【自分のオナラで死んだ女】

「出物はれもの所かまわず」というが、オナラを笑う者はオナラに泣く、
ともいっておきたい。日本史をひもとくと、長日久元年(1040年)、藤原義
忠という人物は、宮中でオナラをしてしまったがために、非情にも鳥流し
の刑になっている。
ヨーロッパにも、気の毒な例はある。フランスのマリー・ボンジョンさん
は、敬虔なカトリックで、毎日曜日にはかならず教会に通っていた。とこ
ろが、そんな彼女を神は見捨てた。教会のミサといえば、厳粛そのもの。
おしゃべりは厳禁、せきやくしゃみも嫌われる。そんなシーンとしたミサ
の途中で、マリーさんは、うっかりオナラをしてしまった。それも、かな
り大きな音のオナラで、みんなが「誰だ」「誰だ」といわんばかり、音の
したほうをみる。
おまけに、その日の朝にニンニクのたっぷり入った料理を食べたせいなの
か、とんでもない臭いが、教会じゅうにただよってしまった。あまりのは
ずかしさに耐えきれず、胸の鼓動はドキドキと高まり、そのあげく心臓マ
ヒ。その場で倒れ、神のもとへと旅立ってしまたのである。