It's So Heavy

私は私と空は晴れ
俺は俺さと家が建ち
あたいはあたいと花が揺れ
僕は僕さとツバメが飛ぶ

かしこい誰かと二人して
金儲けに出るよりは
バカなおまえと二人して
損する方がマシな夜

It’s So Heavy
そいつはHeavy

わてらはわてらと虫が鳴き
わしはわしと犬が吠え
うちらはうちらと星光り
猫は後ろ足で頭掻き

冬が青っぱな垂らしてやって来て
どてらにかいまき用意して
僕らは星くず寄せ集め
頬をよせあい暖をとる

It’s So Heavy
そいつは Heavy




エッチな唄

長いこと抱きあったあと
君は僕にうち明けてくれた
ちっちゃな時から あたし
エッチなコだったって
ぼくはとってもうれしかった
君がほんとに正直になってるってこと
ぼくだってエッチだったさ
ただ 悲しいことに
その事ばかり考えてられるほど
やさしい世界じゃなかったよ
だから今は二人抱きあい
エッチな事ばかりしよう

茶色の君の瞳に
夕日がきらめいているよ
僕は君のお尻を愛しくなでるよ
君の可愛いおっぱいに顔をうめるよ
キスしよう 抱きあおう
やさしくなであおう ほほえみ交わし
ガラスの瓶をひっくり返したみたい
夕日でいっぱいのこの部屋で
声を上げながら ひとつになって
何度も 何度も 昇っていこう
君が好きだよ 君が好きだよ
君が好きだよ  君が

茶色の君の瞳に 夕日がきらめいているよ




闇の中の太陽

車を夜道に止めていた
ヘッドライトで砂利を照らし
何かあるようで 何も無いのさ
何も無いようで 何かがあるのさ

彼女は髪をくくってた
おいでって言って キスをした
彼女の胸の谷間に 汗が光ってた
彼女は夜の太陽みたいだった

陽射しは俺を赤く塗り替え
俺はどこでもただのよそ者
遠い国の夢を見て笑う
彼女を片手に抱き

彼女の体を離し
タバコに火をつけた 虫が鳴いてた
終わったあとの闇が好きなのさ
ずっと二人で 見ていたのさ

陽射しは俺を赤く塗り替え
俺はどこでもただのよそ者
遠い国の夢を見て笑う
彼女を片手に抱き



おばあちゃん

おばちゃんは今は幸せなのに
昔を想い出しては泣く
もう大丈夫なんだよと 僕が云っても
人は赦す人を失ってしまうらしい
おばちゃんは 気分の良い時は
縁側に座り 庭の木を見ていた

僕が猫を追いかけたものだから
猫は庭の木をつたって逃げたよと笑う
何気ない日々がもう帰っては来ない
つかまえそこねた 白い猫のように
柱時計がふいに鳴り出す
おばあちゃんの ものうい子守唄 

おばあちゃんは秋の朝旅だった
言えなかった言葉を光りに変えて
まだ若かったおじいちゃんがたたずんで
まだ若かったおばあちゃんをみつめてる
僕は何にも分かりはしないけれど
縁側に座り 空を見上げている

柱時計がふいに鳴り出す
おばあちゃんの ものうい子守唄





サボテン栽培

ココロの中のサボテン栽培
僕は横目でサボテンを見ている
子猫のようにニャアと鳴く

水をやりすぎちゃいけないらしい
僕は乾きにずっと耐えている
刺の代わりにボルトが生えてきた

サボテンはかぼちゃくらいになり
白い砂を僕は手ですくったもんさ
誰も居ない 何も聞こえない
愛に恵まれない土地なのさ

いくらでも太る怠け者や
自律神経失調のあのコ
この闇を夢に出来ないかな
!!

ドアのチャイムがピンポンと鳴り
「はいはい」と開けたらダチョウが立っている
誰も居ない何も聞こえない
愛に恵まれない土地なのさ

ココロの中のサボテン栽培
僕は横目でサボテンを見ている
この闇を夢に出来ないかな
!!



明日はきのう

あしたは朝からきのうさ雨降り
雨は女さ油の味がする
焦げ付くタイヤ 冷やして滑らしてくれ

あしたは朝からマイクがハウリング
後悔持たないぬるぬるエイリアン
開いた手のひら しじまを撫で回す

絶望している
達観している
テレビも見ないで爪をかんでる
号泣している
爆笑している
君はなんにも聞いてない

きのうは朝から嵐さ轟音
グスタフ クルクス ハリコフ ツィタデレ
100ミリの装甲板 良好な避弾経始   
       
あしたは朝から狂人精進
津波が逆転 分解 消滅
焼けつくエンジン  それはマイバッハ
マイバッハ
210
  


雨の音を聞きながら

耐えるしか無いのを知ったのは
そんなに昔じゃない
曇った空には汚れた眼鏡が
よくお似合いさ

雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら

ひどく打ちつけた膝の皿
むこうずね 血の出たくるぶし
びしょ濡れでよりかかってる
人通りの無い通りの電信柱に

雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら

今まで其処に居た女
その女の形をした空白を
じっと見つめる男 黒い瞳で
真夜中何処かで

雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら
            
歩き回り 叫び 耳をすまし
そっと手を伸ばし
気が狂いそうな夜 いくつ越えても
ついに気は狂わなかった

雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら




見知らぬダンス

ミッキーマウスが首を吊ってる
その下でぼくらは時を過ごす
黒眼鏡の司会者は
ドクロのイメージさ
ぼくらはみんな みんな
冷たく酔っていたいのさ

見ろよあの孤独 夜明けの
叫びのような朝がくる
君はひとつの
影になり
手をひろげ 誰にも
知られないダンスを踊る

高い窓から落ち行く
ピアノの砕ける音
君は細い声で唄う
猫のような少年の日に
熱い橋を渡って行ったのさ
ガソリン臭い風の中を  

ミッキーマウスが首を吊ってる
叫びのような朝がくる
君はひとつの
影になり
手をひろげ 誰にも
知られないダンスを踊る
手をひろげ  影になり
見知らぬダンスを踊る


FridayNight,RainyNight

夢の終わりが来たのかな
お前もヤキが回ったと
ついてない事ばかりさ
このギターも人手に渡る

けれど俺は知っている
みんな気のせいだってこと
あんたが辛いとしたら
それはたいてい気のせいだって

FridayNight,RainyNight
灯りの下 小さな店
俺は唄うけど 誰も聞いてない
唄が終わっても拍手も無い
けれどBabyどこかで誰かが聞いててくれるもの
床が傾いているよ
滑り落ちないでBaby

帰り道の濡れた舗道で
酔いどれ爺さん座り込み
道行く人みんなに
何か謝っている

けれど俺は知っている
みんな気のせいだってこと
あんたが辛いとしたら
それはたいてい気のせいだって

Friday Night,RainyNight
灯りの下小さな店
俺は唄うけど誰も聞いてない
唄が終わっても拍手も無い
けれどBabyどこかで誰かが聞いててくれるもの
床が傾いているよ
滑り落ちないでBaby
FridayNight,RainyNight