線は点になりたかった


線は点になりたかった
まだ夜は明けず
好奇心旺盛な鳥たちは
その朝をツツイテル


出ていくところなどあるのか
線は点との間にそれを求めている

跨いだ頭の中の
空を見渡しては
それを跨ぐ夜の存在に気付く

線はとうてい
そんなものができるのかと思っている
ただの点なのかもしれない

ああ、またやっかいな結び目ができてしまった



スイッチがある


スイッチがある
どこか遠い場所に
スイッチはある
君の背中のあたりに
そっとふれてみた

するとカタツムリは梅雨の時期
アジサイを忘れてどこまでも
曇り空を昇っていった

リモコンを向けて、あの日の君をとばす
リモコンをつけて、まだ眠る朝を起こす

いつか石コロだった頃
かりんの木の下にうめた虫の声
どうか探さないで
一生かけて忘れてください



旅の途上に


僕は道に転がっていた
かげろうの中 知らない街に転がっていた
あきれる程 空に向かってはのびて行き
星の道をつたってはねむりにつく

まるでほこりの様に小さな足音で自由が一人
最終列車がやってくるのを待っていた


いくつもの唄をきいている様な
遠い街へ行ったあの人を想い出すとき
長い旅の途上に吹くのは
きっと僕にとっての夕暮れのほんの一瞬

まるでほこりの様に小さな足音で自由が一人
最終列車がやってくるのを待っていた


旅の途中のスケッチ


旅の途中のスケッチ






あがたの森にて

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この前、近所のあがたの森という公園でクラフト展をやっていたのです。
色んな所からいろんな物を使って表現している人たちが集まっていました。
木工職人さん、ガラス細工、染め物、
また、体一つ、パンツ1枚で池の中でパフォーマンスするおっちゃん、
と様々でとても面白かったですよ。
あらためて、みんな表現者なんやなーと思いながら
とても居心地がよかったのでえらい長い間ブラブラしてました。