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家族計画〜絆箱〜

家族計画〜絆箱〜
レビュー
担 当
みち(管理人)
ブランド
D.O.
発売日
2001/11/02(
2002/12/27(絆箱)
ジャンル
ハートフルアットホームAVG
原 画
福永ユミ
シナリオ
山田一
音 楽
I'veサウンド
OP:「同じ空の下で」
歌:KOTOKO
評 価
総合評価:S
シナリオ:S
キャラクター:S
声とか音楽とか:A
グラフィック:B
システム:B
エロ:C
 

管理人・みち によるレビュー
暖かい家族愛を感じて涙を流す・・・生涯始めての経験でした」
 

●はじめに

あはははー、古いですねぇ。いまさらですねぇ〜!
え?やったことがないんですか?そーですかぁー!
いいから、黙って、やってこいっ(*´∇`*)

CAUTION=みちはこの作品に対して思い入れが強すぎます。刺激しないでください。

●シナリオ 評価:S
同メーカーの「加奈」や「星空☆ぷらねっと」の山田一さん。
参りました。あなたは何てものを作り上げてしまったんですか・・・ボクを泣きの世界に引きずり込んだのがグリグリ
(※)なら、追い討ちをかけてさらにトドメを刺したのがこの作品です。このシナリオです!

(※)グリーングリーン=2001年発売、GROOVERの作品。詳しくはレビュー「グリーングリーン」参照

ただし、この作品はグリグリとは違って、暖かい種類の泣きです。タイトルだけ見てここまで感動作品だと誰が想像できます?(どー見たって避妊具でしょう。)

感動に任せて抽象的な意見ばかり言っても伝わり難いと思いますので、すこし落ち受けボク( ゚Д゚)⊃旦

スー( ̄。 ̄)ハー( ̄0 ̄)スー( ̄。 ̄)ハー( ̄0 ̄)・・・さて・・・

・・・これが落ち着いていられるかぁぁああぁぁぁ!
オチツケ( ゚Д゚)⊃旦ササッ

・・・ハァハァ・・・・・・とにかく、目立った破綻もなく、非常にハイクオリティな物語。圧倒的なテキスト力。何より魅力的なキャラクター達とその設定。
褒めすぎですか?いいんです。足りないくらいです。

簡単に言うと、家族ではない人間が集まって擬似家族を作ろうってことで「家族計画」。上に暖かい感動と書きましたが、その感動に辿り着くまでは結構イタイです。しかし、それを乗り越えたところにある幸福感は尋常ではありません。目に涙を溜めながらニヤけるという、ボクの生涯に一度であろう不思議な表情を作った瞬間です。
イタイ場面でギャグ(ボクは年代的にクリティカルヒット)をかまして、またシリアスに引き戻すという忙しい展開も多々ありましたが、とにかく退屈はしません。どのシナリオも面白かった(真澄は普通に面白かった)のですが、中でも良かったのが長女「青葉」と次女「準」の2人。秀逸です。

●キャラクター 評価:S
今までボクのレビューに無かった項目を足すくらい最高です。
主だった方だけ個別に語らせてくださいw

★長女 高屋敷青葉
高屋敷屋敷の家主さん。
ツンデレ属性のボクが反応できないくらいツンデレを超えてます。っていうか、これはツンデレなんですか?!
一個人の生命を危機的状況にまで追い込む毒舌(と似顔絵)を持ってます。しかし、これには訳がありまして・・・(´;ω;`)
青葉シナリオはもちろんですが、末莉シナリオでの彼女の言動が印象強いです。

★次女 高屋敷準(大河原準)
便利屋を生業にしている寡黙な守銭奴。なんちゅー設定や(^-^;
精神的な事情により通常の食事が摂れず、いっつもブロック栄養食。
ボクはエンディング見る前から好きです。一目惚れです。そして惚れてよかった・・・家族って暖かいものですよね(*ノ-;*)
オムライスが食べたくなります。

