トルクスというのは、米国で開発されたネジの規格。トルクスネジは最近では、国産車でも多く使用されている。
トルクスという名称は登録商標のため、メーカーによっては、 「ヘックスローブ」ともいう。
先端部形状は、六角(ヘキサゴン)に似ているが、全く別もので代用できない。トルクスは、6つの星型の突起で構成されいる。
六角や六角穴付きネジは線接触だが、トルクスは、完全に面でボルトと工具が接触するので、無理なくトルクを伝達できる。
+字ネジは締め付ける時、ドライバー刃先が傾斜しているので、浮き上がってくる「カムアウト現象」を起こすが、トルクスはこの現象がほとんどなく、回転トルクが無駄なく伝えられる。
トルクスネジの中央部に丸型の突起物があるものは、「いじり止めトルクス」といい、これ用の工具が必要。(上写真のものがこれ)
あまり一般の人に開けてほしくない部分に使われているケースが多い。
さらにトルクスネジには、ボルトの頭が星型に凹んでいるというT型と、 逆にボルトの頭が星型に凸になっているE型の2種類がある。サイ ズ表示は「T40」、「E10」など。
トルクスレンチといっても、ソケットタイプ、ドライバータイプなどがある。ソケットタイプは通常のラチェットハンドル等と組み合わせて使え、汎用性がある。
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