letter
暑中お見舞い申し上げます。
スターウォーズを見て興奮しながらこのページを書いてから早いものでもう1年。
また恐怖のシーズンがやってきました。ホルスタインの臨界温度は既に超えています。
でも、今年は夏の暑さが彼らの体を痛めつける以前に、思いもよらぬ敵が出現したものです。
雪印。「信頼のスノーブランド」じゃなっかたっけ?
酪農家には、乳質が悪ければペナルティーがかかるっていうのに、 当のメーカー様が3週間も洗浄してなかった?屋外で返品の牛乳開けてタンクに戻してた?
いったい、何を作っているつもりだったんでしょうね? 乳業会社が作って売っているのは食品でしょ?子供の色水遊びじゃないんだぞ。
この事故が最初に報じられた時、初めは原因が不明ということだったので、 酪農関係者は「雪もえらい事に巻き込まれたなぁ。」という感じでした。 当時はどこかに、牛乳が原因ではないのではないかという気持ちがあったと思います。 一番細菌に暴露される酪農家の段階でもこれだけ気を遣ってきれいな牛乳を搾っているのだから、 工場で細菌に汚染されるなんてことは考えられないことに思えました。
しかし数日後、バルブの中から黄色ブドウ球菌が出た(これも嘘らしい)だの、 仮設のパイプを使っていてそれは3週間も洗浄していなかったなどという新事実が明るみになり、 私はすぐに東海村の臨界事故を思い出しました。 いずれも安全のための正規のマニアルやシステムがありながら、 効率を優先して勝手な手順で仕事を進め、人命に危害を加えたという点では同じです。
なんのためのマニアルやシステムなのかを忘れてしまったのでしょうね。
人間は忘れっぽいし、すぐに手を抜きたがるもの。慣れてくると、基本を忘れたり、 勝手に簡略化したりしちゃいます。人間だからミスを起こす。 それを防いでいくために機能しているはずのシステムを会社ぐるみで無視してしまったのだから ミスは起こるに決まってたってことですね。
人の振り見て我が振りなおせ。雪印さんにはよい勉強をさせてもらいました。 なんて言ってる場合じゃない。
搾った乳をどうしてくれるんだ。みんな牛乳飲んでくれるだろうか。 きょうびの子供は小魚食べないんだから給食で牛乳飲まなくなったら骨がボロボロになっちゃうよ。
昨日、フライデーを読んでいたら、 会見やカメラの前で問題発言して評判の悪い雪印の偉いさんに同情的な記事が載ってました。 こき下ろし専門のあの雑誌が、この事件さえなければ、ええおっちゃんで終わっとったのに... みたいなことを書いているのを読んで、 こき下ろすにも価しないほど呆れられてしまったんだろうなと思ってしまいました。

topへ戻る 骨髄バンク























topへ戻る 骨髄バンク