短歌

2003年09月18日
いがぐりを掌にのせ眺めおり棘多くもつわたしかもしれぬ

夕焼けて佇むわたしの掌に歯形のつきし林檎がひとつ

坂道に夏の終わりの影法師のっぺりと長い会話をつなぐ

酔芙蓉一日花のいさぎよさ朝に恋して夕べに終わる

黄昏の駅前広場にギター弾くストリートミュージシャン犬がみている


戻る
前へ
次へ