『 Sacrifice to their God 』 バシャンと激しい水の音が、広い浴槽の中で響いた。 「・・・っ・・・ゴホッ・・・・!」 不意打ちとも言えるタナトスの暴挙に、風呂の中に突然放り込まれたサガは、器官に入り込んだ湯に 苦しそうに咳き込んだ。 「俺は綺麗好きなんでな。まずは早くその薄汚い汚れを落としてもらおうか?」 頭上から尊大な声が降りかかり、サガは生理的な涙を滲ませながら、タナトスをゆっくりと仰ぎ見た。 先程、タナトスの私室に連れ込まれたサガは、てっきり寝室に直行するものかと思っていた。 が、その予想はアッサリ裏切られ、ヒョイと抱きかかえられたかと思う間もなく、タナトスはガラリ と足先で浴槽の扉を開け、そのままサガをポーンと浴槽へと放り投げたのだった。 「・・・申し訳ございません、タナトス様」 戸惑いを隠せないまま、それでも急いでタナトスの命に従おうとする。 ここでは、サガの思惑など関係無しに、今目の前にいる神に絶対服従をしなければいけない。 従順な姿に満足したのか、タナトスは、それでいい、と笑いながらスタスタと室内から出て行った。 ピシャリと扉が閉められる音が響き、後にはシンとした静寂がサガの周りを包み込んだ。 サガは人知れず切ないため息をつくと、動くのすら億劫な肢体を無理やり動かし、身を清めるために 風呂の縁に足を掛けて浴槽から這い上がった。 静かな浴槽に、ザブリとした水音がひどく響く。 いくらこの身を清めようとも、この薄汚れた魂までは濯ぎきることなど出来はしないのに・・・・ ク、と自虐的な笑いを浮かべながら、スルリと身に纏っていたローブを解くと、サガは黙々と自分に へばり付いていた土等の汚れを落としにかかった。 一頻り体を洗い終えたサガは、これから如何したものかと暫く思案したが、とりあえず浴槽から出よ うと、ペタペタと出口の方へと足を向けた。 取っ手に手を掛けようとした瞬間、目の前で勢いよくガラリと扉が開き、一瞬サガは自動扉だったか、 などと、とぼけた考えが過ぎったが、勿論そんな訳は無かった。 サガを立ち塞ぐ形で陣取っていたのは、やはり当然のごとくタナトスだった。 先程までその身を覆っていた闇色の冥衣を外し、普通の黒い服を着ている様は、神ではなく何だか普通 の青年のように思えた。 「誰が上がっていいと言った?」 戸惑っているサガを見つめ、意地悪い笑みを浮かべたまま、タナトスは遠慮なくサガをドンと突き飛 ばした。 「あっ・・・!」 よろりとよろけたサガは、思わず尻餅をつき眉を顰めた。 「飼い犬は主人の命令があって初めて動くものだろう?」 そう言うや否や、タナトスは無理やりサガの腕を取って引き立たたせ、再度広い浴槽の中まで引き摺 っていったかと思うと、ドンと突き落とすようにサガの体を落とし込んだ。 「・・・・・・ッ」 まだ状況が飲み込めていないサガを、熱の感じられないままの瞳で見つめながら、タナトスは服が濡れ ぬのも意に介さないという風に、浴槽の縁に腰を降ろした。 「・・・・・?」 「さァ、とっとと俺に奉仕したらどうだ?」 「・・・・・・!」 ニタリと笑ったタナトスは、いっそ淫猥で。 「神である俺に抱かれるのだ。並の者では体感できぬ至福だぞ?お前が遊ぶに値する者かどうか、テス トしないとなぁ」 震えそうになる体を抑え、サガはこれから起こるであろう行為に思いを廻らし、苦しそうに半分だけ息 を吐いた。 そうそう、とタナトスは思い出したかのように言葉を発した。 「お前がもし遊ぶに値しないと判断したら、俺は早々に切り上げるからな。エリシオンに帰ればいくら でも相手はいるのだし」 それにお前の可愛い後輩共も数人いることだしなぁ? 遠まわしに、だがその意味の意味することを思い知らされ、サガは息が止まりそうになった。 自分がタナトスを満足させなければ、順番でアフロディーテ達にも手を出す、とタナトスは暗に示して いるのだった。 そんなことは、させない。 