい。
カンロくんはやり口が汚すぎると思います。要するに第三の試練に失敗しといて「今のナシ」って事じゃねえかよ!そんなのありかよ!
「どうかねカンロくん この決勝のルールがどんなに厳しく過酷なものかがわかったかね!」ともっともらしい事をほざく多田。そんなヌルい事言ってないでとっとと食井を失格にしろ。
カンロがガッカリしてるのを見るのは確かに愉快なんだが・・・
このド汚い予行演習について全員が完全にスルーしてるのが腑に落ちないまま、次回(最終回)に続きます。

やせ夫くんが牛肉大嫌いと判明した時の場面。
料理長のトンチキな発言はさておき、背後のポスターに注目してください。
そうです。真ん中のヤムチャもどき
ゆでたまご先生はこのグルマンくんの前に、少年ガンガンで「ライオンハート」という作品を連載しておられました。その時の絵柄が、ちょうどこんな感じだったのです。下手なドラゴンボールの同人誌みたいな。恥も外聞も ないぜ!

ここまで(↓)露骨にDB風なのはクロスハンターの次にすごいです。

うるせーっ!この ばかやろー!(ばちこーん)

この16年間に、様々な雑誌に7本の連載漫画を発表、完結させてきましたが、ラストシーンがバッチリ決まったなと思える作品は僅かしかなく、この「ライオンハート」はラストがうまく決まった一本です。(ライオンハート5巻・巻頭作者コメントより抜粋)
( ゜д゜)ポカーン・・・・・・露骨に絵柄までパクってる作品でこんなことが言えるヤツらの面の皮の厚さは一体どうなってんだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一応打ち切り漫画家である自覚はあるんだなあ(笑)
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