Ranaway 『G』 to 『J』X ジャブジャブと水道の音がキッチンに響いている。 星矢達とサガの奇妙な晩餐も終わり、サガは沙織の用意してくれたメイド達の静止をやんわりと断わっ て食器を洗っていた。 「サガ、食器コレで最後だぜ」 いつの間にかサガの隣にやってきた星矢は、ガシャンとサガの横に食器を置いて人懐っこい笑みを浮か べる。 「あぁ、ありがとう星矢」 「コレ洗い終わった食器?俺拭いとくよ」 「いや、別にそんな気を使わなくていいよ星矢。私は居候させてもらっている身なのだし、私がやるよ 。星矢は向こうで瞬たちと一緒に寛いでいるといい」 「いいっていいって、サガこそそんな気ィ使うなよ!俺結構得意なんだぜ皿拭き、何せ魔鈴さんに『自 分の事は自分でやりな!』ってしごかれまくったしさぁ」 「それは・・・・何ともシッカリした師匠だな」 クスクス笑うサガを見やり、とんでもない、とばかりに星矢は首をブンブン振った。 「シッカリなんてもんじゃないぜ!ホント、魔鈴さんってば炊事洗濯なんでもやらせてさー俺男なのに そんなん上手くなったって全然嬉しくねーし」 子供らしい素直な怒りを見て、サガは女性闘士の中でもトップを争う実力と気性の激しさを持つ魔鈴の 事を思い出し、またフフフと笑った。 「それでもちゃんとやっている辺り偉いじゃないか、星矢。私の弟なんかいくら言ってもやらないから な」 「えぇー!じゃ、家では殆どサガが家事やってんの?」 「まぁ。殆どというか・・・全部?」 事も無げに言うサガとは対照的に、星矢は信じられないとばかりにマジマジとサガを見つめた。 「カノンは一体何やってんだよ、サガはいっつも仕事で忙しいのに、その上自分の面倒も見させてるな んてさ」 「別に私が好きでやっている事だし・・・・それにカノンだってやって出来ない事は無いんだぞ、ただ 必要に迫られないと滅多にやらないだけで・・・・」 「結局やってないんじゃん」 速攻で返ってきた星矢のツッコミに、サガは困ったようにウーンと苦笑いをした。 「全く・・・今回だって喧嘩の原因はカノンなんだろ?アイツ何時もサガを困らせてばっかで、本当 に兄弟がいの無い奴だなぁー」 「そんな事はない!今回は私が一方的に悪いんだ。カノンはちっとも悪くない」 とっさについて出た言葉に、サガは思わずハッとなり、星矢は意外そうにパチクリと眼を瞬かせた。 「す、すまない星矢。気を悪くしないでくれ・・・・・」 「・・・いや、別に気ィ悪くなんかしてないけど・・・・・」 というのは嘘だった。 星矢は顔にこそ出さなかったが、内心おもしろくない・・・と軽い不快感に襲われていた。 それはサガに対してというより、サガが自分よりもカノンを庇って弁明したことが面白くなかったの だ。 何故そんな気持ちになるのか。星矢は、幼いなりに自分の気持ちは常に偽らず感じるがままに理解す る自信があった。 だからこの感情が何なのかは、朧ながらに分かってはいる。 それが一体どういう言葉で表現すればいいのかは、流石にまだ出来ないけれど。 「サガ本当に何でも出来るんだな、料理も美味いし炊事洗濯も出来るし、その上美人だし。俺サガみ たいなお嫁さんが欲しいなぁ〜」 「星矢・・・私は男だからお嫁さんは無いだろう」 星矢の言葉を冗談と受け取ったらしく、珍しく大き目の笑いを浮かべるサガを見やり、星矢はチェ、と 唇を尖らせた。 (冗談じゃないんだけどなー・・・・) 子供だから歯牙にもかけてもらえないのかと思うと、己の年若さを少し呪った星矢だった。 