ハリー・ポッターの世界

 

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著者の紹介 本の背表紙から)
1965年生まれ。英国ウエールズ地方で育つ。小さい時から書くことが好きで、5歳の時最初の物語を書いた。エクスター大学に入学。フランス語と古典を専攻。最愛の母親が1990年に死亡した後、ポルトガルで英語教師になり、ジャーナリストと結婚。女児出産、離婚の後、スコットランドに移った。現在エンディングバラに住む。
 シングルマザーで、押さない子供を抱え、生活保護を受けながら、コーヒー店の片隅でたった1杯のコーヒーを注文し、子供が寝ている間に書いた処女作が、『ハリー・ポッターと賢者の石』7巻シリーズの第一作目である。
 1997年6月に英国で出版され、瞬く間にベストセラーとなり、スマーティーズ賞をはじめ世界中の賞を総なめにした。
第一巻
J.Kローリング作  松岡佑子訳 静山社 1999年12月8日初版発行 462ページ ¥1,900円+税


 

第1巻の主な登場人物
(本の宣伝文から)

はじめに
 
今や世界的な現象となっている『ハりー・ポッター現象』をどうみていくか。世界的によく読まれ、受け入れられているには、当然それなりの根拠が、物語の中にも、世の中のあり方の中にもある、という立場で、思うことを綴って、楽しんでいきたいという企画です。
 私の感想としては、児童文学というよりも、物語の世界に没頭することで親も子どもも楽しめる『エンターメント』読み物として、非常に優れた作品と思っています。何よりも、目の前で登場人物が息しながら本当に動き回ってるように一緒にハラハラする表現の豊かさがあります。物語の視覚性。臨場感。魔法の学校の世界という、架空の世界であればこその想像性と夢があります。
 そうした世界を一緒に楽しみましょう。

職場新聞のコラムで取り上げました

庁内ニュースに載った職員厚生会が購入した新着図書の中に『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』がありました。なかなかお目が高い▼活字の大きなルビ付きの四六〇頁もある分厚い本を電車の中で広げると、回りの注目を浴びますが、物語の魅力が勝って夢中になります。何が面白いのか。ずばり親も子も楽しめるファンタジーのイメージの豊かさだと思う。登場人物の顔・匂い・声・色・動きが目の前で本当に展開されているように浮かんできます。作者J・K・ローリングさんはイギリス生まれで三五才のシングル・マザー。彼女が最初に書き終えたのが第七巻の最終章だったとか、着想から執筆まで五年を費やした地道な調査が元になっているとか、一九九七年に出版された第一巻は一杯のコーヒーの注文で幼い子供が眠っている間コーヒー店の片隅で書き続けたとかのエピソードは伝説化しています▼快調のハリー・ポッター・シリーズですが、日本では二巻まで翻訳されています。本国イギリスでは四巻目が発売されて瞬く間のベストセラー、今や二八カ国語に訳され一四〇カ国で読者を持っています。▼「ハリー・ポッター」の名前くらい覚えておくと子どもと会話できます(M)2000.10.23掲載

本を購入すると『ふくろう通信 号外』(Harry Potter Owlpost)がついてます

 そのNO.1では、登場人物の紹介(キャラクター解説)と物語の中で使用される独特の言葉の説明(魔法の世界言語の解説)がなされています。本文を読むのに大変に役に立ちます。
 書籍を買ってその中にその書籍に関する案内文が折り込まれていた、という経験は初めてです。大変な心遣いだと思う。この号外が7号まで集まったとき、楽しいスクラップになること間違いなしです。

 -解説例「ふくろう便」-
 魔法界では伝書鳩ならぬ伝書ふくろうが活躍する。新聞も配達する。ハリーは11歳の誕生日お祝いに真っ白なふくろうを買ってもらった。名前をヘドウィグとつけた。「ふくろうを送ってください」とか「ふくろうにてお知らせ下さい」という使い方をする。友の会ではお互いにe-mailではなくe-owlを送ることにした。
 という具合いです。よくわかります。

