Silent PC with Liquid Cooling system
昨年(2004)の夏 Pentium4 2.8cにGeForceFXのマシンを新たに組んだが
その暑さ、騒がしさに参ってしまった。(プレスコ買わなくて良かった)
冷却性能をなるべく犠牲にせず静音化してみたが、空冷の限界を感じたのもこの頃。
もう1台のレンダリング&ファイルサーバーに使用しているPentium1G Dualも、そろそろ限界なので
売り飛ばして新たなファイルサーバーを作ってみる。
最初に悩んだのがCPUを何にするかという事。Pentium Mにしようかとも思ったが
MBと1.6GのCPUで5万超は割高感が強い。パイ焼きベンチでスコア出してるものの複数作業での
速度の落ち込みも多いような感じだし・・・。
悩んだ挙句FSB800でHT付いてる最低クロックのPentium4 2.4cを買う。
MBは壱号機と同じASUS P4P800-E Deluxeにしてシステム飛んでも同じゴーストからシステムドライブが
復活出来る便利(不精?)使用。
今回は水冷化を決定していが、問題はどこのメーカーのどういう仕様にするかという事。
激安の怪しいのはパスして実績ありそうなinnovatekに。
ラジエターもケース内蔵にするとすっきりして良さそうだがラジエターファンが付くのはちょっと・・・
ケース内部のスペースも狭くなるし。
という事でinnovatekのinnovaSET XxK(Universal) Silverに決定しました。
外置きラジエターですがファンレスはよい。
セットの内容はこんな感じ。
CPU冷却ブロック、ポンプ、ラジエター、リザーブタンク。これにフィッティング、ホース、防腐液など
あと買い足す物は精製水くらいで最小限の水冷化が出来ます。
CPUファンが無くなっただけでもかなり静かになりますが、ノースブリッジはCPUファンの風が当たらなくなった為
以前より高温になってしまいます。
付属のリザーブタンクは黒で中の液量を確認するのにいちいち蓋を開けなくてはいけません(減ったら大変ですが)
更に250GのHDDを4台積んでRAID1にしたのですが、ギガ単位のファイルコピーでは50℃まで上がり
12cmファン2個で冷やしたので(45℃以下まで低下)ファンの数は以前と同じ・・・。
こうなったら更に水冷化を進める為、パーツを追加。
ノースチップ冷却用ブロック、水流計、クリアのリザーブタンク
更に更に、追加ラジエター、HDD冷却ブロック×4、Koolance HD Thermal Compound
HD Thermal Compoundは熱伝道粘土でHDDとブロックの間に塗ります。
メジャーなinnovatekとASUS P4P800の組み合わせで楽勝と思っていましたが、かなり苦労しました。
まずCPU冷却XX-Flowですが、Socket 478リテンションモジュールがP4P800-Eのリテンションに合いません。
MB側リテンションを削る必要があります。面倒な事にと思っていたら捨てる予定の故障P4C533-Cの
478リテンションを見ると削る予定の場所が最初から抉れているので そちらに付け変え。
(PCショップで売ってる補修用リテンションもOKらしいです。)
ノースチップ冷却用のGraph-O-Matic rev 2.0も4フックタイプの取り付け金具がコンデンサに干渉して
取り付け出来ません。4mmの丸棒をM字型に曲げてタップ立てて自作しました。
ホースフィッティングはプラントでも使用されるかなり信頼性の高い物です。スイベルエルボは便利だが
いつか漏れそうで怖い・・・実際はそんなこと無いですが。
HDD冷却用ブロックのHD-O-Matic Microはそのままでも十分な冷却性能をもっているらしいですが
モーター軸受け裏とチップの熱ををブロックに直接逃がす為Koolance HD Thermal
Compoundを購入しましたが、
WDの250G HDDはチップ基盤が裏向けに付いている為、軸受け部しか塗りませんでした。
ブロック取り付け用のインチネジは付属していないのでHD-O-Maticのフランジ部分の厚みを考えると
やや長めのネジを用意しておかないと2山くらいしか噛みません。
5inchベイと3.5inchに2台づつ配置。
ラジエターはinnovaKonvekt-O-Maticを2台並列で使用。
パッシブラジエターなら最初からMAXIかULTRAサイズ買った方が得かもしれません。
Tank-O-Matic PLUGON Long(クリアのリザーブタンク)とFlow-O-Matic(水流計)で視覚的に動作が確認出来ます。
電源も音無ファンレスに交換。無音の電源、イイです!!しかし普通のケースだと上部に熱が溜まる気が?
星野金属のMTPRO2200は上部側面に排気ファンが取り付け出来るので問題ないですが。
起動直後の温度表示。冬の朝一番だと現代のCPUとは思えない一桁の温度です(笑)
CPUシバキでも大体室温+5℃以内、アイドルでは室温+2度くらい、十分な結果です。
ケースファンは背面と上部側面に8cm排気ファンを1個づつ1000rpmでまったりと。
吸気は側面に12cmを1000rpm以下で気持ち程度に。ほぼ無音です。
こうなると2.8cの方も水冷にしたくなりますがコストが・・・。
ここまでで冷却部品だけで10万軽く超えてます。
実際、常時起動の自家サーバー用途なら価格に見合った物かもしれませんが、
例えば、ゲーム用とかだと割りに合わないかもしれません。
ドイツのinnovatekのHPを見ると日本の価格よりかなり安いのでもっと気軽に構築出来るのかもしれません。
代理店がボッテるのか?
作る楽しみは十分にあるので、次回組むなら色々なメーカーのパーツ組み合わせても面白いかも。
おまけ
innovatekはドイツ製ですが、マニュアルも独語のみです。
輸出するならせめて英語マニュアル付けてよね・・・。(無くても付けれるけど)
神様のロゴも謎だが
パーツ買うたびに同梱されてるグミキャンディーも謎!!ドイツ流の冗談なのか?
水冷静音マシン仕様
【仕様用途】レンダリングファイルサーバー&FTPサーバー
【CPU】PentiumW NW 2.4G *水冷 XX-Flow
【マザーボード】ASUS P4P800-E Deluxe *水冷 Graph-O-Matic rev 2.0
【電源】OKAYA 音無 350W *ファンレス
【メモリ】sumsung CL3 PC3200 512Mx2
【光学ドライブ】無し
【ハードディスク】Seagate SATA 80G for system *空冷(排気ファン横)
【ハードディスク】WD 250G×4 RAID1 for DATA *水冷 HD-O-Matic Micro×4
【ハードディスク】IBM ATA100 60G for 汚れディスク *冷却無
【ビデオカード】ASUS Radeon7000 *ファンレス
【サウンドカード】オンボード
【LANカード】オンボード
【RAIDカード】Promise FastTRAK TX2000
【ケース】星野金属 MT PRO2200Plus
【OS】WINXP SP2
【ラジエタ】innovaKonvekt-O-Matic 並列×2
【ポンプ】Eheim 1046 12Vポンプ