「ふぅ・・・・」 サガは、すっかり暗くなった宵闇の中、月明かりだけをを頼りに庭内を散歩していた。 夜の冷たい澄んだ空気が肺を通っていく。頭が冴え渡っていくかのような感覚になりサガは近くにあっ た階段の所に座り込んだ。 日本に来て早1週間。完全に体は回復してたが、その間もサガは色々な事を考えていた。 あの時は勢いのまま聖域を飛び出したが、1日1日経つ度に冷静になり、サガは再びドツボに陥ってい った。 (何て軽率な行動をしてしまったのだろう・・・自分がこんなに子供っぽいなんて知らなかった・・・ ) 今頃聖域では自分がいない事で迷惑をかけてしまっているのではないか、仕事は山ほど溜まっている と言うのに自分だけが悠々と遊んでいるなんて、皆に申し訳ない・・・・・ カノンの言葉が脳裏に蘇り、サガは顔を曇らせた。 『そうやって、自分はいかにも頑張っています、ってとこ見せて一体何になるっていうんだ?それが 周りの迷惑にも成りかねんってことも分からないのか、サガ』 正にその通りだった。 元はと言えば皆に迷惑をかけまいとして無理をしたのに、あれよあれよと言う間に日本に来てしまっ て、結局現在も皆に要らぬ仕事を増やしてしまった。 それにカノンの事を思うと、サガはまた泣き出してしまいそうになる自分を感じ、フルフルと頭を振 った。 自分を心配してくれた弟にした己の所業を思い出すだけて心苦しい。 初めは、何もかも思い出さぬよう考えぬようと心に決めたサガだったが、思うだけ無駄だった。 日本の風景や行事に集中し、気を使ってもらっている女神や星矢達に存分に応えようとしたのだが、 何時も気づいたらカノンの事を考えている自分に気づくだけだった。 (カノンはちゃんと生活しているのだろうか、ご飯を面倒くさがって抜いてはいないだろうか・・・ ・) 何を見ていても、フとした事がキッカケで次々と要らぬお世話のような考えが頭を過ぎっていく。 (いや、カノンはちゃんと一人でも生きていける奴だ・・・・私が何時も世話をしているからカノンに は私が必要と思っていただけで、本当は必要としているのは私なのだ・・・) 今日だって、星矢にせがまれて作った料理を作った後に、己の弟への依存ぶりを目の当たりにして笑い すら起こらなかった。 氷河がイタク気に入ってくれたシチューは、新鮮な海の幸を使ったシーフードシチューだった。 意識せず作ったが、これはカノンの好物でその他の料理もカノンの嗜好に合わせて作ってしまっていた のだ。 サガは昔から肉類が苦手で、野菜ばかり食べていた。逆にカノンはサガと正反対で肉を好み、何時もサ ガの食が細いと言って怒っていたものだ。 それが13年間の海底生活のせいで大分味覚が変わったらしく、再び暮らし始めた時にはスッカリ海鮮 モノが好物になっていた。 サガはそんな弟の口に合う料理が作りたくて、何度もデスマスクの所に行っては料理を伝授してもらっ た。 実際カノンも喜んでくれたし、サガもそんな弟の顔を見るのが何よりの楽しみになっていた。 サガの生活はカノンを中心に回っていた。毎日カノンの面倒を看るのが嬉しかったし、何より大好きな 弟との生活は13年間闇の様に生きてきたサガにとってかけがえの無い幸せだった。 再び一緒に暮らし始めてから数ヶ月、全く連絡も取らずに離れ離れになるのは初めての事で、改めてサ ガは自分の中での弟の存在の大きさを再確認した。 (会いたい・・・・・) ちゃんと謝らずに出てきてしまい、もう許してもらえないかもしれない。 それでもサガは会いたかった。もはや自分の卑小な恥や外聞やプライドなんでチッポケなもの等かなぐ り捨てて、ただただ愛しい弟に会いたかった。 