eG*Pre-view >>>
青空の見える丘

青空の見える丘
レビュー
担 当
くろ
ブランド
feng
発売日
2006/4/21
ジャンル
ほのぼの学園ロマンス系ギャグ風味強め(筆者曰く)
原 画
涼香、和泉つばす
シナリオ
サイトウケンジ
音 楽
猫野こめっと(彗星堂)
OP:「青空の見える丘で」
   歌:橋本みゆき
評 価
総合評価:A
   

クロによるレビュー

●概要

とりあえず、真っ向王道なエロゲ。主人公がモテモテなあたりとか、幼馴染がいるとか、そういう王道の要素ありったけ詰め込んだら出来ました的ゲーム。

しかし、他のゲームと違いモテモテっぷりに理由がある辺りがゲームとしての質を高めてる。

とにかく、心理描写が秀逸で、いつヒロインが主人公を好きになったか、どういう心理状態で好意を抱いたかを、きっちりと表現しているのがすばらしい。

さらにいうなれば、それを普通の学校生活のなかでの恋愛と言うものを表現しているのがいい。ドラマティックなイベントやドラスティックなアクションを用いず、のんびりとした学園生活の中での恋愛と言うものを上手く表現している。

●見所

基本的には、主人公と、個性的なヒロイン&サブキャラとの会話の掛け合いの妙が楽しい。

前半は主人公との一対一の掛け合い。中盤からは多人数の絡み合い(エロい意味ではなく)、終盤はヒロイン各シナリオによって・・・と言う感じの構成。

ヒロインごとのシナリオは、正直出来にばらつきはある。特に、メインヒロインであるはずの田舎から来た幼馴染姉妹のシナリオがイマイチなのが気になる。が、他三人のシナリオは良作といっていい出来では無いだろうか?クール系後輩のシナリオには、世界観的に賛否両論ありそうではあるが(個人的にはとても気に入って入るけども)

局所的な見所は、版権とかその辺ギリギリのギャグだろうか。受け付けない人もいるだろうか、筆者的には大いに笑わせてもらった。というか、ギリギリすぎて「大丈夫か?」というのもちらほら・・・「ホルドニーなスメルチ」とか大丈夫なんだろうか?

オマージュ的なギャグは、前半〜終盤前くらいに結構な数があるので、そういうのが好きな人にはたまらない要素だろう。

●キャラクター

主人公:エロゲらしいモテモテ系のエロ主人公。ただし、ちゃんと心理、行動には一本線入ってるので、嫌な感じはしない。

男友達:お金持ちで、成績優秀でその他キャラからの人気が高い「いい人」と言う、ちょっと珍しいパターン。嫌われ者ではなく、各所で主人公を助けてくれる親友系。ただし、一部言動はヤバイ。

幼馴染1:たぶんメインヒロイン1。ツンデレ系ツインテール。シナリオはトラウマ解消の熱血風味。

幼馴染2:おそらくメインヒロイン2.おっとり系巨乳。シナリオは王道な好きだった幼馴染系。蛇足ではあるが、「猪すら一撃」らしい。

幼馴染妹:2の付属物。ロリ娘でスクール水着の元気系。みてて笑えるタイプで、行動が突飛。

クール系後輩:2の付属物の友達。言動が遠まわしな探偵系美少女(?)。一番普通の女の子してる気がするが、シナリオは少々オカルト風味。ちなみに筆者イチ押し。萌える!

和み系先輩:生徒会長な和み計美少女で巨乳。シナリオは過去の事件にとらわれてリヒロインを・・・系。何気に正確真っ黒(確信犯的な黒さではあるが)

オマケシナリオ用幼馴染その3:オマケなので詳しくは書きません。ただ、名前だけはえらい序盤からずっと出てきます。

●結論

ぶっちゃけ、アクション系シナリオは皆無だし、泣き要素もあまり無い極度のほのぼの系ADV。好き嫌いはかなり分かれるが、とらいあんぐるハートやゆのはな等が好きな人間なら間違いなくオススメできる。

ただし、オマージュギャグがNGな人はプレイしない方がいいと思われる。