SCHENKEL

U.D.K.38
四足歩行式重自走レーザーカノン シェンケル

イ)HJ82/10 (作)HJ82/10(Kow)

 ボムフォル&チオネル社において563機が製産された、優秀な歩行重自走砲座であったが、非常に高価である上、使用地域が限定されていたためシュトラール軍をはじめとする主要国がごく小数づつ購入し、惑星間紛争でひんぱんに使用した。優れた不整地走破性、傾斜地での安定性等のメリットがある反面、脚駆動装置の高い生産コスト、整備保全の難しさ、脚部の防御力の弱さなどの問題から、結局第一線を退き、現在では殆ど使用されていない。
 常に兵器不足の傭兵軍が闇の武器商人から格安で一個小隊分三機を購入したのだが、地球よりも引力の弱い惑星での使用を想定していたシェンケルは鈍重で、時速6Kmが精一杯。たちまち二機が撃破されてしまい、残った一機は脚部装甲や旧式のバカでかいだけの電子兵装をほとんど取り外され、その得意な外観から後方地区での宣伝、新兵の徴募任務につくことになった。しかし戦争が長引くにつれ、傭兵軍の兵器不足は深刻になり、スクラップ屋からただ同然の値段でさらに50機のシェンケルを購入し、陸戦兵器開発部によってエンジンを換装され、余分なものを取り外し毎時25kmまで出せるようになった。また広い居住区と重装甲に注目し、最新の電子通信機器を搭載し、師団クラスの移動司令部として使われた。

(HOBBY JAPAN 別冊より)

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MA.K. Copyright (C) Kow Yokoyama 1998. All Rights Reserved.
Maschinen KrigerAll Original Design & Illustration & Modeling by Kow Yokoyama.
Original Text by Hiroshi Ichimura & Kow Yokoyama.