 この号外は『ハリー・ポッター友の会有志』というところが出しています。ファン倶楽部といったところでしょうか。ホームページでも活躍しています。


非オフィシャルホームページがあります

 上記の友の会有志(正式にはゴンタ&ハリー・ポッター友の会学校webスタッフ)が作成しているホームページがあります。http://www.harrypotterfan.net/hogwarts.html です。一度覗いてみるのも有益です。

ハリー・ポッター
主人公。11歳。魔法学校1年生。緑の目に黒髪、そして額に稲妻型の傷。邪悪な力との運命の対決に打ち勝って行く。

アルバス・ダンブルドア
ホグワーツ魔法学校校長。銀色の長いひげに半月メガネ。魔法使いとしても教育者としても偉大な人物だが、茶目っ気たっぷり。

ミネルバ・マクゴナガル
魔法学校副校長。黒髪の背の高い魔女。変身術の先生。厳格で理知的。

ルビウス・ハグリッド
森の番人。やさしい。ぶきっちょな大男。猫以外のあらゆる生き物をこよなく愛する。

ロン・ウイズリー
ハリーの親友。赤毛でのっぽ。大家族の末息子。兄たちが優秀なので、ひけめを感じている。

ハーマイオニー・ゲレンジャー
マグル(人間)の子なのに、魔法学校の優等生。ハリーやロンと仲良し3人組で活躍。

セブルス・スネイプ
魔法薬の先生。なぜかハリーを憎んでいる。

ダーズリー一家
ハリーの叔母さん一家。俗人、凡人で魔法を理解しない。バーノンおじさん、ペチュニアおばさん、ダドリーの3人が、ハリーをやっかい者扱いする。

ヴォルデモート(例の「あの人」
最強の闇の魔法使い。多くの魔法使いや魔女を殺したが、なぜかハリーにだけは邪悪な呪いが効かなかった。

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』 の人物構成

 〇ハリー・ポッター [主人公]
                   ☆ダーズリー一家 [叔母さん一家]
                               〇バーノンおじさん 〇ペチュニアおばさん 〇息子のダドリー

                   ☆ホグワーツ校   [ハリー・ポッターの入学する魔法学校]
                               〇アルバス・ダンブルドア  [校長]
                               〇ミネルバ・マクゴナガル  [副校長]
                               〇セブルス・スネイプ        [魔法薬の先生]
                               〇フリットウィック先生       [妖精の魔法を教える]
                               〇マダム・フーチ             [箒飛行術の先生]
                               〇フィレル教授               [防衛術の先生]
                               〇マダム・ボンフリー        [校医]
                               〇アーガス・フィルチ    [学校の管理人]

                   ☆学校の友だち   〇ロン・ウイーズリー       [親友]
                               〇ハーマイオニー・グレンジャー[魔法学校の優等生
.友人]
                               〇ドラコ・マルフォイ        [ポッターをライバル視している]
                               〇ネビル・ロングボトム      [ドジが多い] 

                   ☆森の番人     〇ルビウス・ハグリッド  


最新情報

★今、イギリスで映画化が進められています。
 この12月1日には『ハリーポッターと賢者の石』が封切りされます。このみるからに画像的な原作がどこまで映像化されるか、というのが楽しみです。既に、映画の予告編として、新作ビデオで流れたりしています。ハリーポッターがちょっと丸顔過ぎるとか、我が家にもいろいろ意見はでていますが、とにかく、映画鑑賞が今から楽しみです。
(2001.8.21記)

★12月15日(土)に封切りされた『ハリーポッターと賢者の石』を早速見てきました。

(映画の主な登場人物)
●ハリーポッター(主人公)●ロン・ウイーズリー(ハリーの親友)●ハーマイオニー・グレンジャー(優等生・ハリーの親友)●ドラコ・マルフォイ(ハリーのライバル)●バーノン・ダーズリー(ハリーのおじ)●ペチュニア・ダーズリー(ハリーの母の妹)●ダドリー・ダーズリー(いとこ・意地悪)
●アルバス・ダンブルドア(ホグワーツ魔法魔術学校の校長)●ミネルバ・マクゴナガル(副校長)●セブルス・スネイプ(寮監)●クュレル(先生)●マダム・フーチ(先生)ルビウス・ハグリッド(森の番人)

