●はじめに
「lightBOX2008」の発売を記念してレビューです。
この作品は、心に食い込んでくる非常にlightらしい作品です。
結構色んな意味でイタいんですけどね(^-^;
●シナリオ 評価:B+
いろいろと考えさせられる事が多いです。
いたって“普通の常識的な世界観”で組み立てられらシナリオは、取り立ててサプライズもなく判り易い展開で進んでいくんですが、その分身近に感じることができ説得力があります。基本的には恋愛において「心」と「体」は別物と主張する友人の発言から派生する主人公の苦悩を中心に話しは進みます。ボクはこの主人公の考え方や行動には最後まで賛同できなかったんですが「あ〜こうゆう考えからもアリやなぁ・・・」と違う視点からの考え方に気づかされました。
ルートによってヒロインの恋愛感が根本的に違うので、メリハリの利いた全く違うシナリオに仕上がっており退屈しませんでした。前述の通り、特別目を引く展開もないのに大したものです。
●声とか音楽とか 評価:A
声は実にイメージに合っていたのではないでしょうか。相変わらずlightはマッチングが上手ですよねぇ。
主題歌は榊原ゆいさんでズバリ「Imitation」。
何を意識されたんでしょうか?この楽曲だけは彼女の中でも異色ですよね。
やっぱり、どう聞いてもエー●ックスっぽいですよ。まぁ、いい歌なんですが・・・
BGMもさすがです。情景にマッチした選曲といい言うことなしですね。
●グラフィック 評価:A
原画は「泉まひる」さんです。大好きですっ!
立ち絵からイベント画まで綺麗でパターンも多いですし良いですね^^
●システム 評価:A
この作品からlightのシステムが劇的に良くなりました。
「群青〜」などの頃はお世辞にもB判定すらできなかったのですけどね(^-^;
●エロ 評価:B
とにかく回数が多い。前述の通り「心」と「体」をテーマにしているだけに、頻繁に「体」を合わせます。
かと言って特筆するエロはないですねw
ちなみに一之瀬響にホレそうになりましたが・・・実用レベルで見ると???です。
●総評 評価:B+
限りなくAに近いB評価。良作ですね。
実に簡潔かつ良く練られたシナリオと演出ではありますが、ありきたりの日常だけで表現できることの限界とでも言っておきましょうか。リアリティを求めすぎたことによってサプライズを用意できなかったのでしょう。
しかし、登場人物の心理描写やテキストの表現力はスゴイですよ。
一度、プレイされてみてはいかがですか?
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