福井県神子漁港
 2003年 9月26日(金): 旧暦 9/ 1
  16:00〜23:30  : 投げ・アコウ狙い 
 2003年 9月27日(土): 旧暦 9/ 2
   6:00〜13:30  : 紀州釣り 

**釣行記**
 金曜日夜勤明け、土日休日。天気良好で暑からず寒からずとくりゃ行く
しかないでしょ日本海!!!今回は紀州釣りをメインに夜釣りはアコウの
豪華二本立て。行き先は定番「神子漁港」のワンパターンモード。

 昼頃に出発。エサを仕入れて4時頃に漁港着。まずは前回キスの釣れた
ポイントで投げ釣り、柳に下にドジョウは居らずマハタ(25Cm)が釣
れただけ。

 久々のマハタです。

 日暮れどき、オキアミエサで3匹のコアジを仕入れ夜釣り突入。仕掛け
はアオイソメをエサのイカダ竿を使ったヘチ釣り2本とコアジをエサにし
たノマセ仕掛け1本、ランタンを点灯しビール片手にの〜んびり・・・

 数匹ゴンズイが釣れたところで、ジジッというリールの逆転音。パシッ
と合わせると竿が満月で完全根掛かり・・・なんでやねん

 その後しばらくアタリが遠のき、次のアタリで待望のアコウ。ところが
釣り上げたアコウの口からハリスが2本。外して見るとさっきの根掛かり
時のハリで、よっぽど運のないヤツ・・・。
(こんな経験は初めて)

アコウ(キジハタ)

 1匹釣れて、さぁこれからと思うも、金曜日。アオリイカを狙って次々
と釣り人がやってくる。最悪は10人ほどのエギ釣り団体で一人が大きな
声で仲間の釣りを次々レクチャーしていく。

 当然アタリはパッタリやろと思っていたら、竿が一気に引き込まれ音で
は動じないガシラが釣れる。

 これまた久々の良型ガシラ・・・

それを見ていたレクチャー師
「背びれ、気ぃつけて下さいねー、弱いけど毒あるそーですから・・・」
って、{ほんなもん、今まで何回も刺されて知っとるワイ!!}と、ココ
ロで叫びながら
「えっ、そうなんですかぁ〜〜〜」と答えておく。

「じゃ、場所かえましょかぁ〜〜」
と、エギング集団が移動していき静けさがもどると、ポツポツとゴンズイ
が釣れ出すが釣果にはならず23時にエサ切れで納竿。

 駐車場に戻りランタンの明かりで夜食を食べていると
「ここ、明るいから電話させて貰っていいかな?」
と、年配のオヤジが携帯片手にやってくる。
「はぁ、いいですよ・・・」
年配のオヤジは携帯のボタンを押しながらマゴマゴ
「いやぁ〜、掛け方がよう解らんでね・・・」
何とかつながり、奥さんに到着の報告

「いや、大病してやっと釣りにこれてね・・・」
聞くと、胃癌になり手術したが肺に転移し抗癌剤と放射線治療で、やっと
容態が安定したので、医者の許可を貰って来たとのこと。狙いはアジとア
オリイカで、「頑張りますワ」と波止に向かっていく。

 そのあとは夜勤明けでグッスリ眠り、翌朝5時過ぎに漁港のサイレンで
目覚める。空いているポイントに道具を運び、紀州釣りの用意をしている
と、昨日のオヤジがやってきて
オ「昨日はアジが100匹位だけで、アオリイカは3回アタリあったけど
  全部ばらしてしもうた・・・もう、帰りますワ」
P「一睡もせんと、釣りしとったん?」
オ「うん・・・」
P「元気やなぁ〜」
オ「やっぱり、海はええなぁ〜」
オヤジは、帽子を取り抗癌剤で薄くなった頭を掻きながらポツリ。
P「気ぃつけて帰りやぁ〜」
オ「ありがとう、あんたも達者でな・・・」

そのあとの紀州釣りは風に翻弄され、ベラ数匹でありました。