書くまでもないですが、テルミンを全く触ったことのない人を
ターゲットにマトリョミンのチューニング手順を書いておきます。
1.マトリョミンについて
マトリョミンの背面は下の写真の様に@〜Bの3つのツマミが
あります。

@:スイッチ兼ボリューム
A:チューニング用(大まかな調整)
B:チューニング用(細かな調整)
チューニングはこのツマミを調整して行います。@の下に
見えるのはライン出力用のコネクタです。
2.持ち方
てのひらに乗せますが、親指と小指で本体を挟み込み、
残り3本の指で本体の下を支えるのがベストです。右利きの
人は左手で持ちます。左の人は右手で持っても良いです。
(説明は右利きで書いてますので、左利きの方は読み替えて
下さい)
持ちにくい様でしたら他の持ち方でも良いです。

本体の底一面にはアルミ箔が張り付いてるので、下に
支えている指を触れる様にします。底の穴は音を鳴らす
為のものなので、隙間を開ける様にした方が良いです。
(下の写真は無理矢理横向けで撮影してます)

上の写真の様に持って机等の固定された場所に手を
置きます。椅子に座って足を組み、その上に手を置くのも
良いでしょう。
マトリョミンを自分の体から40cm程手前に放す位置がベスト
ポジションです。
3.チューニング
1)いよいよチューニングします。Bのツマミは左右に約280°
の範囲で回りますので、真ん中の位置に合わせて下さい。
2)@のツマミを右に回すと「カチッ」と音がしてスイッチが入ります。
右に回すと音が大きくなり、左に回すと小さくなりますので、
最適な音量に合わせて下さい。
3)Aのツマミを一番左に回します。凄く高い音が鳴ると
思います。そのまま右に回すと音が低くなっていきますので、
音が消える所に合わせて下さい。
音が消えた後、ツマミを2mm程左に戻します。音が鳴るはずです。
頭の部分がアンテナです。右手で頭を触ると一番高い音が鳴ります。
そのまま手を引いてマトリョミンから右手を自分の胸に向けて
遠ざけます。
凄く運が良ければ、自分の胸に右手が来た時点で音が無く
なります。
ほとんどうまくいかないので、下を参考に調整して下さい。
4)右手が胸に来るまでにゼロポイント(音が消える所)がある方は
AかBのツマミを左に回します。AかBの判断は最初難しいと
思います。ゼロポイントの位置がマトリョミンに近い位置(15cm
ぐらいまで)にある場合はAの方が良いと思います。ただし、
ほんの少し回して再度、マトリョミンから右手を遠ざけてゼロポイントの
位置を確かめて下さい。。
ゼロポイントがマトリョミンから15cm以上離れた位置の場合は、
Bのツマミを左に少しずつ回し、ゼロポイントを確認しながら
調整します。自分の胸に右手が来た時点でゼロポイントになれば
チューニングが完了です。