355とその愛車(XR250)<HOME>
愛馬HONDA XR250(護摩壇山にて)
この単車とはもう長い付き合いになります (1991年式です)
日本生まれアメリカ国籍からまた日本に里帰りしてきたので日本輸入時に車体NOを刻印
してあります。 申3111××申 レーサーなので逆輸入の形にしないとナンバーがもらえ
ません。 裏返すとレース車両でも公道を走れるってこと これは車の世界では考えにくい
ことです あ そんなことないか?F40やマクラーレンでも走ってるしな・・・・
横浜の人から個人売買で譲ってもらいました 夜行バスで行って帰りは東京から那智勝浦まで
フェリーで そこから山越えで和歌山まで雪の積もった護摩壇山をスキーのように滑りながら
かえってきました それから600のBIGTANKつけてまるでモンゴル仕様になってます
ラリーレイド モンゴルというラリーがあって一度モンゴルを単車で走ってみたいというのは
ずっと夢です ホーミーを歌ってくれるおっちゃんが草原のなかにいてたらレースを忘れて
聞き入ってしまいそう そうそうオフのバイクってよく 馬 に例えられますがホントそんな
感じです レース後半なんか「あとちょっとやからな!」とか「がんばれ!」とか
「アト3周! こわれやんといてやあ」とか声かけたりします
数年前うちの岩出町に尾崎哲夫さん(オフのエンデューロ界の第一人者 まあギター界の
塩次伸ニみたいな存在)が引っ越してきました OZ ブランドのマフラーとかつくってはります
和歌山の林道も舗装化がどんどん進んで昔の風情はまったくありません
いまやったら やっぱり高知の剣山スーパー林道かなあ
最近林道もあんまり走らなくなったのは行けばイクほど悲しくなるから
「ここもあかん」「うあ!ここもおわってるやんけ!」「あ〜あここもアスファルトかあ」などなど
これは魚釣りも同じ状況なのですが 昔パラダイスだったところがおわっていくのを
みるのはとても寂しいことです
できれば昔のままそっとしておいてほしい そんなささやかな願いは建設行政と心無い
ごみ捨て族が許してくれません どこに行っても 工事 ゴミ 工事 ゴミ 工事 ゴミ
山の中や海には1グラムもゴミをのこしたくない そんな気持ちは現地へいくと
木っ端微塵に打ち砕かれます 「何や!このありさまは!」
ぐちっぽくなりました おあとがよろしいようで・・・・・
<林道余談>
突如目の前から道が消えたことがあります。
護摩壇山から伯母子岳の尾根を伝って十津川方面へ下る林道でのこと。当然ダートですが。
ブラインドコーナーを抜けると道がない。当然ガードレールもない。崩れた先には数百メートル
の断崖絶壁が・・・・・ 止まれてなかったら確実に命が無かった。
通行止めの表示も無ければ、がけ崩れの表示も無い。落ちても助けは多分無い・・・・。
それからはブラインドの先は絶対に信用しないことと、ソロツーリングは極力避けるというのが
自分の中に教訓として残りました。
こういう状況って実際見たことある人しかイメージ沸かないように思います。おーこわ。
このように林道は刻々とその姿を変えていきます。
先週走れた道が今週もOKという保障は何も無い。
ガードレールひとつとってもあったり無かったり。あってもガードレール自体が宙に浮いてて、
その根元はえぐりとられるように崩れ去っていることもある。
ガードレールの代わりに、車止めみたいなコンクリートブロックが等間隔においてあるだけという
ところも多々あります。 そしてその眼下に展開されるのは、「奈落の底」の言葉とはこの光景の
ことかと思わせる谷底です。
林道というのは、林業従事者が自分の仕事のために切り開いた道。
そこで遊ばせて頂こうというのですから、そもそもそこを走行するということ自体が身勝手な話。
くれぐれも自己責任の上に絶対地元の方に迷惑をかけるようなことがあってはなりません。
落ちたりしたら、自己責任もへったくれもありませんもんね。責任とれるのも生きていればこそ。