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いつか、届く、あの空に。

いつか、届く、あの空に。
レビュー
担 当
ウィル
ブランド
Lump of Sugar
発売日
2007/1/26
ジャンル
ノベル式天体観測シネマNVL
原 画
萌木原ふみたけ
シナリオ
朱門 優
音 楽
大川茂伸 / 末廣健一郎
ファーストOP:「あの雲のむこうへ」 詩・歌:霜月はるか
セカンドOP:「SHOOTING STAR」 歌:榊原ゆい
評 価
総合評価:A
グラフィック:S
キャラクター:A
シナリオ:B
エロ:A
音楽・システム:A
 

住人ウィル によるレビュー
天体観測ノベルの常識を覆す 〜そもそも雲で観測できねーじゃん〜
 

●グラフィック・・・S
最高クラスだと思います。CGの枚数が比較的少ないのもあるのかもしれませんが、1枚1枚が非常に丁寧に仕上がっている感じです。萌木原さん(原画担当)の名前はこの作品で初めて知ったのですが1発でファンになりましたねw

●キャラクター・・・A
このゲームのメインヒロインってふたみと此芽だと思うんですが、その2人を差し置いて・・・愛々々と傘姉が可愛すぎる!!!
傘姉の可愛い所は後で語るとして、愛々々!後半になっていきなりダークオーラ全開かと思いきや策を介抱するときのアレは反則だろ!ベタすぎだけど美味しすぎる!!私の好きなツインテールキャラっていうのもあって、久しぶりにモニタの前で悶絶しましたヨ・・・

あと主人公の巽策も良い感じですね。博識な上に頭の回転が速く、「視ただけで武器の名前や性能を最大限引き出して扱う方法が分かる」という特殊能力も主人公っぽくて格好いい
まぁ、相手が強すぎてその能力でラスボスも圧倒みたいなノリが無かったのが残念ですがw

●シナリオ・・・B
前半は照陽菜を成功させるラブコメ学園物みたいな流れで話が進むんですが、いざ照陽菜が終わって後半に入ると雰囲気が一変してキャラ別のシナリオに入ります。
後半はとにかく情報量が半端じゃないです。次々と謎かけがされて策はどんどん理解していくんですが、正直私の頭じゃ無理!w
しかも一度理解したことが実はそうじゃなかったり・・・ってのもあって更に混乱します。
とにかくあちこちに伏線があって、そのシナリオでは謎のままで別のシナリオで答えが出るというのも多々ありました。

ふたみと此芽編は急展開ながらも一応ストーリーに筋が通っていると思うんですが、どうも傘のストーリーは理解できません。
まず導入部分からして策が傘を引き止める理由が分かりません。それまでの選択肢で傘に関わるものが全く無かっただけにかなり強引に思えます。前半部でもっと関わりを持たせてあげれば良かったのではないかと。
次にあの異常なまでの一騎当千ぶり。前半のほんわかムードはどこへやら。1人で雲戌亥家を壊滅させるってどんだけ〜。しかも武器は謎のかさ1本w
しかもイキナリ登場した戦車の砲撃が直撃しても無傷って・・・仮に傘の持つかさが砲撃に耐えうる強度だとしても、その衝撃は計り知れないはず。平然と立っていられるわけがありません。ファンタジーの世界とは言え、雲戌亥家でさえ戦車を切り札みたいに思っていたようですから傘の無敵っぷりはちょっと異常と言えるでしょう。
これは傘姉が別のシーンで言ったセリフですが、

「首を落とされれば私でも死ぬでしょう」

イヤ・・・貴女なら生きてる気がしますヨ・・・

とまぁ、こんな感じで傘シナリオは突っ込みどころ満載なわけですが、深く考えたら負けな気がしますね・・・
全体を通して最大の謎はあの狼って結局なんだったんだろう?ってことですがw

●エロ・・・A
ふたみ、此芽、傘で1人1回ずつですが絵が素晴らしいのと1回が長いので高評価。
特に傘姉の脱ぐ前の横たわる絵は超絶可愛いです!! 萌えです、萌え!!
この絵1枚で骨抜きにされそうなほどの破壊力でしたw

●音楽・システム・・・A
音楽は雰囲気に合っていて良いと思いました。

システム面も特筆するところはないものの、スキップは速くて必要な物は全部揃っているので良いと思います。
1つ残念なのは今時珍しいノベルタイプの文章表示だったことでしょうか。
雰囲気作りのためかもしれませんが、せっかく絵が良いのにちょっと勿体無い感じでした。

●総評・・・A
シナリオは急展開で謎が多いですが、絵の良さとキャラ魅力で支えられている感じです。
シナリオも良いか悪いかで言えば間違いなく良い方なのでやって損は無い作品ですね。