「カノン・・・・・カノンッ・・・」 体を丸め込み膝を抱える様は、まるで許しを請う子供のように儚げで。 まるでその言葉しか喋れない薇仕掛けの壊れた人形のように、サガはその3文字を繰り返し言った。 「・・・カノン」 「呼んだか?サガ」 「――――――ッ・・・!!?」 突然頭上から声をかけられ、サガは頭が真っ白になった。 今まで頭の中で何度も何度も繰り返し思い出し、擦り切れてしまいそうな程焦がれた人の声が何の前触 れも無く聞こえたのだ。 バッと顔を上げると、そこには自分と同じ顔をした双子の弟が立っていた。 「カ・・・ノン」 「何だよ、人を化け物みたいな目で見やがって」 よくよく見ると、うっすらと汗をかき肩で息をしているカノンは、顔だけは何時もの不敵な笑みを形 どっていた。 「何で・・・」 「女神が手配してくれたんだよ。片付けなきゃなならい雑用終えて、いざこっち来ようと思ったら自 家用機チャーターしてくれてよぉ。直でこっちに来てさっき着いた所だ」 「でも・・・何でわざわざ」 「あぁ?お前馬っ鹿じゃないのか?お前を迎えにきたに決まってんだろうが」 いや馬鹿は言いすぎか、とすまなさそうにするカノンを見やり、それでもサガは未だ固まったままだっ た。 「私を・・・迎えに?」 これは夢ではないのか、自分の都合のいいように見せている幻ではないのか。 無意識の内に立ち上がり、フラフラと階段を降りながらサガは緩慢な思考の中思った。 「迎えにくんの遅くなってゴメンな、サガ」 ツカツカと歩み寄り、カノンがサガに触れようとした瞬間サガは思わずビクッと上体を傾けてカノンの 手を避けた。 「サガ?」 「っ・・・すまない!!」 「はぁ?」 「すまなかった、何度謝っても済む事ではないが・・・・・でも、形だけでも謝らせてくれ」 「サガ・・・・」 「お前の言う通りだよカノン、私は何時も自分の見栄やプライドで皆に迷惑をかけてしまってきた、今 回だってそうだ・・・お前の言う事は正しいのに殴ってしまったし・・・・・・」 「おい、サガ」 「私は本当に自分が嫌になる・・!聖域に帰らなくては更に迷惑がかかるというのに、帰れなかった。 帰りたかったのに、お前に拒絶されるのが怖くて・・・もうお前なんか要らないと言われるのが恐ろ しくて・・・」 「サガ!!」 最後の方まで言い終えるのを許さず、カノンはグイとサガの手を取り自分の方へと引き寄せた。 「っ・・・」 「あぁ!やっぱり馬鹿だよ兄さんは!誰が拒絶するって?!何で俺がサガを嫌いになれんだよ!そもそ も嫌いな奴を追って日本にまで俺が迎えに来るとでも思ってんのか?!」 しっかりとサガを抱きしめたまま、カノンは怒ったような声色で怒鳴った。 ビクリと一瞬その怒声に反応したが、その内容を聞いてサガはまた固まったが、今度は恐怖や怯えから 来るものではなかった。 「カノン・・・」 「って違う!俺は怒りにきたんじゃない!クソッ、こういうのは本当に苦手なんだよ・・・、ってコレ も違うな、・・・サガ、俺の方こそゴメン!!」 少しの空間を開け、サガの眼を見ながらカノンは潔く頭を下げた。 これにビックリしたのはサガの方で、何故カノンが謝るのか到底理解できないとでもいうように瞳が揺 れた。 「な・・・何故カノンが謝るのだ、今回悪いのは私だろう。カノンが謝る事など何も無い」 キョトキョトと落ち着き無く動くサガの視線を再度無理やり自分に戻し、カノンは今度は少しだけ笑い ながら怒鳴った。 「ったく、相変わらずなのな!何でサガはいっつもそうなんだよ、俺が悪いと思ったから謝った。