穂高の夏
家族で山に登り始めてから10回目の夏が来た。 登り始めた頃には、保育園だったToshiは中学3年生、Hiroは高校2年である。 10年目の夏は、思い出の穂高を存分に楽しむ夏。 4つの3000m峰を越える難ルート 穂高には、いくつものいい事があった。 |
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8/14:上高地〜明神〜徳沢〜横尾〜涸沢 | |
8/15:涸沢〜北穂南稜〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘 | |
8/16:穂高岳山荘〜奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳〜岳沢〜上高地 | |
8/17:上高地〜白骨温泉〜自宅 |
8/14 上高地〜明神〜徳沢〜横尾〜涸沢 |
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東海北陸道から高山へ、平湯から安房峠を越える。 中の湯をしばらく下れば沢渡である。 沢渡にWISHをとめて、朝1番のタクシーに乗り込む。 上高地までは30分、4000円の道のりである。 午前5時20分上高地に着く。 登山届けをまじめに提出し、今回はさらに山岳保険に加入する。 穂高の岩稜を歩く今回のコース。 まさかとは思うが、念には念である! 無駄な出費になることを願い。河童橋に向かう。 河童橋に家族を待たせ、下山時の荷物を最終日の宿に預ける。 10年目にして初めて上高地に宿をとる。この宿は知り合いのお友達が営んでおられる宿だ。 挨拶もそこそこに河童橋に戻る。 靴紐を締めなおし、涸沢に向かって歩き出す。 Project Y 2007 憧れの穂高へ歩き出す。 |
上高地から明神までは40分、徳沢までは90分。快調に木立の中の道を歩いてゆく。8年前は明神まで90分、徳沢までは3時間かかって到着していた。8年の間に半分の時間で歩けるようになった。 とにかく、前を行く人は抜いてゆく。 街道歩きで鍛えた足!平地は強いぞ! かつてないハイペース!でもオーバーペースじゃない。 快調に歩き続けて、横尾山荘8時30分に到着! |
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横尾山荘から涸沢目指して歩き出す。「もしかしたら、そのまま北穂まで一気に…」なんてことをひそかに考えながら、まずは本谷まで歩く。 ここからは、登山道、徐々に傾斜がきつくなる。 木々の間から真夏の日差しが照りつける。 ♪雲はわき光あふれて〜 口ずさむ歌はなぜか、夏の甲子園の歌なのである。 屏風岩を眺めながら、もう一汗かけば本谷だ。 |
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一汗も二汗もかいた頃午前10時、本谷に到着! 涸沢まであと2時間の休憩ポイントである。 沢の水が冷たい!みかんの缶詰をぶち込んで冷やす! ついでにフルーチェも冷やす。 さて、昼飯だ!ラーメン3丁!(デザート付きで) 本谷から先涸沢までは一気に傾斜が急になる。 ジグザグの急坂をエッホエッホと高度を稼いでゆく。 照りつける夏の太陽!でも甲子園の高校球児の比ではない。 ♪雲はわき、光あふれて などと歌ってはみても、やっぱり暑いものは暑い! 登っては汗を拭き、登っては水を飲み、ようやくSガレを過ぎる。 沢沿いにヒュッテそして穂高が見える。 7年ぶりの涸沢、そして穂高だ! 我が家にとって3度目の夏の涸沢。 涸沢小屋への分岐をヒュッテに向けて雪渓を横切れば まもなく涸沢ヒュッテだ。 緩やかなようできつーい登り、 本谷から歩くこと2時間、午後1時、ようやく涸沢ヒュッテに到着! 7年前にくらべて2時間30分早くなった。 さて、ビールだ!おでんだ! 涸沢ヒュッテの生ビールさすが店舗限定美味かった! |
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7年ぶりの涸沢。仰ぎ見る穂高連峰。そして展望テラスの賑わい。何もかもがあの頃のままである。穂高は神々しく、集う人々は明るく、 そして我が家はあたりまえのように毎年夏山に登っている。 そんなあたりまえに感謝しながら夜空を仰ぐ。 星が飛んでゆく。 ♪流れる星は、今がきれいで ただそれだけに悲しくて 流れる星は、かすかに消える 思い出なんか 残さないで あぁーあ 君の欲しいものは何ですか 僕の欲しかったものは 何ですか 「流星」 by吉田拓郎 2007年夏、今年も至福の夜を過ごしている。 |
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8/15、涸沢ヒュッテ〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘へ |