オーバースライダー V3

ヴォクシー用のカートップツール

 長い間、軽トラック(ホンダアクティー)で頑張って来ましたが日本海方面への遠征の際、やはり高速道路での走行には限界を感じた為にヴォクシー用のオーバースライダーを手造りしました。
 問題はこの車、ヴォクシーにはボートの様な重量物を搭載出来る様なルーフキャリヤの取り付けは出来ない設計と成っています、もちろん都合の良いレインガターも無い!
・・・・クレーンの事も有るし・・・・ルーフに穴を開けてUボルトを取り付けちゃいました!
 お車の査定額は激落まちがいなし!おまけに、フロント樹脂バンパーもクレーン用に大穴が!・・・ナンバープレートで目隠しされちゃっています、しかし車検にだけは通る程度にしておいてやろう。

01 前方から

  全て市販素材を加工しました、とは言え、専用の工作機械は必要と成ります(切断機、ハンドドリル、ボール盤、旋盤、研磨機、サンダー、溶接機、他)後は努力か?
 トヨタ ヴォクシーへのカートップ状態、前方からのイメージです、ボートは車両のセンターより75ミリだけ左側にズレています・・・言われなければ分らない程度ですが・・・わけは後に記載致します。

02 右前方から

 ボートのラッシングはベルト荷締機とスナップフック(ナス形カン)を使って、車両とボートのUボルトにフッキングして締め付け、踏み台に登るらなくても高層積載のボートを固定出来ます。

03 右側面から

 ボートの全長は3.2メーター、ルーフキャリヤ(ボートホルダー)の幅は1・5メーター、これは安定して車載する為の理想のスパンかも。

04 右側後方から

 ヴォクシーのルーフにはステンレスUボルトM8×20Aの穴が合計16ヶ所!、キャリヤベースが4ヶ所(アルミフラットバー8×40)、2本のスライダーレール(アルミ角パイプ40×60×3tと、アルミアングル40×40×3t)で構成、ボートホルダーはSPF2×4材とイレクターパイプとイレクター樹脂継手。

05 左側後方から

 ヴォクシーのリヤーハッチを開けられる様にボートのスーパードーリーも跳ね上げ可能の軸ピン設定。

06 左側面後から

 ラッシング用ベルトの擦れ部分にはプロテクター(画像青色の筒状の物)が必要。

07 左側面前から

 ベルト荷締め機ラチェット部はバタつき防止。

08 ホルダーフック部

 伸縮ハンドル固定用のアームフックを解除した所。

09 ハンドル部

 伸縮ハンドルをロックさせる方式も進化、手のアルミパイプ内部にスプリングを仕込みローラーポストにはめ込む仕様、クイック操作でスライダーをロック/アンロック出来る。

10 伸縮ハンドル勘合部

 振り出し式のスライダーハンドルを引き出した状態、V2と仕様は同じ、画像はヴォクシーですがスライダー(ボートホルダー)部は取り外し式、軽トラ(アクティートラック)と同じ物で共用出来ます。

11 伸縮ハンドル前側

 伸縮ハンドル、アルミパイプ35×3t(内径29)とイレクターパイプ塩ビ樹脂コーティングの外径27.5をピストン運動、アルミ対エンビの摩擦は滑らか。

12 ロックピン

 スライダーのロックピン、スライダーを押し込んだ時のエンドストップとボートが無い時の跳ね上がり防止用。

13 プルスライド-ダウン

 スライダーを引き出してハンドルを接地した状態、ホルダーはレール側ローラー軸に引っかかっているだけです。
 ボートの巾は150cmSPF材スライドホルダーの巾(長さ)は165cmとしています、これはアクティー(軽トラ)とヴォクシーとのルーフ高低差分です、ルーフが高い分量ホルダーを長くして接地高さ(ボートフックの高さ)を低い位置をキープしました、ボートをホルダーにフォール(側転)させる作業は従来道理楽ですが、ハンドルを接地状態から引上げスライドインの作業が当然に重くなる。

14 フォールダウン

 ボートのドーリー軸ピンを差し替えタイヤを陸移動仕様にしたらボート降ろし作業終了、洗艇するならこの姿勢の方が楽かも。

15 V3の改良版

 2016年03月、ハイルーフ車ヴォクシー用のオーバースライダーの難点を改善する為、ホルダーを改良しました。
ホルダーの長さは155cm、穴加工で軽量化、25mm巾ベルトのラチェット式ラッシングを利用して200mmリフトアップさせる作戦、アルミアングル型材で下側ボートフックをスライド出来る構造にしてみました。
ボートフックを最下位置でボートをフォール(側転)して画像の状態にして前後片側順ラチェットでボートをリフトアップさせます、逆にラチェットを解放(降ろす)操作には注意(コツ)が必要となります。

16 V3の改良版

 ボートの重量が約70Kg、ホルダーが約8Kg画像この位置からハンドルをリフトアップしてスライドイン(カートップ)させるのは非常に重いですが、たったの20cmリフトアップさせるとテコの原理、別物の様に軽く成ります。

17 V3の改良版

 フックがこの位置まで下がるとボートを側転させる作業は楽です、ドーリータイヤが支点と成ってくれる為か体感する重量はボート重量の半分以下。