俺が 迎えに来たかったから迎えに来た。ソレだけじゃあいけないのかよ?」 「いけなくなど・・・・」 「だったらいいじゃん、何の問題も無い」 優しげに微笑むカノンを見つめ、サガは緊張した様子でオズオズと尋ねた。 「・・・怒ってはいないのかカノン・・・」 「怒ってないって」 「私は・・・帰ってもいいのか?」 「帰っていいももなにも、だから迎えに来てるんだろうが」 サガは震えそうになる体を懸命に抑えながら、しかし体を押さえたら今度は感情が溢れて止まらず、飲 み込んだはずの涙が出てきそうになった。 「ほ・・・本当に・・・・」 「だーっ!だからイイって言っているだろう!って言うか俺が帰ってきて欲しいんだよ!!」 カノンは恥ずかしそうに声を荒げると、照れ隠しのようにサガを抱く腕に力を込めた。 「サガが帰ってきてくれないと俺が困るんだよ!俺はサガがいないと何にも出来ない奴だし、サガが いないと生きてけねェんだよ」 堂々ダメ男宣言を掲げ、カノンは逆切れのようにフンと鼻を鳴らした。 そして、今度こそサガの涙腺は限界を超えた。 「っ・・・ふ」 「ゴメン、コレも俺が泣かした事になるんだよな?」 困ったような笑みを浮かべ、カノンは優しくサガの頭を撫でた。 違う、とばかりにサガは頭を小さく振ると、体の力を抜いてカノンの方にもたれ掛かった。 「・・・すま、・・・いや、ありがとうカノン」 涙を流しながら、それでもやっと微笑を返してくれたサガの様子に、カノンはちょっと崩れた笑みを 形作った。 (やっぱりサガは泣いてる時が1番可愛いなーv) せっかくの感動のシーンの中、カノンの頭の中は大概のもので。 こんな時ですらカノンは目の前に居るサガの泣き笑いにツボっていたりした。 (今なら一丁キスでもかませそうな雰囲気かな?) カノンはこのオイシイ状況を逃す手は無いとばかりに、サガの髪を梳いていた手を固定し、自分の方 へと持っていこうとした。 が、その野望は1人の少年によってアッサリと阻まれてしまった。 「あああ――――っ!!!カノン、お前何サガ泣かしてんだよ――――!」 突然の大声に二人とも飛び上がるようにビックリして、即座に声のした方へと目線をやった。 「星矢っ?!」 「ちぃっ!余計な時に!!」 折角のラブシーンを無粋に邪魔されたとばかりに、忌々しそうにカノンは星矢を見やった。 「何しに来たんだよカノン!サガ苛めたら俺が承知しないからな!」 プンプン起こりらながら星矢は二人の元へと歩み寄ると、キッとカノンを睨み付けた。 「俺はサガを迎えに来ただけだっつの、お前こそ何でここが分かったんだよ!」 「サガと一緒に寝ようと思ったらサガいなかったんだよ!そしたら沙織さんがきっとコッチにいるだ ろうって」 (女神〜〜〜アンタどっちの味方なんだよぉ〜〜〜!!) 自分のために自家用機を貸してくれた時は、ああやはり女神は慈悲深い等と柄にも無く感謝したカノ ンだったが、この様子だとそうでもないらしい。 沙織に言わせれば 「私は誰の味方でもないわ!しいて言うなら自分だけの味方かしら?」 と涼しい顔で言うのは火を見るより明らかだろう。 所詮、絶対権力を持つ愉快犯に勝てる者など誰もいないというべきか・・・・ 「サガッ!大丈夫か?何かひどい事でもされたのか?」 そんなカノンなどそっちのけで星矢はサガを心配そうに見つめる。 サガは違う、と首を振ると、星矢を安心させるように微笑んだ。 「いいや、何もされてはいないよ星矢・・・心配してくれてありがとう」 「でも・・・・」 チラリと不振そうな眼でカノンを見やる星矢の表情は、中々どうして子供にしては堂に入ったもので。 (コイツ・・・結構要注意人物かもしれねェ・・・!) 己のライバル誕生の予感を感じ取ったカノンは、とっとと行動に出る事に思い立った。 「ってことでサガは俺と聖域に帰るって事で、一つ宜しく!!」 「うわっ!ちょ、カノン?!」 突然ヒョイと肩に担ぎ上げられたサガは、思わず素っ頓狂な声を出してい、慌てて口を押さえた。 「あぁ!サガさらい!!」 「帰るってカノン・・・今から?!!」 慌てる二人を尻目に、カノンは意地悪い顔で星矢に一瞥した。 「さっきサガも聖域に帰りたいって言ってんだよ、日本旅行もここまでだ。残念だったな星矢?」 「っ!・・・本当なのかサガ?」 子犬のような目線を受けて、ややバツが悪そうにサガは頷いた。 「しかしカノン・・・私は女神や星矢達に大変ご迷惑をかけたのだ、せめて挨拶ぐらいしていかないと ・・・」 「いーんだよ、女神も直でお持ち帰りしていいって言ってたんだし」 「お持ち・・・・☆」 眼を丸くするサガとケタケタ笑うカノンを交互に見て、星矢は悔しそうに顔を顰めた。 いくら騒いだところで、この状況では勝ち目はなさそうだ。悲しいまでに幼い自分を痛感し、星矢はそ れでも最後にカノンに牽制をしかける。 「サガ」 真剣な面持ちの星矢を不思議そうにサガは見つめ返した。 「うん?」 「辛くなったらまた何時でも日本に来いよ!俺スグに成長してサガ一人ぐらい養えるようになるからさ !後5年も待たなくていいし!」 「??うん?」 「テメッ!ふざけた事ぬかしてんじゃあねェぞ!誰がお前なんかにやるか!」 「別にカノンから貰おう何て気はこれっぽっちも無いぜ、サガが自分から来てくれるようにするだけだ !」 俺絶対将来イイ男になるから!と息巻く星矢と、俺に適うわけないだろうと吼えるカノン。 二人の男の板ばさみになりながら、まるで異国の会話を聞いているかのような心境のサガは、どうした ものかと視線を上へとやった。 「星がきれいだな・・・」 一体自分は何時までこの体勢なのだろう、ちょっと辛いのだが・・・・ カノンの肩に折り曲げられるように抱きかかえられながらも、淡々とそんな事を考えていられるサガは 、ある意味この男達の中で1番の大物なのかもしれなかった。 「フフフフ・・・中々どうして、星矢もいい感じに大穴に育ったものねェ・・・vv」 さて、ここは城戸の別荘の1番豪華に装飾されたVIPルームの窓際。 やはりと言うべきか、お約束というべきか、窓から丸見えになっている庭園の方を双眼鏡で覗きながら 沙織は楽しそうに笑っていた。 もうそろそろカノンが仕事を終えると海底からの報告を受け、沙織は楽しい事が怒りそうな予感に胸を 躍らせた。 丁度イイ具合に星矢が強力な駒になってくれそう、という遊び心満載の計画の下、今回のプランは予想 以上に楽しめた。 あの様子だと、星矢は本気でサガ奪還のために切磋琢磨しそうだ。 このネタであと数年は楽しめそうかもしれないと思うと、無邪気で無慈悲すぎる笑いが止まらず、その 3者の姿をカメラの中に納めてゆく沙織なのであった。 その後、サガとカノンは無事(?)聖域に帰っていき、星矢はとりあえず目指せ最強!とばかりに修行 に励みだしたらしい。 星矢が一体どのような男に成長するかは、まだ誰にも分からない・・・。 END ・・・・・・・・・ごめんなさい。こんだけ長引かせたのに最後ドン詰まりでした(泣) 想像以上に星矢出ばりすぎて・・・カノサガの話のはずなのにおかしいなぁ:: もう何も言う事はありません。世界に向かってすみません〜〜〜(死) |