サガは顔には全く出さず、しかし余りに硬い意志でそう思った。 「・・・・いえ、あの者共では、タナトス様を満足させられるとは、到底思えません」 「ほう、ではお前なら満足させられるとでも?」 意地悪く響くタナトスの言葉を受け、サガは意味深な笑みを形作った。 その様は、清廉でいて、しかしそれと同時にとても淫靡な空気を持ち、サガの美貌をさらに高みへと 彩った。 「それはこれからの所業で判断してくだされば結構です」 「・・・・んッ・・・・んん」 僅かにくぐもった声が、タナトスの下肢辺りから聞こえた。 淵に腰掛けたままの体勢のタナトスに、サガは懸命にその雄を口に含み、愛撫を施していた。 亀頭を舌先で絡めとり、細い指先でタナトスの自身に手淫を行う様を頭上から見下ろしていたタナト スは、少々息が上がったまま、薄く笑った。 「もっと奥まで飲み込んで奉仕したらどうだ、サガ?」 蒼の銀糸に己の手を絡ませ、タナトスはグイとサガの頭部を自身の方へと引き寄せた。 「んん・・・・!」 苦しそうに喘ぐサガを尻目に、ザラリとした舌の感触にタナトスはブルリと体を震わせた。 喉の奥まで侵入され、息苦しさに苦しむサガは、それでも一心にタナトスへの口淫を続行する。 舌先を下から上へとゆっくり這わせ、歯を立てないように薄くタナトスのを咬む。 ピチャリと音を立てながら、タナトスの下で小さく蠢く蒼の頭部は、過ぎる程に卑猥な様だった。 「っ・・・・・」 熱く息を吐き出したタナトスは、徐にサガの頭部を掴み取ると、今度は自身から引き抜くようにサガ の口から己を引き抜いた。 淫猥なまでに口角を吊り上げ、タナトスは高慢な態度で囁いた。 「さぁ、神の祝福をその身で受けるがいいッ・・・・」 ドクンと熱い奔流を吐き出したそれは、不意打ちのようにサガの顔面を襲った。 「・・・・・ひッ・・・・!」 思わずサガは反射的に瞳を閉じ、甘んじてその蜜が顔に降りかかってくるのを受けた。 「・・・・・・・・あ・・・」 どろりとした其れは、仄かに色づいたサガの顔を卑猥に彩り、重力に従って下へ下へと流れていった 。 タナトスは、サガの顔に張り付いている、先程自身が吐き出したものを軽く掬い取ると、そのままサ ガに向かって突き出した。 「ほら、神の精液だ。綺麗に嘗め取るがいい」 荒い息もそのままに、サガは薄っすらと視線を其れに見やる。 数秒だけ考えるよう間を空け、おずおずと唇を寄せると、サガは赤い舌先をタナトスの掌にゆっくり と這わせた。 普段白いサガの体は、湯船の熱気と先程の行為で、薄いピンク色に染まっていた。 そしてソロソロと這い回る舌は対照的に真っ赤に色づいていて、何とも卑猥な様だ、とタナトスは興 奮しだした思考の中で思った。 もういい、という風にタナトスはサガの舌先から手を離すと、いぶかしんでいるサガの片手を取り、 そのままサガの秘部へと掌を持っていかせた。 「な・・・・にを・・・」 「俺は神だぞ?神にわざわざ下準備をさせる気なのか?さぁ、自分で慣らせれるだろう、サガ?」 「――――――・・っ・・・っつ!」 弱者を痛めつけるのが楽しくて堪らない、とでもいう風なタナトスの様子を見やり、サガは息を飲ん だ。 猥雑な命令に、しかし拒否権など最初から在ろうはずも無いサガは、屈辱に頬を染め、せめてタナト スから見えないように、そろそろと自身の秘所に指先を這わせた。 「っつ・・・・ん」 ゆっくりと指を進入させると同時に、己の中にぬるい湯も入ってきて、サガは不快気に眉を寄せた。 こんな姿など誰にも見られたくない、と風にサガは硬く眼を閉じ、顔を伏せ、フルリと羞恥に耐えた 。 タナトスはその様を見ながら、ますます興奮していく自分を感じていた。 何時もならエリシオンで快楽に興じるタナトスの相手は、エリシオンの中から選びぬかれたニンフ達 だった。 エリシオンは、世俗的な感情から解き放たれた空間で、そこに住む者達は皆、憎しみや怒りなどとい った泥臭い感情とは無縁の者等ばかりだった。 