あなたは小又川バンガローをご存知ですか?
場所 和歌山県龍神村小又川
龍神温泉元湯を少し南へ、そこから東へ(十津川方面)車や単車で約5分
管理 中平さん (小又川在住) TEL 0739-79-0134
そもそもこことの出会いは、和歌山の林道を走り出した頃(今から約17〜18年前)に、
当時大阪に住んでいた私が現地でのベースキャンプ代わりになるキャンプ場を探した事に始まります。
バイク雑誌か何かに紹介されていたのを見て、ふらりとソロツーリングのときに訪れました。
この頃は管理人は久保さんという方でした。
電話すると「現地のちょっと手前に家がありますから、寄って下さい」とのこと。 はあ、現地には誰もいないんだ・・・
行って見ると、道路沿いの駐車場から、20M〜30M下にキャンプサイトとバンガローが約10棟。
更に20M〜30M下に日高川支流の小又川が流れています。
私はここが結構気に入ってしまいました。
理由としては@キャンプサイトに車が入ってこれない。だから静か。 この不便さが良さを守ることになっている。
A人口的なものが必要最小限。 炊事場とトイレだけ。 販売機も何もなし。 それがいいのだ。
B川がきれい。 アマゴが泳ぐ川にボーっと足をつけるなんて、とても贅沢。
Cキャンプ場側は植林された杉林だが、向こう側は人を寄せ付けない山の斜面になっていて
手付かずの広葉樹林が広がっている。
いまや、和歌山でもネイティブな広葉樹林はなかなかないのです。(それぐらい植林が進んでいる)
D星がきれい 周りに電気の明かり何もなし。落ちてきそうな星の量。
E温泉まで近い。 (やっぱり龍神といえばこれ)
F四方が山に囲われている。
上の道は和歌山でも有名な3ケタ酷道425である。 まあめったに車が通らない。
釣り人か現地の人か、地図だけみて十津川へ抜けようと安易な判断をした県外ナンバー車ぐらい。
しかし静かである。こんなに静かで良いのか? うん 良い!
世間にキャンプ場数多くあれど、これだけ良い意味で「ひなびた」ムードをかもし出しているところはなかなかないであろう。
なんと斜面には苔がむしているのである。
それから、私はここへ何度となく訪れました。単車で来たときはここに泊まりの装備をぜんぷ降ろして、
身軽になって龍神から当時は放射状に広がっていた無舗装の林道を爆走!
いまやそれらの林道はかなり舗装されてしまいました。
車で来るときは子供や家族をつれて、または職場の仲間と、あるいは友人と・・・
川まで降りればこんな景色 向こう岸の山は手付かずです。
「天国への階段」てか?
この階段が車と(めんどくさがりやの)人間を近づけないバリアーになってる
この階段がここの不便さでもあるが良さを守ることになってます。
初期にはこの階段も無く、土の斜面でした。
ちなみに2輪車なら装備を積んだまま上がり降りできます。
当然 アマゴの棲む川。 きれいにしましょう。
増水してなければ、浅いので子供も安心。
右が炊事場、真ん中の合掌造りみたいなのがバンガロー 左トイレ
こんな感じでテントを2張り設営しました。 左下に川が展開します
大人用と子供用って感じです。
ビールも冷たい水に浸かって気持ちよさそう。
今年2004年8月 友人親子と久々にここへ来ました。父親2名娘2名のダブルデート。
また来てみたいと思ったのはちょっと気になる情報がNET上にUPされてて、
それは「小又川バンガロー閉鎖の危機」を予感させるものだったからです。
http://www.agara.co.jp/DAILY/20030509/20030509_002.html
やっぱりな というのが正直なところ。来るときが来たか・・・
時代の流れは完全にオートキャンプ主体になり、キャンプサイトに車を突っ込み
AC電源を引いて蛍光灯をつけテレビを付け、カラオケを歌い、CDを聴く。
大型のキャンプ用品の品評会の様相。
大型の1BOXカーやミニバンをこれでもかと誇示し、広大なタープの下は4畳半の茶の間状態。
俺はそんなん嫌いや! といくら叫んでも、時代は車の入れないキャンプ場を見放して行ったようです。
事実われわれ親子2組は2泊しましたが、その間ずっと貸し切り状態。
誰も来ない。 たまに釣り師が川の様子を見に降りて来るぐらい。
もしこれらの写真を見て気に入ってくれた人がいたら、管理人の中平さんに電話してみてください。
人懐っこい笑顔のかわいいおばちゃんが応対してくれるはずです。
その他 和歌山のことは「たかさん」のHPが最高に楽しく読ませてくれますので行ってみてください。
酷道ねた 温泉ねた 和歌山弁えくすぷろーら ナドナド 笑えます。
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