(感想)
 原作は「賢者の石」一巻だけ、となっていますが、その1巻の中は沢山のエピソードで埋められているため、映画化に当たって、どのエピソードを選択して、どれを落とすか、というのが重要になります。映画とはいえ、できるだけ原作に忠実であろうとしています。従って、典型的な画面として生えるところが多くて、ハリーの心情や心の動きなど静の部分はどうしても、カットされています。その結果、画面展開が早くて、原作を知らない人はどうしてそうした展開になっていくのか、という必然性が余り納得できないまま、どんどん先へ進んでいってしまう、という印象をもつのではないか、と感じました。

 一緒に見た配偶者の意見では、試合のシーンだけは映像が勝ってとても分かりやすく試合をしてくれた。英語が非常に分かりやすく発音されていて、典型的な英語だった、原作を知らないとよく分からないと思うのでは。 

 画面がいくつで構成されていたか、@ダーズリー家の中A動物園(ハリーとヘビが話する)B11歳になって手紙がくるCハグリッドが尋ねてくるDロンドンへ買い物に出かけるEロンドンの9・3/4ホームF列車の中でロン・ハーマイオニーと会うGホグワーツ校到着H全校生徒の前で寮を決めるI廊下・動く階段・授業風景J箒の授業Kクリケットのそら飛ぶ試合L3階を探検……。次々と画面が浮いてきます。
 映画自体の評価は後ほど、コラムで取り上げようと思っています。
(2001.12.16記)

職場新聞のコラムで取り上げました(2001.12.19)

映画『ハリーポッターと賢者の石』が封切られています。満員の観客に混じって早速観賞しました。以下は私的感想です▼原作の文字を目で追っていく時に味わうことのできるこの作品独特の表情・匂い・声・色・動き・味は本当に強烈です。それが映像によってどこまで表現されているかを注目して見ました。全体としては少年の冒険ファンタジー映画として楽しく気軽に見ることができました。ただ原作を知らないとストーリー展開の早さに戸惑うのではとの感想も持ちました。原作は世界中で読まれ愛されています。その映画化ですから、原作に忠実であろうとするのは同然の成り行きです。そこで盛り沢山のエピソードが埋まっている原作の中から、出来るだけ沢山の事件を拾って二時間半の長さに詰めようとしています。従って物語の連続性よりもドラマティック性が重視されています▼ もう一点は、映像の力が原作を活かしている場面も多くあったこと。例えば空中クリケットのようなスポーツ「クリディッチ」の寮対抗戦はリアルでよく分かりました。魔法界チェスの迫力はさすがでした▼魔法界という子どもがワクワクする世界での物語。七巻完結までブームは収まりそうもありません(M)  2001.12.19掲載

 
   

作品概要  2002年 英映画 101分 監督 クリスコロンバス  出演 ダニエル・ラドクリフ ケネス・プラナー アラン・リックマン 他
2002.11.23
観賞

 

映画ハリーポッターと秘密の部屋 
 原作に忠実に描きながら、原作を知らない人でも十分に楽しめるように作成してある映画で、1よりも落ち着きがあって、安心して楽しめる気がしました。新しいキャラクターとして、妖精ドビーや、根っこのマンドレーク、ローークハート先生などが登場しています。

 家族3名で観賞。土曜日でしたが、9割くらいの入りでした。
 この年末はハリーポッタ-旋風で、全国のスクリーンを圧倒しているようです。勝ち馬に乗る映画館になりたいということでしょう。その一方で『たそがれ清衛」が朝10時40分から一回のみの上映と、圧迫されているのは何とも残念です。見たくとも見れない。

 推薦度  ★★★☆☆
 

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