スーパークイックロック

標準仕様のオールクラッチ

 リトルボート社製スーパーロック。軽量で頑強、じつに上手く出来ている。
 オールとはノブスターをセットしたM8のボルトナットで取付けられる、画像は外した状態です。これをボート本体側のサドル穴に投入し、R形ピン(画像最下部のピン)で抜け止めをして組み立てる仕様になっている。
 オールとオールクラッチは取外す必要は無いのですが、ボ−ト側のサドルとオールクラッチは都度に組立分解する事になるのですが、このR形ピンを指で抜き差しする作業は能率が悪くて又、外したピンを紛失する可能性も有る。
 そこでワンタッチで楽に早く組立、分解出来ないものか考えてみる事に。
 画像中央部の白色カーラーは標準仕様ではなく、ビビリ止めの為に挿入されています、次項参照。

振動音防止策

 エンジンの振動に依る騒音対策にオールクラッチ側とサドル側、それぞれに図の様なカーラー(ブッシュ?)をポリプロピレン樹脂製の物を旋盤で挽き出してセットしてみました。
 それぞれ容易に外れてしまわない様に、はめ合い寸法公差は圧入としました。さらにサドル下側(出口側)は抜け止めにゴム製のOリングも挿入しています。
 これでクラッチ側とサドル側の硬いステンレス鋼どうしで擦れ合う事は無くなり振動音防止効果は良好、動きも滑らかです。

クイックロック化

 スーパーロックをスーパークイックロック化する為の部品類が左側で、右側は組立てた状態の物、コイルスプリングの力で2枚の引掛け形の板を開放させる方式を適用。
構造は少々複雑、金属部は全てステンレス製だけど錆びると動かなくならないか心配は残る。

完成!

 オールクラッチに組み付けた状態、動作は良好だが、少々デリケート、でも苦労して手作りしたパーツだから大切に使用しま〜す。

 受けサドルから抜取る時は指で先端を摘むだけ、これでボートの組立て分解の時間は5秒短縮、間違い無し!!