自転車

書いて字のごとく自分で漕いで走る車、自動的に走る車ではない。

バイク人間の私がなぜ自転車なのか、それはやってみれば解る、そして自転車の世界の繊細で強靭かつ、ストイックでありながらアグレッシブ、人類の知恵と技術を結集した、けして大衆に媚びない技術精神に心打たれるのである。
サイクルという名を同じく冠するモーターサイクル、つまりバイクと呼ばれるものの基本は自転車である。
バイクの機関部がエンジンならば、自転車の機関部は当然ながら生身の人間である。
クランクというものを介して回転運動に変える部分はエンジンの構造そのものであり現在の内燃式原動機というモノはほとんどこの形式を取っている。
自転車のクランクに当たるのは文字通りクランクであるが、解りやすくいうと「ペダル」と通常呼んでいるものである。

自動車の技術者といわれるものは主に原動機、最高速であったり最大トルクであったりと、長らく機関系の開発改良に精力的に立ち向かってきたといえる。
ところが、自転車の世界では原動機が人間であるという能力の限界が設定されているため、機関以外の車体のほうに開発の力は注がれてきた歴史がある。
多くの技術者が素材やフレーム形状、変速機、クランク長、ホイールベース、などを研究しトライアンドエラーを繰り返し、現在に至るまで毎年のように新たな素材や構造を生み出している。

自転車の技術の世界は、いかに軽く、いかに強く、そしていかに抵抗を減らすのかこれが最も重要な要素となった。自転車で同じようなスポーツ車で上級機と呼ばれるものと、下級機を比べると、まず上級機のその軽さに驚くだろう、そして極限まで回転抵抗と走行風抵抗を抑えた機構とフォルムは道具という域を超えた、まさに芸術ともいえる美しさである。

自転車から学ぶことは非常に多い。バイクを乗るものならばぜひとも自転車を真剣に乗ってみることをお勧めする。ライディングはもちろん、技術思想はすべてのバイクに通ずる。
バイクをうまく乗りたい人も、バイクを速くしたい人も、まずは自転車に乗ってみてはどうだろうか。

そんなわけで・・・

久しぶりに触った自転車、第一号は、これ。


なんで折りたたみやねん!

そう思ったあなたは素人です。

これでやるからこそ意義がある
男心をくすぐるのですよ!


続きはこちら

スペック詳細はこちら