怒りも悲しみも無いのだから、己を恥ずかしいと思う羞恥の感情も、己の誇りを汚されたと思う屈辱 の精神も無い。 事実、タナトスが抱くニンフ達は、タナトスという神に抱かれるという行為を素直に幸福と感じ、 自ら体を開いてその快楽を受け入れる者達ばかりだった。 タナトスは、汚辱に震えるサガを見て、自分が猛烈なまでに雄の欲望を駆り立てられていくのをハッ キリと感じ取っていた。 それは、エリシオンでは感じたことの無い、強すぎるまでの劣情だった。 「隠すな、サガ」 雄臭い情に滲んだ声を絞り出すと、タナトスはザブリと湯船の中に入り、サガの後ろに回りこんだか と思うと、サガの上半身を浴槽の縁の上に押し付け、白い双丘がよく見えるように軽く浮き上がらせ た。 「やっ・・・・何を・・・」 獣のような格好の己を恥じるかの様に身を捩じらせ逃げようとするサガの腰を掴み取り、タナトスは 楽しそうな声色でサガを詰る。 「ここなら良く見えるからな。貴様の体はもう俺の物だろう?どうしようと俺の勝手」 さあ、早くしろ、と促すタナトスの声には、明らかに陵辱するのが愉快だと言わんがばかりで。 サガは泣き出しそうになる己の心を叱咤し、己の襞への行為を再開した。 「ふっ・・・・ん・・・あぁ」 しばらくはサガの自慰を静かに見つめていたタナトスだったか、明らかにサガの声には甘い響きが含 まれてはじめているのは明らかで。 己の雄の部分が激しい程に高ぶるのを感じ、タナトスはここまで煽られている自分が不可解に思えた 。 そうこうしている間にも、徐々にではあるが、サガの秘所は解れだし、物欲しげに引きつきだしたの を見て、タナトスはクと笑った。 「淫売な体だなぁ?後ろだけでもイケるのではないのか?」 「ひゃ・・・・っ!」 タナトスが含みを持った手つきで股座を撫で上げると、サガの半ば勃ちあがりかけた自身をやんわり と包みこんだ。 「あ・・・ぁ、やめっ・・・」 いやらしいまでにゆっくりとそれを摩ってやると、快楽に正直な肢体が、堪らないとでも言うように 震えだす。 「そんなセリフが言える立場にあると思っているのか?なぁ、淫らで愚かな女神の犬共よ?」 そう言い終えると、タナトスは残った片手でサガの腰をグイと引き寄せた。 そして、何の予告もしないまま、勢い良くサガの内部へと己の雄を思い切り突き立てた。 「ッ・・!ヒィィッーーー・・!!」 突然の暴行にサガは思わず肢体を強張らせ、あらん限りに泣き叫んだ。 サガの痴態に質量を取り戻したタナトスの雄は、まるで凶器のような容積と熱さでサガの中のより奥 へ奥へと探っていく。 「あ・・・・あぁッ・・・・!」 ガクガクと崩れ落ちそうになる膝を、それでも懸命に突っぱねるて、サガは懸命に下肢の鈍い痛みに 耐えた。 ぬるい水が潤滑の役割も果たしているのか、まだサガの秘部は慣らしきっていないのにも関わらず、 タナトスの自身を容易にズブズブと飲み込んでいく。 「ッ・・・キツイな、サガ。少し緩めたらどうだ?喰い千切るようだぞ、お前のココは」 少し乱れた息を吐きながら、タナトスはピーンと硬直したままのサガに声をかける。 嫌嫌という風にサガは首を横に緩慢に振った。 衝撃に体を強張らせている今のサガには、タナトスの声音も意味を成して伝わらない。 仕方ないな、とでも言うように顔を顰めたタナトスは、止めていたサガの勃ちあがったままの雄を、 手荒に数度擦りあげた。 「あッ・・・!ひゃぁッ・・・!!あ・・・んん」 直接的過ぎる快楽に、サガは思わずはしたない喘ぎ声を漏らす。 緩やかになったサガの締め付けに気をよくしたタナトスは、上体を屈めサガの耳元に極上の低音で 囁いた。 「動くぞ」 「あぁッ・・!あ・・・んんん!やッ・・・・!」 途端に内部を揺さぶられ、サガは恥ずかしいと思う間もなく嬌声をあげる。 既にサガの内部は痛みだけでは無く、その他の違う感覚を貪欲に求め始めていた。 「クク、体は正直なようだな、サガ、口では嫌だと言ってはいるが、お前の中はこんなに物欲しげ にヒクついているが?」 「や・・・・ッ、ちが・・・んん、あ・・・!」 その後はもはや言葉にならず、容赦なく攻め立てるタナトスに、サガはただ悲鳴のような嬌声をあげる ばかりで。 静かな浴槽内では、タナトスが激しく腰を打ち付ける度に跳ね上がる風呂の飛沫の音と、サガの艶め いた悲鳴がただただ異様に響いた。 己の熱と、風呂の湯気の熱気にあてられ、クラクラと酔ってしまいそうだとタナトスは思った。 しかし、この眼も眩むような微熱が、今自分の下で喘いでいる麗人によるものだと認めるのは少し悔 しい。 神である自分を酔わす者が、普段石ころほどにしか感じていないタナトスにとっては認めがたい事実 なのだった。 だから、其れを振る払うかのように手荒に扱う。 「っつ・・・・!」 己の限界を感じ取り、タナトスは最後の仕上げとばかりに、当て擦るようにゆっくりと腰をグライン ドさせた。 「・・・・っあ!」 ブルリと震え、仰け反るように顎を持ち上げたサガに、タナトスは荒く息を吐きながた短く吼えた。 「ッ・・・出すぞ」 「――――ッ、あああああ!」 ドクリと、焼き切れるかのような熱を腹の内部に感じ、サガはビクビクと肢体を振るわせた。 そして、その刺激を受けたと同時に、サガも熱い蜜をぬるま湯の中に放った。 ゼイゼイと肩で息をするサガを尻目に、タナトスは最後までゆっくりと己の雄をサガの内部から引き 抜いた。 「ッ・・・・ひゃ・・・」 タナトスの笠の部分がサガの入り口付近を刺激し、ゆるやかな熱に浮かされたサガはヒクリと小さく 喘いだ。 その様を見つめ、ニヤリと笑ったタナトスは、力なくうつ伏せるサガの体をクルリと反転させ、無理 やり目線を合わさせた。 「っ・・・・・な、・・・にを?」 弱々しく言う様は、やはりこの神の残虐心を掻き立てるもので。 「これで終わりとでも思ったのか、サガ?」 「っ・・・そん・・・な」 小さく震えるサガを、ひどく愛おしそうに見やるタナトスの瞳は、サガを怯えさせるのには十分すぎる 程のものだった。 「で、どうなのだ?」 「は?」 突然後ろから声をかけられ、いぶかしむ様にタナトスは後ろを振り返った。 タナトスと全く相似の、しかし瞳と髪の色だけ違う双子の兄弟のヒュプノスは、再度タナトスに声を かける。 「だから・・・先程送り込んだ女神の聖闘士のことだ。お前は実際に暫くの間、その一人と懇意 にしていたのであろう?」 全くからかうような意味合いを含めず、淡々と質問してくるヒュプノスを見やり、タナトスは到底この 兄弟には真似できないであろう、意味深で卑猥な笑みを形作る。 「ああ、確かに。あの体は格別に良かったぞ?」 タナトスは最近の享楽に思いを馳せ、ニヤニヤと笑った。 最強の戦士と名高いサガを手篭めにしてから、タナトスは散々と言っていいほどその肢体を貪りつくし た。 前まではエリシオンでニンフ達と遊んでいたのに、その者達を後回しにしてまで、タナトスはサガを貶 めることに集中した。 何時もなら自分達に寵愛を注いでくれるはずのタナトスがパッタリと来なくなった、とニンフ達が泣 いていたのをヒュプノスも見ていたので、その事実は誠の真実なのだろう。 タナトスは私室にサガを軟禁状態にし、毎夜のようにその肢体を掻き抱き、鳴かせ、最後にはその体 を何度も貫いた。 ヒュプノスは、かつてない兄弟の行動に正直驚きを禁じえなかった。そして同時に軽い不安にも襲わ れた。 この快楽至上主義の兄弟がこれ程までに入れ込むのは、本当に見たことが無い姿だった。 しかし所詮その身に抱く者は、近いうちに自軍の兵士としてつかう駒。 このままタナトスが容易にお気に入りの玩具を手放すとは思えなかったし、飼い犬に手を咬まれる可 能性だってあるのだ。 そう思っていたヒュプノスの思惑は外れ、いざ出陣の際になった時、あっさりとタナトスはサガを手 放したのだった。 