●グラフィック・・・Ａ
原画はおなじみ山本和枝さん。さすがに綺麗です。
この絵で陵辱シーンがあるのだから、そういうのが好きな人にはこのシリーズは絶賛物でしょう。
立ち絵の種類はさほど多くありませんが、非常に丁寧に描いてありCGとの違和感がないのもグッドです。
あと、細かい所ですが長い髪が肩でひっかかるようにして描かれている（←表現が難しい；）のもリアリティがあって良いですね。
山本さん本人も言ってたことですが、長い髪を描くことに関しての力の入れようは大したものです。

●ストーリー・・・Ｃ
主人公・飛天丸とヒロイン清家姉妹は元々対立している関係でしたが、突如現れた西洋の魔女エーファを倒すために一時休戦して一緒に戦うことになる・・・というお話です。
まぁ、正直どうでも良い内容です。一部笑えるようなシーンもありますが、基本的に戦う理由を作るためのシナリオなので薄っぺらいです。もうちょっと細かい設定があれば違ったかもしれません。

●キャラクター・・・Ｂ
穂乃香は天然ボケキャラ、澄佳は冷静沈着無感情キャラ、千蟲姫（ちぃ様）は天真爛漫、猪突猛進でロリキャラです。キャラ設定的には別に珍しくも無くありきたり。ちぃ様はサブキャラと見せかけて実はメインヒロインっぽいです。蟲を使って〜などの文章はあるもののラスト以外では蟲の姫ということを感じさせない女の子です。私的に萌えキャラはちぃ様です♪

●エロ・・・Ａ
CGの割合で言えば70％といったところでしょうか。内訳は和姦と陵辱4：6くらい。ちぃ様の儀式はどっちに入るのか微妙・・・和姦なら6：4くらいになります。
陵辱シーンですが・・・濃いです、ハイ。今回は西洋妖魔による陵辱ですが定番の触手とかもあって、こういうのが好きな人には・・・良いでしょうｗ（何ちなみに私は好きな人なので高得点ですｗ

●戦闘・・・Ｂ
このゲームのメインです。これが面倒に感じる人はこのゲームは向いていないと思いますのでやめたほうが良いかと。バトルの進行は味方ユニットを操作して霊脈を占領しつつ敵ユニットを撃破するというもの。霊脈を全部占領するか、ボスがいるステージではボスを倒すことで勝利となります。逆に飛天丸が倒されるとゲームオーバー、ヒロインが倒され陵辱されると強制的にそのステージは敗北となります。CG・EDをコンプするにはわざとヒロインを陵辱させる必要がありますが。レベルは敵を攻撃する、撃破する、味方妖怪を召喚するなどで勝手に上がっていきます。
レベルを上げると体力・霊力・攻撃力は上がっていきますが、防御力や魔法抵抗はほとんど（全く？）上がらないので格下の敵でも油断していると負けたりします。
が、難易度はそれほど高くなく、ほとんどフリー戦闘は無しでもクリアできると思います。ヒロインごとに多少の違いはあるものの、ほとんどステージは共通なので必要以上にレベル上げとかやってしまうと後の方でダレてくるかと思います。

●システム他・・・Ｄ
今時のゲームでは珍しく、スキップやセーブロードなどの機能が全部メニューバーにあります。シンプルで分かりやすいとは言えますが、せめてセーブ画面くらいは作って欲しいですね。

あと、これはこのブランドの伝統ではありますがあまりにバグが多い！しかも今回はいつもに増して酷くて、まるでデバッグをしてないと思われます。戦闘中に強制終了する、音声が再生されない、音声とテキストが違うなどです。一番酷いと思ったのは一部のシーンでキャラの声優が違う所があったことですね。澄佳の声優さんが発売前に急遽変わったらしいのですが、どうやら交代前の声優さんの声もプログラムされていたようで、その声が再生されるシーンがあるのです。複雑な分岐もほとんど無い1本道のシナリオで、ちゃんとデバッグしていれば見逃しようがないようなバグばかりです。後から修正パッチを出せば良いと思ってるんでしょうが、もしネット環境が無かったらどうするんでしょうね？無理に発売日に間に合わせなくていいから最低限のデバッグはして欲しいものです。

●総合評価・・・Ｂ
良い面と悪い面が相殺しあって普通な点数に。もうちょっとシナリオに深みを持たせて、バグ取りをしっかりやってくれれば普通に良作になりますね。
まぁ、昔から散々言われてますが一向に成長してないのであまり期待できませんがねｗ