★三女 高屋敷春花(王春花)
いやに陽気な行き倒れ中国人密航者。準と違う意味でスゴイ設定です(ーー;
いつもニコニコしていつ彼女は高屋敷家のムードメーカーであり最強のトラブルメーカー。
メインヒロインは彼女になるんでしょうね。
『家族計画』を見事に完結させる春花のシナリオは、最後にクリアすることをオススメします。

★四女 高屋敷末莉(川原末莉)
謎の工場で働きながらダンボールハウス住まいをしていた家事全般をこなす超薄幸の●学1年生。
末莉によってロリまたは妹属性、もしくはその両方の扉をこじ開けられたヒトは少なくないはず。
ボクはギリギリ踏みとどまることに成功しましたが危なかった、、、
ロリおよび妹属性をお持ちの皆様は等しく萌えまくってください。
彼女のシナリオはボクたちにとって実感しやすいもので、人間のドロドロした面を見せつけられます。小公女セ●ラを見ている気分になったのはボクだけでしょうか?

★母 高屋敷真純(板倉真純)
すぐに騙される人の良い優柔不断な自殺願望者。30歳の若さで母親を見事にこなします。
あれだけの個性を持った上記の面々が家族計画を続けられたのは彼女の暖かさとひたむきさがあったからでしょうね。
真純さんは彼女の個別ルートよりそれ以外のヒロインのルートでこそ、その存在意義を実感できます。

★高屋敷寛(広田寛)
家族を捨てた(捨てられた?)性格破綻な元超企業戦士で家族計画の発起人。
この作品を終えてからも多くのゲームに出会いましたが、今だに最強の名サブキャラです。
日頃は破綻した性格から繰り出される笑いの提供者ですが、とんでもなくシリアスになったり格闘したりとエンターテイナーっぷりは半端ではありません。彼なしで『家族計画』は語れませんね。

★高屋敷司(沢村司)
両親に捨てられた天涯孤独のナイスガイな主人公。一見クールを装っていますが、最終的に
熱すぎます。熱すぎてこの主人公に感情移入しにくいかもしれませんが、この秀逸な物語は彼の言動によって完成するのです。

●声とか音楽とか 評価:A

青葉姉さんの北斗南さん、スバラシイです。いつ息継ぎしてるんでしょか?^-^;
個人的に好きなのは準ですが、みんな名演技を見せてくださってます。

OPの「同じ空の下で」とEDの「Philosophy」共に非常に良いですねぇ。この作品になくてはならないくらいしっくりときます。
BGMは特別印象に残ったのは「同じ空の下で」のアレンジ曲「貝殻」ぐらいなんですが、総じてレベルは高く感じました。

●グラフィック 評価:B
福永ユミさんの絵は好みが分かれそうですねぇ。特に“凶器”と呼ばれるアゴのラインが・・・
ボクはあんまり気になりませんでした。優しい色使いが物語の雰囲気に良いエッセンスを加えていると思いますよ。
ただ、イベント画少なくないですか??

●システム 評価:B
必要な機能は一揃えありますし、目立ったバグも見当たりません。
スキップは十分早いのですが、物語の長さからでしょうか・・・少しストレスを感じました。

●エロ 評価:C
物語の性質上、特に必要を感じませんが、末莉好きの皆様にしてみればエロは末莉萌えに必要不可欠なファクターですね。
「お、おにーさん・・・(かくっ)」のシーンでモニタの前で悶絶して叫んだ方々の姿が容易に想像できますねぇw

●総評 評価:S
泣きましたね。この作品以降これほど感動した作品に出あったことがありません。
特に準のエンディング〜エピローグにかけては凄かった・・・

春花「全部、許す」 → 司「俺たちは家族なんだよ!」 → 準号泣、ボク号泣 → その日の晩御飯は急遽オムライスで決定

鬱ではないのに生活に影響を及ぼした稀有な作品です。