これには内心驚きを隠せないヒュプノスだった。 「・・・そういう事を言っているのではない。タナトス、お前は実際近くにあの聖闘士を置いてどう 思ったのだ?私にはあの者達が真にハーデス様に忠誠を誓ったとは到底思えんのだが・・・・」 「ああ、そうだろうな。俺もそう思うぞ?」 「・・・・何?」 「だから、あいつ等が何かを企んでいるんだろう、って事は俺だって気づいていたさ」 「ならば何故・・・・?」 不思議そうなヒュプノスの顔を見やり、愉快そうにタナトスは笑った。 いつも冷静で真面目なヒュプノスが、キョトンと不思議そうに見つめてくるのが、ただ単純に面白か った。 「あいつ等が何を起こそうとしているのかは俺にも知らないし、興味も無い。奴等が何をやろうとも ハーデス様の勝利には疑うべくの余地も無いだろう」 くつくつと喉を鳴らすタナトスを見ながら、それでもヒュプノスは解せない、とでも言うように僅か に眼を細めた。 「ならば・・・・何故あの者をわざわざ傍に置いたのだ?無理やり忠誠を取らせるまでも無かったろ うに・・・・」 「俺は楽しいことが好きなのでなぁ。あいつ等が何を考えて俺たちに偽りの忠誠を誓ったかは知らん が、内心屈辱に震える玩具を弄ぶのも中々の一興だったぞ?」 無慈悲なまでにケタケタと笑うタナトスを見て、ヒュプノスは、悪趣味な・・・と眉を顰めた。 「それに、もしあいつ等が途中で反逆したら、即座に死をくれてやればいいだけの話だろう?あいつ 等の命はコチラが握っているんだ。」 きっと、あいつ等は、・・・サガは、冥府を裏切るだろう。 いや、最初から仕えてなどいなかったのだから、裏切りとは言わないかもしれない。 しかし、時が来たら、不本意な冥府の犬の衣を捨て去り、こちらに牙を剥くつもりなのだろう。 そうなった時は、即座にこのタナトスが偽りの生を終わらせ、灰にし、2度目の死をくれてやろうと 思った。 「・・・・・お前は、またあの者を懐柔するつもりなのか?」 咎めるようなヒュプノスの声を受け、タナトスはただの一言も発せず笑った。 その様を見たヒュプノスは、やれやれとため息をつき、瞳を伏せた。 そう、牙を剥くなら剥くがいい、サガ。 そうすれば俺はお前に死をくれてやろう。 そして、死の行き先の到着場所はここしかない。 そうしたら、お前には相応に相応しい罰を与えてやろう。 飼い主に牙を剥いた犬には、お仕置きが必要なのは当然の事。 今度こそ反逆の気など起こさぬように、首に鎖を括り付け、逃げ場の無い部屋に閉じ込めて鳴かせて やろうか。 エロティックに唇を歪め、タナトスは、今正に現世で戦っているであろうと思われるサガのことを考 え、ポツリと呟いた。 「お前は、この俺に忠誠を誓ったものなぁ、なぁ、サガよ・・・・・・」 それから数時間後、慟哭の戦士達は、やはり現世から追い出されるかのように灰と化し、キラキラと 煌くかのようにその身を散らせた。 END 終わった〜〜〜〜〜!!つ、疲れた。どうよ、広海っち。これ裏?裏かな?(聞くなよ) ハードエロ書きたかったけど、いざ読み返してみると大したこと無かったね・・・・(汗) 所詮書き手が私ですから。ヘボヘボですな; しかし何でまた無駄に長くなるかな・・・ワシの小説。(大汗) きっと読まれる方にとってはウザイ事この上無し; ってか、タナトス別人でゴメンなさい。 雄臭くてエロいタナトス様が理想なんですが、やはり書き手が・・・(もう黙ってろ) でも、タナトスエロ説は譲れません!(ハ?) だってだって「私の可愛いニンフ達が怯えて歌を歌わなくなって〜〜・・・」(セリフうろ覚え) ですよ?!なんかナチュラルにエロい!(死) 勝手に頭ん中で「歌を歌う」をいかがわしい方向に変換して一人悶えまくっていた私は馬鹿ですね、 (ホンマにな・・・) っつーか、ウチのサガ弱ぇーな!(笑)何なんだ。このクソ乙女は;別人具合にも程があんだろ・・ ・・;(今更) |