ならまち ギヤラリーたちばなでは、12月11日(土)から26日(日)まで「京の陶 小野空女、守崎正洋二人展」を開催いたします。
京のみやこで培われた伝統の力に、現代感覚をいかした作品を出展いたします。
空女さんは、熟練の細描をいかした絢爛、また華麗な薩摩手*の作品を中心に提示、
守崎さんは、伝統的な天目釉、辰砂などの釉薬を駆使するとともに、これまでにない斬新な釉薬によるうつわを提案して、現代陶磁器の色とかたちを見せてくれます。
茶碗、花生けなどの茶道具や酒のうつわから、普段使いのカップ&ソーサー、そば猪口、飯碗に至るまで、そばに置いて飾りたい、使いたいうつわの数々です。
* 薩摩手:小野空女創始の、磁器の上に展開する細描金襴手、錦手のうつわの「華薩摩」、伝統的な陶器の上に描かれる「京薩摩」。特に磁器への細描は、陶器に比して困難とされる。
作家略歴:
・小野 空女(くうにょ):
1955 京都生まれ
清水焼窯元にて染付絵付に約二十年たずさわる。
2000 陶芸作家活動を開始、赤絵細描や京薩摩にあこがれ、上絵付の色絵細描の作品を手がける。
※ 数少ない「薩摩手」を継承、発展させている
細描上絵付けの名手
・守崎 正洋(もりさき まさひろ):
1971 京都生まれ
1999 京都伝統工芸専門校(現 大学校)陶芸本科修了
大覚寺陶房にて和泉良法氏に師事
2003 京都市工業試験場陶磁器コース専修科修了
京都、嵯峨野にて独立、開窯
2004 伝統産業「京の若手職人」海外派遣事業でイタリアへ2005 めし碗グランプリ展入選
2008 朝日現代クラフト展入選
※ 天目釉、辰砂など伝統的な釉薬また
新規な釉薬を開発して現代的造形の作品を送り出す。
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