TOD外伝小説1


 テイルズ外伝 戦士たちのその後 スタン、ルーティ編

 

 

これはあの戦いから2年後の戦士たちの話である。

 

 

 

「虎牙破斬!」

「ぐぇ」

「おぉーい、大丈夫か?」

「痛たたた。隊長もうちょっと手加減してくださいよー(泣)」

「そんなことを言っていたら、いつまでたっても強くなれないぞ。」

「そんなー」

この金髪の青年スタン・エルロンはそういって、半泣きになって倒れている自分の部下に、手を差し伸べた。

先に起きた二度目の天地戦争の際、復活した古の王ミクトランを倒したソーディアン・マスターのリーダーであり、ソーディアン・ディムロスのマスターでもあった。ミクトランを倒したのち、セインガルドに仕官し、今では近衛騎士隊の隊長になった。

 「スタン!少しは手加減してあげなさいよー。」

そう言いながら1人の女性が近づいてきた。

「いや、だけどルーティ。手加減していたら少しも強くなれないぞ。」

「あ・ん・た・が強すぎるの!もうあなたの部下の手当をする身にもなってよね。

後、怪我する側のみにも」

そう言って、ルーティと呼ばれた女性は、笑った。

ルーティもスタンと同じくソーディアン・アトワイトのマスターであった。そして、スタンの婚約者でもある。

「だけどなルーティ、俺がこいつらに稽古をつけてやれるのは、後すこしなんだぞ。

それまでにもっと強くしてやりたいんだ。特に俺が7将軍に正式になる前にアーネストだけは。」

「まあ確かにアーネスト君だけは、スタンの後をまかせられるぐらいにはなってもらわないとね・・・」

少し不思議そうにアーネストと呼ばれた青年はたずねた。

「なぜですか?隊長に、ルーティさん。」

「あのね、あなたが次の隊長になるんだからもっと強くなってもらわないと、だめなのよ。」

そしてさらにアーネストは、ますます不思議そうにたずねた。

「はっ?いやしかし、俺より強い人はまだまだいるとおもいますが?」

スタンは少し笑いながら

「あのなーアーネスト。おまえは確かに剣の腕じゃ、7番目ぐらいだよ。けど俺が求める強さは心の強さだよ。」

「えっ」

「そう。それが私たちが、学んだこと。私たちが戦った敵はみんなそうだった。あのミクトランさえも、心が弱かったからあんなことをしたと思うの。」

ルーティはそういって微笑んだ。

「まあそういうことだから、がんばって強くなれ。心も剣も。これは俺も含めた全員に言えることだぞ。」

スタンは全員にそう言った。

「はいっ!」

「さあ今日の訓練はこれで終わりだ。全員解散。」

「はいっ!」

 

 

 

 

そして1ヶ月の月日がたった。この日はルウェインの除隊式の日であり、そしてスタンが七将軍になる昇進日でもあった。

そして、スタンとルウェインは王の前にひざまずいていた。

「二コラス・ルウェイン。今この時をもって七将軍の称号を返上し、騎士スタン・エルロンに七将軍の称号を授けます。」

「スタン・エルロン今この時をもって七将軍の称号を授かり、今まで以上に精進し他の兵の模範になることを誓います。」

「「おめでとう、スタン。」」

「ありがとみんな。」

なんとそこには、あの旅の仲間たちが全員いた。

「ふむ。堅苦しいことは、それぐらいにして、パーティを始めよう。」

スタンは少し驚いたようにたずねた。

「えっ陛下いいんですか。」

「ああ。私にできることはこのぐらいだからな。」

そう言い、セインガルド王が笑った。

そしてどこからともなく音楽が流れ始めた。

 

 

 

「ふう。つかれた。」

そう言い、スタンはテラスの柵に体重を預けた。

「ふふっ。何言ってるのよ、七将軍様。」

隣にいたルーティははそう言って微笑んだ。

「いや、まだ七将軍っていう実感がないんだよ俺は。」

「ふふっ。しかしいろんなことがあったわよね、本当に。」

「ああ。密航者だった俺が、今や七将軍だもんな。」

「ええ。あなたとの出会いや、お父さんの死や、エミリオの死もあった。けど後悔してないわよあの旅のことは。」

そういったルーティの顔には涙が光っていた。

スタンは少し悩んだあげく、今まで考えていたことをついに言った。

「なあ、ルーティ。これから2人でいっしょに暮らさないか?」

「えっ」

「つまり・・・ルーティ。俺は君のことが好きなんだ。永遠に例え死んでもずっと君を愛しつづける。俺と結婚して欲しい。」

その一言にルーティは少し驚いたように、そして涙を浮かべるほどうれしそうな表情をうかべた。

「スタンッ。うれしいよ。ずっとずっと待ってた。あなたがそう言ってくれるのを。」

そういって2人はかたく抱き合った。

「ねえ、本当に私でいいの?」

「ルーティ、お前だから言うんだ。」

「うんっ。」

そういって二人はキスをした。どこのだれよりも熱いキスを。

 

 

 

 

 

そしてさらに1ヶ月後

「フィリア君。入るよ。」

「ええ。」

「どうだいスタン。新婦の姿を見てどう思う。」

「・・・・・・・・・」

「スタン?」

ルーティは少し不安な顔をしてたずねた。

「えっ。ああごめん。見とれてた。」

その一言でルーティの顔はりんごのようにに赤くなった。

「えっ、と・・・」

「ふっ。じゃまだな私たちは。」

「ええ。」

そう言い、フィリアとウッドロウは部屋を出て行った。

 

 

カラーン・カラーン

「スタン・エルロン。あなたは新婦ルーティをいかなる時も愛し、いついかなる時も守りつづけることを誓いますか?」

「はい。」

「ルーティ・カトレット。あなたは新郎スタンをいかなる時も愛し、信じつづけることを誓いますか?」

「はい」

「それでは指輪の交換を。」

そして二人は指輪を交換した。

「そして神の前で誓いのキスをしてください。」

そして2人はキスをした。永遠の愛を誓い合い。

 

 

ここに新たなる夫婦がまた一つ生まれた永遠の愛を誓い合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

どーもマグロです。

どうでした?TOD外伝戦士たちのその後スタルー編

えっ?    面白くなかった?以後精進します。

ですが努力はしてるんですよ。これでも・・・・・